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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

リリス

「戦隊司令理梨子」最終話です。
なんかうまくまとまったようなまとまらなかったような。

イェーガー隊の設定やルビーたち三人ももう少し使ってやりたかったなぁ。
また別の話で使ってやろうかなぁ。

ともあれこれで完結です。
お読みくださってありがとうございました。

7、
放出後の気だるい疲労感。
すでに触手ペニスは役目を終えて理梨子の内膣に消え去っている。
あ・・・
理梨子はベッドの上で目を開けた。
わ・・・私・・・また・・・
理梨子は上半身を起こてベッドに腰掛けるような姿勢を取る。
「くすっ・・・お目覚めですか? 理梨子様」
向かい側の椅子に腰掛けている朱鷺恵が振り向いた。
「ドクター?」
理梨子はそのドクターの表情にいつもとは違う妖しさを感じ取る。
「知りませんでしたわぁ。理梨子様がこんな素敵な触手ペニスをお持ちなんだとは・・・うふふ・・・私も理梨子様のおかげで生まれ変われましたわぁ」
そう言って立ち上がる朱鷺恵。
乱れた白衣を脱ぎ捨て、ブラウスもスカートも脱ぎ捨ててしまう。
女性らしい滑らかなラインが理梨子の目の前であらわになって行く。
あ・・・
綺麗・・・
下着を脱ぎ捨てて生まれたままの姿になった朱鷺恵は美しかった。
白い肌がまるで石膏で出来ているかのよう。
「うふふ・・・」
朱鷺恵は薄く笑みを浮かべる。
「あ・・・や、止めて・・・止めてぇ!」
理梨子が悲鳴を上げる。

ゆっくりと朱鷺恵の姿が変わっていく。
ぬけるような白い肌は青みを帯びていき、青白く変色していく。
髪の毛に隠れていた耳はその先端が尖り始め、髪の中から姿を現す。
背中からは巨大なコウモリ型の羽が伸びていき、両側に広がって形を整える。
お尻には尾てい骨のあたりから黒く細い尻尾が生えてきて、先端が返しの付いたかぎ状に尖っていく。
両手の指先も爪が鋭く伸びて黒く変色し、足の指先も爪が黒くなる。
唇は濡れたような真っ赤な色を湛え、同じく赤い舌先が舌なめずりをする。
紛れもない悪魔の姿。
リリムの姿がそこにあった。

「ああ・・・」
目を伏せる理梨子。
わかっていたこととはいえ、目の前で変化していくのを見るとやはり苦しい。
私は・・・
私はまた悪魔を生み出してしまったんだわ・・・
もう・・・
もう・・・私は生きてちゃいけないんだわ・・・
理梨子の目から涙があふれる。
悪魔を阻止するイェーガー部隊。
その司令官が悪魔を作り出すなんてなんという皮肉だろう・・・
「うっうっ・・・」
両手で顔を覆い、声を押し殺して泣き始める理梨子。

「理梨子様。何を悲しまれているのです?」
そっと理梨子の隣に腰掛けるリリム。
その腕が優しく理梨子を抱き寄せる。
「うっ・・・うっ・・・私は・・・私はあなたを・・・」
「クスッ・・・ええ、私は悪魔に生まれ変わりましたわ。とても感謝しているんですよ、理梨子様」
幼い赤子を抱くように優しく胸で理梨子を抱きかかえる。
「止めて・・・私は悪魔を生み出しちゃったのよ・・・もうこれ以上生きていけない・・・」
「理梨子様、どうしてですか? 理梨子様は素晴らしい力の持ち主なんですよ。私たち悪魔の母なんですから」
はっとして顔を上げる理梨子。
「そ、そんなこと言わないで! そんなのはいや!」
理梨子は首を振る。
「おかわいそうな理梨子様・・・人間としての意識がまだ根強いんですね・・・」
「当たり前じゃない! 私は人間よ!」
「クスッ・・・違いますわ。理梨子様は素敵な悪魔なんですよ」
「違うっ! 私は悪魔なんかじゃない!」
必死に理梨子は否定する。
そうしなければもう何がなんだかわからなくなっていたのだ。
「理梨子様。何も躊躇うことはないんですわ。欲望のままに生きるんです」
リリムが微笑む。
その笑みはすごく素敵で、気持ちが温かくなる。
「止めて! 私を誘惑しないで!」
目をつぶって首を振る理梨子。
もうこれ以上欲望に流されて悪魔を生み出してはならない。
「理梨子様・・・ご覧下さい」
「ひゃうっ!」
理梨子の躰に電気が走る。
スカートの中に差し入れられたリリムの手が、理梨子の股間を刺激して触手ペニスを引き出したのだ。
「素敵ですわぁ。こんな立派な触手ペニス、とても素敵だと思いませんか?」
リリムによって引き出され、目の前に差し出される触手ペニス。
その先端はヒクヒクと蠢いている。
「あ・・・」
理梨子の目が釘付けになる。
可愛い・・・
リリムの手によってむき出しにされた触手ペニスはとても愛しく、キスしたくなるほどだ。
「うふふ・・・可愛いと思いませんか?」
リリムはそっと理梨子の手を取って触手ペニスを握らせる。
「あ・・・」
理梨子の右手に触手ペニスのたぎりが伝わる。
熱い・・・
ヒクヒクしてる・・・
うふふ・・・
可愛い・・・
理梨子は触手ペニスの先端にそっとキスをする。
「ひゃあ・・・」
背筋を駆け抜ける快感。
ああ・・・
これよ・・・
なんて気持ちいいんだろう・・・
理梨子の目がとろんとなる。
触手ペニスの先端に舌を這わせてその味と形を楽しんでいく。
「理梨子様・・・理梨子様はただ楽しめばいいんですわ。そう・・・何も考えずに・・・」
口の端から垂れる涎を舌で舐め取るリリム。
理梨子はいつの間にか触手ペニスを咥えていた。
いいの?
楽しんでもいいの?
何も考えずに?
この可愛い触手ペニスで・・・
楽しんでもいいんだわ・・・
理梨子の手と口の動きが激しくなる。
触手ペニスが踊るように前後する。
下腹部から突き上げてくる快感。
口の中に広がる粘る液体。
のどの奥に絡まりながら落ちていく。
美味しい・・・
理梨子は淫蕩な笑みを浮かべて舌なめずりをした。

