趣味の話を少々。
先日模型屋さんで田宮の戦車のプラモデルを見てきました。
実はけっこうな戦車好きなので、かつては戦車のプラモデルもけっこう作ったものです。
4号戦車H型がまだ1000円だった頃ですので、歳もばれようというもの。(笑)
自分はあまり器用な方ではなく、プラモの塗装など上手くできたためしがありませんでした。
いつもタミヤニュースやカタログなどに載っているダイオラマを見てはうらやましく思っていたものです。
で、そんなある日、出会ったのがシミュレーションウォーゲームでした。
戦車部隊がコマとなり盤上を駆け巡る。
私は一発でこのシミュレーションウォーゲームに惹かれました。
プラモで情景を思い浮かべるのではなく、ゲームの中でコマを動かしながら情景を思い浮かべるのです。
すごく魅力的でした。
以来、現在に至るまで私はシミュレーションウォーゲームを趣味にしています。
戦車も軍艦も航空機もコマとして動かせるのは楽しいですよ。
さて、郁海先生の続きです。
14、
「むごっ・・・むごご・・・」
苦しげな息遣いがトイレに響く。
のどを掻き毟るようにして息をしようとあえぐが、口の中につきこまれたものはそれを許さない。
「おほほほ・・・・どう? わたしの可愛い触手の味は?」
口元に手の甲を当てて高笑いをしている郁海。
その表情は残酷な喜びに満ちていた。
「ぐぐぐ・・・た、たふけて・・・」
大川は顔を青ざめさせながら哀願する。
彼の口には郁海の股間から伸びた触手がグネグネと入り込んでいた。
「あっははははは・・・・素敵でしょう? 私の触手。お前ののどの奥まで入り込んで行くわ」
「あががが・・・」
膝をつき口の入り込む触手を取り出そうと必死にもがく大川。
しかし、郁海の触手はさらに奥へ入り込む。
「うふふ・・・さあ、お前の精気を吸い取らせていただくわ。どんな味がするのかしらね? あっははははは・・・」
郁海の高笑いとともに触手はドクンドクンと脈動し始める。
「ぐ、ぐわああああ・・・」
大川は苦悶の表情を浮かべ、皮膚が黒ずんできた。
「た・・・たふ・・・へへ・・・」
触手の脈動にうっとりとした妖艶な笑みを郁海は浮かべ、大川はみるみる干からびて行く。
「なかなか美味しいですわぁ」
舌なめずりをしながら大川を見下ろすと、すでに水分を吸い取られたミイラのようになった大川が絶命していた。
「ふん・・・こんなものか・・・まったく・・・物足りないわ」
口から触手を引き抜くと、郁海は履いていたサンダルで死体を蹴り飛ばす。
乾いた音を立てて大川の死体は便器にもたれかかった。
「ひゃっ!」
トイレのドアを開けた途端に小さな悲鳴が上がる。
郁海が思い切り開けたので、ドアが当たりそうになったのだ。
「ひ、東倉先生! 気をつけてください!」
ぶつかりそうになったのは、朝郁海を注意した村友恭子だった。
三十代前半だったが、まだ独身で堅物という評判をいただいている。
きつめのメガネをかけた女性教師だった。
「あら、村友先生。何か?」
「何かじゃありません! ぶつかったら・・・ヒャッ!」
扉の陰から見えてしまったものに対して恭子は息を呑む。
そこには干からびてぼろぼろになったミイラがころがっていたのだ。
「あら、見てしまったのね? うふふふ・・・仕方ないわねぇ・・・」
不気味な笑みを見せる郁海。
「あ、あああ・・・あなたはいったい・・・」
「くすくす・・・あなたはご主人様に会わせてあげるわ。楽しみにしてね」
郁海はそう言うといきなり恭子に息を吹きかける。
「あ・・・」
途端に体が痺れ、恭子は意識を失った。
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- 2005/08/01(月) 22:47:25|
- 退魔師
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