FC2ブログ

舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

星野さん行かないでぇ

くあ~!
こらぁ! 井川! また負けくさりやがって!
中日との直接対決なんだから負けたらアカンて!
星野さんも巨人へ行きそうな雰囲気だし。
優勝してくれよぉ!

ということとは何も関係なくSSを送りますね。(笑)

26、
スカートの中に触手を差し込まれた少女たちは無言のまま汀に向かって突進してくる。
その表情はうつろで何も考えている様子は無い。
左右から汀の動きを封じるつもりなのだろう。
彼女たちは取り憑かれているわけではない。
ただ触手に操られているだけだ。
汀は苦悩した。
ただ切り伏せるだけならそれほど難しくは無い。
だが、彼女たちを殺してしまうにはためらいがあった。
とりわけ彼女たちが弘子の友人であるのならば・・・
かと言って彼女たちを避けるだけに終始すれば、あの女教師の残りの触手が単調になった汀の動きを封じてしまうだろう。
汀は決心せざるを得なかった。

「うふふ・・・ほらほら、おとなしくしなさい」
触手を自在に操れるようになってしまった恭子は笑みを浮かべながら獲物を追い詰めていく。
彼女の意思のままに二人の女学生は動いていく。
両手を振りかざし退魔師の動きを止めるべく飛び掛っていくのだ。
彼女たちを避けようとすれば正面に向かってくることになり、恭子の思う壺に嵌まってくる。
触手が鎌首をもたげ、先から喜びに満ちた毒液を滲ませていた。
その毒液を注ぎ込めばどんな人間だろうと体が麻痺し、彼女のなすがままになるだろうことは疑いない。
「あっはははははは・・・」
恭子は楽しさのあまり声を上げて笑っていた。

女子トイレの扉を開け、弘子はそこに入り込む。
床にへたり込み壁に背をつけてドキドキする心臓の鼓動を感じていた。
扉を隔てて村友先生の笑いが聞こえてくる。
「や、やめてぇ!」
弘子は耳をふさいでいやいやと首を振る。
これ以上見慣れた人たちが変わってしまったことを理解したくは無かった。
「もう・・・やめてよぉ・・・」
涙がこぼれてくる。
こんなところに来るんじゃなかった・・・
家に帰っておとなしくしていればよかった・・・
あんな・・・あんな退魔師になんか会わなければ・・・
弘子は首を振った。
ううん、それは違う・・・
汀さんに・・・あの人に会わなければ私はどうなっていたかわからない・・・
何も知らずにただ化け物に殺されてしまったかもしれない・・・
汀さん・・・
どうしよう・・・
私はあの人の邪魔ばかりしているわ。
先ほどの汀の言葉が思い出される。
『弘子、下がって。避難していて』
今はおとなしくしている方がいい。
汀さんを信じてここでおとなしくしていることが一番いい。
弘子はそう思った。

動かない?
恭子はいぶかしんだ。
動きを封じられないためには左右どちらかの少女を切り伏せるか、後ろに跳び退るか、前に突っ込むか、いずれにしても動かざるを得ないはず。
今や彼女の触手と左右からの少女たちは汀の懐に飛び込んで行くところだ。
それがなぜ?
一瞬のためらいが恭子に生じる。
汀はそれを見逃さなかった。
姿勢を一気に低くし、足元を切り払うように少女たちの股間を犯している触手に切りつける。
そして、そのまま前にころがって触手を回避する。
「な?」
恭子は驚いた。
触手だけを切りつけるなどということが人間にできたのか?
汀と入れ替わるように床に転がった少女たちと切り裂かれた触手の痛みが恭子を歯噛みさせる。
「お、おのれっ!」
「恭子っ!」
笑みを浮かべていた郁美が声をかける。
やはりこの女は思った以上の強敵だ。
二人で仕留めねばこちらも危ない。
「一緒にやるわよ」
「ええ、お願いよ、郁海」
触手を手元に引き寄せた恭子は郁海のところまで引き下がる。
汀は姿勢を整えると再び向き合った。

トイレの床にうずくまる弘子。
すっとその顔を上げる。
トイレの奥に気配がしたのだ。
気が付くべきだった。
ここには誰もいないと思い込んでいたが先客がいたのだ。
個室の一つがノブに赤い印が付いている。
弘子はゆっくり立ち上がった。
恐る恐るその個室に近づいていく。
こんな時に用を足しているとも思えない。
一体・・・

女子トイレに響くノックの音。
弘子にはそれが非常に間抜けに聞こえた。
外では汀さんが必死に魔物を退治しようとしているのに、私はこんなところでびくびくしながら個室の扉を叩いている。
それはひどく場違いな行為のようだった。
「誰か・・・いる?」
「!」
扉の向こうで誰かが息を呑むのがわかる。
その瞬間弘子は不思議な連帯感を感じた。
ここにいる人もおびえているんだ。
私と同じようにみんな変わっちゃっておびえているんだ。
「こ、怖がらなくていいよ。わ、私は二年D組の酒本弘子。あなたは?」
そっと優しく声をかける弘子。
「ひ、弘子? 弘子ちゃんなの?」
「えっ?」
扉の向こうの声に弘子は驚きを隠せなかった。
カチッと鍵の開く音がして扉が開けられる。
そこには一人の少女が立っていた。

[星野さん行かないでぇ]の続きを読む
  1. 2005/09/06(火) 21:17:46|
  2. 退魔師
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

カレンダー

08 | 2005/09 | 10
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

AquariumClock 2

プロフィール

舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

ブログバナー


バナー画像です。 リンク用にご使用くださってもOKです。

カテゴリー

FC2カウンター

オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理人にメールなどを送りたい方はこちらからどうぞ

ブログ内検索

RSSフィード

ランキング

ランキングです。 来たついでに押してみてくださいねー。

フリーエリア

SEO対策: SEO対策:洗脳 SEO対策:改造 SEO対策:歴史 SEO対策:軍事

フリーエリア