メディカルルームに向かう館花美紅。
「うう・・・なんだろう。ドクターから呼び出されるなんて・・・」
思わずちょっと腰が引けてしまう。
イェーガーの隊員は厳しい健康管理が義務付けられている。
それは司令部要員としてオペレーターである彼女としても例外ではない。
きっと先日の健康診断で何か引っかかったんだわ・・・
不安を感じながら美紅は廊下を歩いていた。

「館花美紅です。入ります」
『どーぞー』
いつもの気の抜けたようなドクターの返事。
思わず美紅の表情がほころぶ。
やはり緊張感をほぐすには最適な声なのかもしれない。
「失礼します」
スライドドアを開けて室内に入る美紅。

「いらっしゃい、館花さん」
机に向かっていた長夜朱鷺恵が椅子を回して美紅の方を向く。
「いらっしゃい。美紅ちゃん」
「えっ?」
美紅は驚いた。
診察用のベッドに、玖薙理梨子が腰掛けていたのだ。
「あれ? 司令がどうして?」
「うふふ・・・可愛いわぁ・・・」
ぺろりと舌なめずりをする理梨子。
その妖しさに美紅はただならぬものを感じる。
「ど、どうしたんですか? 司令」
美紅が後ずさる。
カチン。
スライドドアが音を立てる。
鍵の掛かった音。
「嘘・・・」
美紅は驚いた。
ドクターも司令も身動きをしていない。
にもかかわらずドアの鍵が掛かったのだ。
念動力?
東堂恋に備わっている能力だ。
離れたところから物体をコントロールできる。
エメラルドのダガーが舞うような攻撃をするのは恋のその能力に負うところが大きい。
だけど・・・
この二人が持っているはずないよぉ・・・
美紅は動かなくなったスライドドアに背中をつける羽目になった。

「待っていたのよ館花さん。理梨子様があなたを選ばれたの」
すっと立ち上がる朱鷺恵。
その足元に脱ぎ散らかされた衣類が落ちている。
「あ、えっ?」
美紅は朱鷺恵の姿を見る。
どうみても服を着ているのに、彼女の足元には白衣とかが落ちているのだ。
朱鷺恵がその視線を察する。
「ああ、これね。片付けるのを忘れていたわ。だめねぇ。服を着るなんて必要なくなっちゃったから気が付かなかったわ」
「えっ?」
「うふふふ・・・」
朱鷺恵の躰から黒い靄のようなものが現れる。
「ええっ?」
その靄は朱鷺恵の躰を包み込むと、すぐに晴れていった。
「ヒッ!」
美紅は息を飲んだ。
出現回数は少ないものの、強力な悪魔としてデータ登録されている悪魔サキュバスの姿がそこにあったのだ。
「サ、サキュバス! 司令、逃げてください!」
「うふふ・・・だめよ美紅ちゃん」
「えっ?」
美紅が振り向く。
妖艶な笑みを浮かべ人差し指を口元に当てている理梨子の姿が目に入る。
「彼女はサキュバスの上位種。リリムと呼んであげなくちゃ」
「しれ・・・い・・・」
美紅の背中に冷たいものが走る。
「うふふ・・・ごめんなさい美紅ちゃん・・・私・・・我慢できないのよ」
そう言って理梨子は立ち上がる。
「ちょっとだけ・・・ちょっとだけだから入れさせてね」
理梨子のスカートが持ち上がり、中から太いホースのようなものが現れる。
「ひいっ!」
美紅は蒼白になった。
「うふふ・・・これ、とっても素敵でしょ。すごく気持ちいいのよぉ」
ホース状の物体を手に取り、その先端を理梨子は舐める。
それはまさに男のモノを舐める淫蕩な女の顔だった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ」
美紅は目の前が真っ暗になった。

                          ******

『ぐぎゃぁぁぁぁ』
「第一師団特殊戦闘団損害70%。戦闘行動続行不能」
『応援を・・・応援頼む! 助けてぇ!』
「第一空挺団特殊大隊戦闘力消失。人員の損耗は約80%」
スクリーンに首都圏各地の戦闘状況が映し出されている。
いや、これはすでに戦闘ではない。
虐殺に過ぎなかった。
『あはははは・・・死ね死ね死ねぇっ!』
炎を纏わりつかせたソードを振るう赤いレオタードスーツの女。
背中には漆黒の羽根を持ち、赤い瞳が殺戮を楽しむかのように細められている。
『あはははは・・・私の雷はいかがかしら?』
杖を振るう青いレオタードスーツの女。
彼女も背中からは漆黒のコウモリ型の羽根が生えている。
空の高みから繰り出される雷は何者も止める術を持たなかった。
『キャハハハハ・・・食らえっ!』
ダガーを縦横無尽に飛び回らせる緑のレオタードスーツの女。
背中の漆黒の羽根が舞い、身軽な彼女がさらに軽々と宙を舞っている。
その様子をスクリーンで見ていた理梨子は満足そうにうなずいた。
「うふふふ・・・私の可愛いリリムたち。存分に暴れなさい」
「ひゃあ・・・ううあ・・・ああ・・・」
司令官席の下からうめき声がする。
航空自衛隊の女性隊員が四つん這いで机の下にいる。
そのスカイブルーの制服のスカートの中に理梨子の触手ペニスが入り込んでいるのだ。
「うふふふ・・・あなたもすぐにリリムとして生まれ変わるわ。わたしの可愛い娘としてね」
「ああ・・・ああん・・はあん・・・」
ぐちゅぐちゅと水音を立てながら腰を前後に動かす隊員。
涎をたらし人外の快楽のその身を捧げてしまっている。
「うっふふふふ・・・世界は私たち悪魔のもの。抵抗など無意味なのにね・・・」
舌なめずりをする理梨子。
オペレーター席では漆黒の羽根を生やし身も心もリリムとなった美紅が戦況を表示している。
すでに首都圏の戦闘部隊は壊滅。
清掃局も機能していない。
闇の世界の訪れは目の前だ。
「あ、理梨子様、通信に割り込んでくるものが」
「何者?」
理梨子の表情が険しくなる。
「スクリーンに出ます」
美紅の言葉と同時にスクリーンは暗くなり、一人の青年が現れる。
あ・・・
理梨子は胸が熱くなる。
「ル、ルシファー様」
理梨子は彼を様付けで呼ぶのに何も抵抗は感じなくなっていた。
それはそうだろう。
彼女は悪魔であり、ルシファーは悪魔の一大実力者なのだから。
すぐに立ち上がって一礼する理梨子と美紅。
『さすがだな、玖薙理梨子』
すっと手を振って座るように指示するルシファー。
「お褒めのお言葉ありがとうございます。ルシファー様」
頭を下げて席に着く理梨子。
『イェーガーたちもすっかり生まれ変わったようではないか』
「ハイ。あの娘たちも私の触手ペニスをたっぷりと味わわせてやりましたわ。今ではわたしの可愛い子供たちですわ」
邪悪な笑みが浮かぶ。
『ククク・・・それでこそ悪魔の聖母。我が妻に相応しい』
「えっ?」
理梨子は心臓が高鳴った。
私が・・・
私がルシファー様の妻に?
嬉しい・・・
なんて嬉しいお言葉かしら・・・
『お前は選ばれたのだ。さあ、我が元に来るがいい。悪魔リリスよ』
リリス・・・
理梨子にはもうそれ以外の名前は考えられなかった。
私はリリス・・・
悪魔の聖母・・・
ルシファー様の妻・・・
「ハイ。ルシファー様。私は悪魔リリス。永遠にルシファー様のおそばにお仕えいたしますわぁ。うふふふふ・・・」
イェーガーの司令室にリリスの邪悪な笑いが響いていた。

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  1. 2006/05/09(火) 20:02:12|
  2. 戦隊司令理梨子
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二人目

「戦隊司令理梨子」第6話目です。
あと少しです。
何とかあと一二回で終わらせることが出来そうかな。

6、
急がなければ・・・
急いで司令部へ行かなくては・・・
こんなことは二度と起こってはならない・・・
私が悪魔を作り出してしまった・・・
イェーガー部隊の司令官である私が悪魔を作り出してしまった・・・
赦されることじゃないわ・・・
すぐに何とかしなければ・・・
今すぐに・・・

理梨子はスポーティセダンを高速で走らせる。
真っ赤なスポーティセダンは街中を無事に抜け、郊外の私立大学に走りこむ。
そこはなんてことの無いごく普通の大学であり、レベルもそれほどのものではない。
国立大学のように目立つ大学ではないのだ。
理梨子はこの私立大学の技術研究棟の地下駐車場へ車を向ける。
駐車場の入り口にカードを提示し、ゲートを抜ける。
地下に降りた理梨子は奥の立体駐車場に車を入れる。
表向きは立体駐車場だが、この駐車場はイェーガー部隊の司令部への入り口なのだった。
車から運転手が降りたかどうか、安全を確認するために付けられていると思われているTVカメラに理梨子はカードを向ける。
がくんと衝撃が走り、立体駐車場のエレベーター型車両移動装置が動き出す。
そのまま理梨子は車ごと立体駐車場からさらに地下へと潜って行く。
B5の表示がエレベーターの前に表示され、ゲートが開いて通路が現れる。
理梨子は車を発進させて通路を奥へ進み、駐車場に車を入れた。

頑丈そうな鉄の扉。
まるで金庫の入り口のよう。
その脇に警備詰所が設置され、常時数名の警備員が詰めている。
「ご苦労様です」
警備員が窓から顔を出す。
「ご苦労様。玖薙理梨子です」
理梨子はカードを提示する。
警備員はカードを読み取り機にかけ、さらに脇にある機器を指し示す。
そこにはスコープを覗き込むような接眼部があり、そこから覗き込んだ者の網膜パターンを判別する。
さらにそのスコープを抱えるように手を添えるような場所があり、そこに手のひらを押し付けることで指紋のチェックが行なわれるのだ。
警備員の詰所側のモニターに次々と表示されていくグリーンの表示。
身分証明カードOK。
網膜パターンOK。
指紋右左ともにOK。
警備員がうなずき、スイッチを押す。
すると頑丈な扉の中心に入力ボタンが現れる。
理梨子はそのボタンで5桁の数字を打ち込んだ。
暗証番号OK。
理梨子の前で扉が開いた。

触手を何とかしなければ・・・
ドクターに見てもらわなくては・・・
この触手を取らなければ・・・
私はこれからも悪魔を生み出しかねないんだわ・・・
まるで私自身が悪魔のよう・・・
先ほどと同じようなゲートを司令部に行くまでには三つくぐり抜ける必要がある。
その三つ目をくぐり抜けていつもの司令部区画に入ったとき、理梨子は薄笑いを浮かべた。
なんて簡単なのかしら・・・
私が悪魔だったらこの司令部はもう壊滅したも同然だわ・・・
触手ペニスで適当な職員を悪魔にして・・・
うふふ・・・
世界は闇に包まれるわ・・・
悪魔が支配する素晴らしい闇の世界・・・
そこまで考えて理梨子は愕然とした。
私・・・私いったい何を考えたの?
私は・・・どうなってしまったの?
違う・・・
違う違う・・・
私は悪魔なんかじゃない!
あいつに・・・ルシファーに付けられた触手のせいだわ。
一刻も早くこれを・・・

理梨子は司令室へは向かわずにまっすぐにメディカルルームへ向かって行く。
いるかしら・・・
メディカルルームの前で理梨子は少し躊躇う。
なんと言って説明しよう・・・
触手ペニスだなんて言っても信じてもらえるだろうか・・・
「信じるも信じないもないわ。見てもらうしかないじゃない」
理梨子は意を決してノックする。
「ハーイ。どうぞー」
気の抜けたような優しい声。
いつものドクターの声だわ。
理梨子は何となく張り詰めた気が緩むのを感じる。
これはもしかしたらドクターは稀有の才能を持っているのじゃないかしら・・・
医療行為を受けるのは、どうしたってある種の緊張状態に置かれるもの。
それをあの優しい間の抜けた声が取り去っているのかもしれないわ・・・
理梨子はそんなふうに感じて笑みが浮かぶ。
「玖薙理梨子です。お邪魔します」
そう言って理梨子はドアをスライドさせた。

「玖薙司令? どうしたんですか?」
椅子を回転させて入り口の方を向く白衣の女性。
このイェーガー部隊の担当医師、長夜朱鷺恵(ながや ときえ)。
肩までの黒髪ときりっとしたメガネが特徴的だ。
清潔そうな明るい室内で常に隊員の健康を気遣う白衣の美人女医。
まさにそんな形容がピッタリの女性である。
ただ、外見と声のギャップがこれほど激しい女性もめずらしいかもしれない。
彼女の声は幼く間が抜けて聞こえるのである。
先ほどの声だって、くなぎしれー、どーしたんですかーと聞こえてしまうのだ。
もっとも、それは彼女の意図するところなのかもしれないが。
「ドクター、急いで私の躰を調べてください。私・・・悪魔の手で触手を植え付けられてしまったんです」
「?」
きょとんとするドクター。
いきなり何を言っているのかという感じだ。
「ドクター! これは冗談なんかじゃないの。私の躰には悪魔の触手が・・・」
「悪魔の触手? 触手って・・・タコみたいな?」
う・・・
ちょっと違うけど・・・
「に、似たようなものです。それを取り去って欲しいんです」
「と、取り去るって・・・ま、まずは調べてみないと」
理梨子の緊迫した表情にドクターもとりあえずは調べるつもりになる。
悪魔は人が変化するものと、動物が変化するもの、さらには無生物が変化するものといろいろある。
しかし、悪魔に変化せずに一部だけを作り変えられるなどとは聞いたことがない。
「それで、どこに付けられたんですか?」
「・・・・・・」
理梨子は赤くなってしまう。
「司令?」
「それが・・・」
「?」
ドクターが理梨子を見つめる。
「あそこに・・・」
理梨子は真っ赤だった。
「わかりました。そこに寝てください」
ドクターがベッドを指し示す。
理梨子はうなずいた。

スカートと上着を脱ぎ、ベッドに横になる。
ブラウスとパンティストッキングに包まれた躰は女性らしさを誇示していた。
ドクターはストッキングとショーツの上から下腹部を触診する。
柔らかい圧力が下腹部に当てられて、理梨子はちょっと躰を硬くした。
「ごめんなさい。ちょっと探るわね」
ショーツの上から秘部をなぞるドクター。
柔らかい手が敏感なところを撫で、理梨子は疼くような気持ちよさを感じてしまう。
「ど、どう・・・ですか?」
考えてみれば自分で探ってはいなかった。
今朝は見た目で確認しただけだったし、奥まで指を入れるなんてしなかったのだ。
「上からじゃ特に異常は感じられないわね。悪いけど下も脱いでくれる?」
「ええ」
理梨子は一度起き上がって、パンストとショーツを脱いでいく。
下半身を晒すのは恥ずかしいが仕方が無い。
ドクターはカルテを用意してなにやら書き込んでいる。
理梨子は思わず秘部を隠すようにしてベッドに横たわった。
「脱いだわ」
「ありがとう」
ドクターが振り返り、理梨子の下腹部側に回る。

あ・・・
恥ずかしい・・・
理梨子は目をつぶる。
自分の性器が人目に晒されることには慣れていない。
子供を産んだこともないし、男性にそこを舐めさせるようなこともしたことがない。
躰が熱くなる。
心臓がドキドキと早鐘のように打ち始める。
早く・・・
早く終わって・・・
恥ずかしいよぉ・・・
躰が・・・
躰が熱い・・・
あ・・・
あそこが・・・
あそこが疼いちゃう・・・

何も変わったところは無いわね・・・
長夜朱鷺恵は理梨子の性器を覗き込む。
綺麗な性器・・・
あまり使われていないに違いない。
それが理梨子の望んでのことなのか、望まないことなのかはわからないが。
奥側なのかな?
それとも・・・何かの間違い?
イェーガーの司令官職は激務だろう。
精神的に不安定になったとしても仕方がない。
うーん・・・
とりあえずもう少し覗いてみよう。
朱鷺恵がそう思って顔を近づけたとき、理梨子の秘唇から突然“それ”が姿を現した。
「ひやぁっ!」
思わず朱鷺恵は悲鳴を上げて後ろに下がろうとする。
だが、躰のバランスを崩してしまい、後ろに倒れて尻餅をついてしまった。
同時に背後の壁に頭をしたたかに打ちつける。
衝撃でメガネが外れて床に転がった。
「あうぅ!」
「ドクター?」
目を開けて上半身を起こす理梨子。
足元側の床には、脚をM字型に広げて尻餅をついている朱鷺恵の姿がある。
「あたたたたた・・・」
両手で後頭部を押さえてうつむいている朱鷺恵。
「大丈夫?」
理梨子はその様子を覗き込む。
ドクン・・・
心臓が跳ね上がる。
白衣の裾が広がり、スカートの中にベージュのパンストのセンターシームが白いショーツの上にくっきりと見て取れる。
あ・・・
何かがせり上がる。
むき出しにされた秘部から顔を出していた“それ”がむくりと鎌首をもたげた。
「だ、大丈夫・・・」
頭を振って顔を上げた朱鷺恵は息を飲む。
理梨子の股間から伸びる異様なホース。
いや、触手だわ・・・司令の言葉は本当だったんだ・・・
うっすらとそんなことを考える。

「あ・・・ああ・・・」
躰が震える。
目の前の光景に目を奪われる。
綺麗・・・
白のショーツの上に重なる薄いナイロンのベージュ。
そこに隠されている甘美な世界。
入れたい・・・
そこに“それ”を入れたい・・・
柔らかく暖かい素敵な空間。
味わうに相応しい甘い世界。
入れたい・・・
犯したい・・・
犯し・・・たい・・・
触手ペニスが飢えている。
あそこに入りたがっている。
だ・・・め・・・
それは・・・だめ・・・
理梨子は必死に耐えようとするが、触手は理梨子の努力をあざ笑うかのように伸びていく。

「い、いやぁっ!」
後ずさる朱鷺恵。
だが、その悲鳴もどこか間が抜けてるように聞こえてしまうのは不幸かもしれない。
しかも背後は先ほど頭を打った壁しかない。
「し、司令・・・止めてください」
朱鷺恵はその凶悪な外観を持つ触手を見つめる。
その先端は明らかに男のモノだ。
時々咥えて飲んであげるあれにそっくりなのだ。
あの触手がどういったものであるにせよ、あまり好ましい出来事にはならないだろう。
「い、いやぁっ!」
朱鷺恵は悲鳴を再び上げていた。

ああ・・・
ドクター・・・逃げて・・・
ううん・・・
逃げないで・・・
痛くないから・・・
気持ちいいんだから・・・
私の触手ペニスは・・・とっても気持ちいいんだから・・・
ああ・・・
だ・・・め・・・
理梨子はゆっくりとベッドから降り立つ。
触手ペニスを徐々に伸ばして行く。
だめ・・・
こんなことしては・・・だめ・・・
ドクターは逃げ場を探して左右を見ているが、入り口までは遠く、手近に武器になりそうなものもない。
もっとも・・・銃で撃たれたって死ぬような気がしない。
ああ・・・
ドクター・・・
一緒に・・・
一緒に気持ちよく・・・なろう・・・
一緒に・・・
だって・・・
私にはどうしようもないの・・・
これは私のせいじゃないわ・・・
私は抵抗しているのよ・・・
でも・・・
ルシファー様のくれたこの触手ペニスがいけないの・・・
この触手ペニスがとても気持ちいいんだもの・・・
私のせいじゃないわ・・・

這って逃げようとする朱鷺恵の躰を押さえつけるように引き寄せる。
「いやぁ・・・むぐ・・・」
右手で朱鷺恵の口を押さえつける理梨子。
その顔には淫蕩な笑みが浮かび、うねうねとうねる触手ペニスをうっとりと眺めている。
「ああ・・・ごめんなさい、ドクター・・・」
「むぐ・・・むぐぐ・・・」
必死になって身をよじり躰を引き離そうとする朱鷺恵。
だが理梨子の力は信じられないほど強く、振りほどくことがまったく出来ない。
「ああん・・・ドクター・・・だめ・・・だめなの・・・私・・・入れたくて仕方が無いの・・・」
「むぐ・・・むぐぐ・・・」
理梨子の左手は朱鷺恵の白衣の前を開け、ブラウスの隙間から胸を揉み始める。
「むぐー・・・」
朱鷺恵の躰がびくんと跳ねる。
いきなり胸をつかまれて衝撃を受けたのだ。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
理梨子はそう言いながらも胸を揉む手を休めない。
それどころか、理梨子の触手ペニスは朱鷺恵のスカートに侵入し、パンストとショーツを器用にずり下ろして行く。
「むぐ・・むぐぐ・・・」
朱鷺恵の目から涙があふれる。
「ごめんなさいドクター・・・私にもどうしようもないの・・・」
舌で朱鷺恵の涙をすくう理梨子。
かすかな塩味が口に広がる。

ぬぷ・・・
「ヒイッ!」
朱鷺恵の口から悲鳴が漏れる。
触手ペニスが侵入していくのだ。
まだ濡れてもいない朱鷺恵のそこは、触手ペニスを受け入れることなど予想もしていない。
太い異物の侵入にひだが擦れて悲鳴を上げている。
「あぐぅ・・・あぐぅ・・・」
「ああ・・・ごめんなさいドクター・・・痛かったでしょ・・・」
そう言って理梨子は右手ではなく唇を重ねることで朱鷺恵の口をふさぐ。
「あ・・・む・・・」
朱鷺恵は何とか振りほどこうとしたが、理梨子の力は人間のものではない。
ああ・・・助けて・・・雅人・・・
朱鷺恵の脳裏に恋人の姿が映る。
恋人のモノだけを受け入れてきた秘密の箇所に、今、悪魔の触手が入っているのだ。
ん・・・んん・・・
口の中に理梨子の唾液が流れ込んでくる。
それはどうしてか甘く、簡単にのどの奥まで滑り落ちて行く。
理梨子は知っていた。
自分の唾液が獲物の躰をほぐすことを。
彼女の唾液によって、獲物は苦痛ではなく快楽のみを受け取ることになるのだということを。
「ぷあ・・・はあ・・・ごめんなさいドクター・・・でも・・・私・・・とても気持ちいいの・・・」
理梨子はうっとりとして朱鷺恵の顔を見下ろしていた。

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  1. 2006/05/08(月) 21:02:27|
  2. 戦隊司令理梨子
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ちょっと後味悪いかも

「戦隊司令理梨子」の続きですー。
GW中に仕上げられない可能性が大。
舞方君ピーンチ。(笑)

5、
すっとルシファーが手をかざす。
「えっ?」
タイトスカートの中でパンストがずり下がる。
続いてショーツがずり落ちて行く。
「な、な、何?」
私は思わずしゃがみこんで下がったショーツを押さえ込もうとした。
だが、出来なかった。
わたしの躰は私の意思に反してピクリとも動かない。
「あ・・・嘘・・・」
「心配するな。悪いようにはしない」
ルシファーの冷たい笑み。
見る者を凍りつかせる氷の微笑みだわ。
「いやよ! 止めて、止めてぇっ!」
理梨子は叫んだが、躰は直立したままでパンストとショーツを下ろされるがままになっている。
「ふふ・・・」
ルシファーは左手を足元に横たわっている女性の上にかざした。
すると、驚いたことに彼女の躰から一瞬にして全ての衣類が消失した。
「嘘・・・」
生まれたままの姿になった女性。
やや小さめかなと思える胸はそれだけに形が整っていてピンク色の乳首がちょんと上を向いている。
柔らかそうなお腹はたるみもなく子供を産んだお腹とは思えないほど。
叢はきちんと手入れされていて素敵なデルタを描いている。
滑らかに流れる脚のラインはすらっとしてとても綺麗。
「あ・・・」
美しい・・・
綺麗な人・・・
柔らかそうな肉体・・・
素晴らしい秘部・・・
入れたい・・・
あの素敵な秘唇を味わいたい・・・
「え、あっ・・・」
理梨子はハッとする。
今、何を・・・
何を考えたの?
「ふふ・・・どうかな? この獲物は気に入ったかい?」
「え、獲物? ふ、ふざけないで!」
理梨子は内心を見透かされたことに少しうろたえる。
だが、ルシファーはそんな理梨子に笑みを向けるだけだ。
「ふふ・・・」
ルシファーの右手が空を動く。
「あ、えっ?」
理梨子の躰が動き、ハイヒールを脱いで足元に纏わりついたパンストとショーツを脱ぎ捨てた。
「ああ・・・そんな・・・」
下腹部から何かがせり上がる感じがしてタイトスカートの下からあの触手が顔を覗かせる。
「ひぃぃぃぃぃ・・・」
それは恐怖。
自分の躰に異質なモノが存在する恐怖。
だがそれは紛れもなく自分のモノ。
うねうねと伸びて理梨子の顔のところまでせり上がる。
グロテスクな先端。
男のモノの先端にそっくりだ。
それが理梨子に訴えてくる。
早く入れさせて欲しいと訴えてくるのだ。
「あああ・・・」
恐怖感は薄らいで行く。
嫌悪感はすでに無い。
「ふふ・・・立派じゃないか。お前の触手ペニスは」
ルシファーの目が射抜くようにそれを見つめる。
触手ペニス・・・
触手ペニス・・・
触手ペニス・・・
なんて素敵なんだろう・・・
これは私の触手ペニスなんだわ・・・
すっと手を伸ばして触手を掴む理梨子。
そのまま先端を口に近づけると、舌で先端を舐める。
「!!」
腰が砕けてしまいそうな激しい衝撃。
なんて快感。
これが触手ペニスなの?
これを・・・
これをあそこに入れたりしたら・・・
私は・・・
私は狂っちゃう・・・

ルシファーの手が動く。
足元に横たわっていた女性の躰が持ち上がり、向きを変えて足を理梨子の方へ向けた。
「え?」
その脚が左右に開かれ、M字のようにさせられる。
むき出しになった秘部が理梨子の前に晒された。
「あ・・・」
理梨子は息を飲む。
こんなふうに女性のあそこを目にすることなど普通は無い。
素敵・・・
むき出しになった秘部はその隠されていた姿をあらわにしている。
両のひだが理梨子を飲み込もうとしているかのようにかすかに息づいている。
あ・・・
だめ・・・
だめよ・・・
入れてはだめ・・・
必死に目をそらす理梨子。
そうしなければ彼女は手にした触手ペニスを無理やり秘唇にねじ込んでしまいそうだったのだ。
「ふふふ・・・」
意地悪いルシファーの笑い声。
彼の手がまた動き、理梨子の手から触手ペニスがするりと抜け出す。
「あ・・・だめ・・・だめぇ!」
理梨子は手を伸ばして掴み取ろうとするが、触手ペニスはルシファーに導かれるがごとくその先端を女性の秘唇に近づけて行く。
「だめえっ! やめてぇっ!」
そういいながらも理梨子には根元を掴んで引き戻すという考えは出なかった。
「ふふ・・・何を苦しんでいる。これは私に無理やりさせられていること。お前にはどうしようもないのだ。だから・・・楽しめばいい」
「あ・・・」
そうだわ・・・
そうよ・・・
これは私がしているんじゃない・・・
ルシファーにさせられていること・・・
私にはどうしようもないことなのよ・・・
私にはどうしようもない・・・
私には・・・
理梨子の躰の力が抜ける。
差し伸べていた右手が下がる。
その目はただ触手ペニスの先端を見つめ・・・
女性の秘部に入って行くのを見守っていた。

あ・・・
あっけなく“それ”は飲み込まれていった。
温かい・・・
温もりが伝わってくる。
「ん・・・」
女性が声を漏らす。
異物が挿入されたことに躰が反応したのだ。
途端にきゅっと“それ”が挟み込まれる。
あ・・・
思わず腰が浮く。
躰が揺さぶられるような感覚。
気持ちいい・・・
女の内膣って・・・こんなに気持ちよかったんだわ・・・
初めて知る快感。
男性であれば味わえたかもしれないが、女性であればわからない感覚。
しかも理梨子は同時に自分の秘部も疼くのを感じている。
触手ペニスがもたらすものはまさに狂おしい快感。
男性と女性を同時に今理梨子は味わっているのだった。
「あ・・・あああ・・・」
躰が硬くなる。
神経が張り詰める。
全てが触手ペニスと一体になったかのよう。
理梨子は今一個の獣となる。
「ああ・・・あああ・・・」
「ふふ・・・味わうがよい。理梨子よ」
「ああ・・・はい・・・」
すでに自分が何を言っているのかすらわからない。
今この場でルシファーが悪魔の契約を申し込んだとしたら、理梨子は何も読んだり考えたりすること無く契約書にサインをしていることだろう。
触手ペニスが動く。
理梨子の躰も動く。
規則正しくゆっくりと。
それが徐々に早くなる。
女性を引き寄せ、その腰を浮かせるように両手で抱きかかえる。
重力を感じないこの空間で理梨子はしっかりと女性の腰を抱きしめていた。
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」
じゅぶじゅぶと水音が響く。
愛液が飛び散り、触手ペニスが脈動する。
「ああ・・・いい・・・いい・・・気持ちいい・・・」
もう何がなんだかわからない。
理梨子はただただ触手ペニスが命じるままに腰を振る。
下腹部から何かが突き上げてくる。
それがあの白濁液だということは理梨子は感じていたが、それを吐き出すことを止めるなどとは考えられもしなかった。
「いい・・・いく・・・いくぅ・・・」
腰の動きは激しいビートを刻み、触手ペニスが嬉しそうに跳ね回る。
脈動する長いサオが膨らんだり窄まったりして快楽を双方に送り込んで行く。
「はああ・・・いっくぅぅぅぅぅぅ」
突き上げるような爆発を理梨子は感じた。
頭の中が真っ白になる。
躰がぴんとしなって爪先立ちになる。
全て何もかもが外に向かって放出されていく。
「あああ・・・」
どくどくと注がれて行く白濁液。
それは女性の秘部からあふれ出して垂れ落ちていった。

あーんあーん・・・
泣き声が聞こえる・・・
「う・・・」
理梨子は硬く冷たいアスファルトの上で目を覚ました。
「こ、ここは・・・」
頭を振りながら周囲を確認する理梨子。
ここはマンションの地下駐車場だ。
理梨子は自分の車の脇に倒れていたのだ。
夢? ・・・じゃないわよね・・・
あっ・・・
少し離れた紺色のワンボックスカーのそばにベビーカーがある。
その中からさっきから泣き声が聞こえてくるのだ。
「あ、あの人は?」
あたりを見渡すが見当たらない。
理梨子は立ち上がって服のほこりを払う。
とりあえずは周囲に危険は無さそうだし、赤ん坊が泣いているといってどうしたらいいのかは理梨子にはよくわからなかったからだ。
「?」
ショーツもパンストも穿いている。
いったい・・・
理梨子は下腹部を確かめた。
やはり変わったところは無い。
あのグロテスクな触手ペニスは影も形も感じられなかった。
ルシファー・・・
あの悪魔は私を混乱に陥れている。
奴の手に乗せられたままなのが悔しい。
あーんあーん・・・
「あ・・・」
理梨子は気を取り直す。
あの女性がどうなったかはわからない。
でも、赤ん坊をそのままにはしておけないわ。
理梨子がベビーカーに向かったそのとき、ワンボックスカーの死角から人影が現れる。

「!」
理梨子は息を飲む。
それは理梨子が触手ペニスによって犯したあの女性であり、ベビーカーの赤ん坊の母親だった。
本来なら彼女が現れたことで赤ん坊のことは任せてもよく、理梨子は自分のことを考えて司令部へ向かうことができるはずだった。
だが・・・
彼女は裸だった。
しかも、そのことを恥ずかしがる様子も無く、薄く笑みを浮かべて裸足でベビーカーに向かって行く。
「あ、あなた・・・」
理梨子は背中に寒いものを感じる。
いったい何が・・・
私が・・・
私が彼女を犯したから?
私のせいなの?
「お、奥さん!」
理梨子の声に彼女が振り向く。
その口元には淫蕩な笑みが浮かび、形良い胸を惜しげもなく晒している。
「うふふふ・・・」
「あ・・・」
理梨子がたじろぐ。
この女は・・・
「うふふふ・・・」
彼女は理梨子から再びベビーカーに注意を向けて近寄って行く。
「や、やめなさい! 離れて!」
理梨子は車のドアを開け、ダッシュボードから銃を取り出そうとする。
私はいったい何をしようとしているの?
私があの人をああさせてしまったのではないの?
理梨子はそう思いながらも拳銃を取る。
チャンバーに弾を込めるためにシリンダーをスライドさせていつでも撃てるようにする。
この島国で拳銃の所持を認められている数少ない職業の一つがイェーガーの司令官職である。
しかし、だからと言ってダッシュボードに入れておくのは違反行為だ。
いつ盗難に遭ってもおかしくは無いのだから。
だが、いつも持ち歩いているハンドバッグに入れて歩くのはいやだった。
どうしてもその重さが彼女に周りの人間と違うことを思い起こさせる。
だから理梨子は普段は拳銃を車のダッシュボードに入れてあったのだ。

「止まって! 止まりなさい!」
拳銃を裸の女性に向ける理梨子。
その足がぴたりと止まる。
あーんあーん・・・
赤ん坊の声だけが地下駐車場に響く。
「くす・・・」
女が笑う。
「!」
理梨子は拳銃のグリップを強く握り締めた。
彼女は普通じゃない。
でも・・・
それは私のせいなの?
「私を撃つんですかぁ? 理梨子様ぁ」
「理梨子様ですって?」
女の口から発せられた言葉に驚く理梨子。
「うふふ・・・ええ、理梨子様」
裸の女性は嬉しそうに両手を広げてその姿を誇示するかのよう。
「あなたに様付けで呼ばれる理由なんて私には無いわ」
美しい・・・
その裸体は紛れも無く美しかった。
だが・・・
同時に不気味でもあった。
あのルシファーと同じように彼女からは闇を感じるのだ。
悪魔・・・
彼女も悪魔なの?
「そんなことはありませんわ理梨子様。あなたは私を生まれ変わらせてくださった素晴らしいお方。私・・・とっても感謝しておりますの」
自分の躰をかき抱くように両手を胸の前でクロスさせる。
「動かないで!」
撃つの?
私はこの人を撃つの?
私は・・・この人を・・・撃てるの?
「うふふ・・・無駄ですよ理梨子様。そんなものでは私は傷付きませんわ。理梨子様によって生まれ変わったんですもの」
彼女は冷たく微笑む。
あーんあーん・・・
赤ん坊の泣き声と彼女のくすくす笑いが耳についた。
「生まれ変わったですって?」
理梨子がにらみつける。
「ええ。私は生まれ変わったの。全て理梨子様のおかげですわ」
「どういうこと?」
「うふふ・・・こういうことですわ」
理梨子は目を見張った。
彼女の肌が青白く変色して行く。
両の耳が尖って行く。
背中に大きな黒いコウモリのような羽が現れる。
両手の爪は鋭く尖り、お尻の辺り、おそらく尾てい骨から伸びた尖った黒い尻尾がヒクヒクと動いている。
悪魔。
文献に出てきた女悪魔「サキュバス」の姿に他ならない。
「サ、サキュバス!」
「うふふ・・・ええ、ですがより正確にリリムとお呼び下さいませ理梨子様」
ぺろりと舌なめずりをするリリム。
その真っ赤な舌と真っ赤な唇は見る男性をまさに虜にしてしまうだろう。
知性を備えた強力な悪魔と言ってよい。
「うふふ・・・いかがですか理梨子様。あなたの生み出された悪魔リリムは?」
「わ、私が・・・」
「ええ、そうですわ理梨子様。うふふ・・・」
美しかった。
目の前のリリムはとても美しかった。
黒い背中の羽が広がり、指先を舐める舌がとても魅力的。
赤い瞳は男を誘惑するものだが、理梨子も吸い込まれるようなその瞳に見惚れていた。
「うふふ・・・」
リリムはベビーカーに近寄り、泣いている赤ん坊を抱きかかえる。
止めなければ・・・
理梨子は拳銃をリリムに向ける。
「可愛いわ・・・私のシンちゃん」
リリムは両手で赤ん坊を高く掲げる。
そしてオムツカバーを取り外すとその可愛らしい性器をむき出しにした。
止めさせなきゃ・・・
止めさせるのよ・・・
相手は悪魔・・・
私は悪魔を・・・
だが、理梨子は引き金を引けない。
リリムが愛しかったのだ。
美しいリリムが愛しかったのだ。
私の・・・リリム・・・
理梨子は唇を噛む。

「うふふふ・・・シンちゃんの性器、美味しそう」
リリムは長い舌で赤ん坊の小さな性器の先を舐める。
あーんあーん・・・
自分に何が起こっているのかを理解しない赤ん坊はただ泣き喚くのみ。
「たっぷり味わってあげるわね。私のシンちゃん」
リリムはぞっとするような邪悪な笑みを浮かべると、赤ん坊の性器に口を付ける。
そしてまるでチュウチュウという音が聞こえるような感じで赤ん坊の精気を吸い取り始めたのだ。
「や、止めてぇ!」
理梨子はついに目をそらす。
だが両手は言うことを聞かなかった。
引き金を引くことも出来ずに立ち尽くす理梨子。
赤ん坊の泣き声が小さくなっていく。
どれぐらいの時間がたったのだろう。
理梨子にはわからない。
ただ目の前の出来事を黙って見ているだけだった。

「うふふ・・・美味しかったわぁ」
干からびてしまい泣き声も上げなくなった赤ん坊を無造作に放り投げるリリム。
「ああ・・・」
がっくりと膝から崩れ落ちるように地面に膝をつく理梨子。
私は・・・
私はなんてことを・・・
悪魔を生み出したばかりか・・・その悪魔を撃つことさえ出来ない・・・
「うふふ・・・さよなら・・・理梨子様」
そう言ってリリムは背中の羽を広げる。
「ま、待ちなさい!」
理梨子が顔を上げる。
しかし、リリムの姿はすでにそこには無かった。
あとには絶望に打ちひしがれた理梨子だけが残されていた。

[ちょっと後味悪いかも]の続きを読む
  1. 2006/05/06(土) 18:21:12|
  2. 戦隊司令理梨子
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今日は乗りが悪いよー

うーん・・・
せっかくの休日なのに今日は乗りが悪かったです。
なので少しだけ・・・

4、
「えっ?」
目を覚ます理梨子。
布団を跳ね除ける。
「え、えっ?」
周囲を見回してみる。
ここはベッドの上。
マンションの自分の部屋。
「え・・・夢?」
自分の躰を確かめる。
パジャマを着ていたが、ズボンを下ろして下腹部を確認する。
「何も・・・ない・・・?」
あの不気味な触手は見当たらない。
「はあ・・・ふう・・・」
胸をなでおろす理梨子。
「よかった・・・」
何がなんだかわからないけど・・・
きっと昨日のことが心にあってあんな夢を見たんだわ。
私がもう少し早く・・・
ピピピッピピピッ・・・
目覚ましのアラームが鳴る。
「はあ・・・行かなきゃ・・・」
アラームを止めると、理梨子はパジャマを脱ぎ捨てて顔を洗うためにベッドを後にした。

「無い・・・」
昨日着ていたはずの紺のスーツが・・・無い。
どうして・・・
私・・・ベッドで寝ていたわ。
あれは夢じゃないの?
思わず下腹部をさする理梨子。
「調べてもらった方がいいかもしれないわね・・・」
ブラウンのスーツを取り出して着替える理梨子。
身支度を整えてマンションを出る。

地下駐車場。
夕べはここで・・・
違う・・・あれは夢・・・
夢なのよ・・・
理梨子は自分の車に近づいていく。

「こんにちは」
「!」
背後から掛けられた声に思わず躰が硬くなる。
振り向いた理梨子の目にベビーカーを押した若い女性が映る。
はあ・・・
張り詰めた気が一瞬にして緩む。
下の階の方だわ。
なんて名前だったかしら・・・
「これからお仕事ですか?」
「あ、ええ」
理梨子はうなずく。
時間はすでに10時過ぎ。
普通のサラリーマンなら出勤時刻はとっくに過ぎている。
しかし、イェーガーの司令である理梨子は基本的にはフレキシブルである。
実際問題として夜間活動することが多い悪魔に対しては、夜間の仕事になることの方が当然多いのだ。
だから理梨子は大体午前11時ぐらいに本部に出勤することが多い。
「お気をつけて」
「はい」
にこやかに会釈をしてワンボックスに向かう女性の姿を何の気なしに眺める。
髪の毛を自然に掻き揚げる姿が美しい。
ぞく・・・
背中から腰にかけての曲線が艶めかしい。
ぞく・・・
歩いていくその足のラインが素敵。
ぞくぞく・・・
「えっ?」
下腹部に妙な感じを覚える。
「えっ? な、何・・・?」
何かがせり上がってくる。
ショーツが・・・パンストが・・・わずらわしい。
「あ・・・ああ・・・」
入れたい・・・
「えっ?」
わ、私は何を・・・
もぞ・・・
「ひあっ?」
まさか・・・
まさか・・・私・・・
悪夢がよみがえる。
ショーツが盛り上がる。
タイトスカートの前が膨らんでくる。
「いや、いやぁっ!」
理梨子はしゃがみこんでしまった。

「えっ?」
ベビーカーを押していた女性が振り向く。
「ああ・・・大丈夫ですか?」
車の脇でしゃがみこんでしまった理梨子に、彼女は駆け寄ろうとする。
きっと何か起こったに違いないと思ったのだ。
「こ、来ないで!」
下腹部を押さえて理梨子が叫ぶ。
「?」
一瞬立ち止まる女性。
しかし、下腹部を押さえて苦しんでいるように見える理梨子をほうっては置けない。
「お腹が痛いんですか? 私、看護師なんです。ちょっと見せてください」
最悪だ・・・
理梨子は唇を噛む。
こんな自分を知られたくない・・・
私は・・・
私は・・・

『ふふふふふ・・・』
笑い声が聞こえる。
聞き覚えのある冷たい笑い。
ルシファー・・・
理梨子は周りを見渡した。
「キャアッ!」
近寄ってきていた女性が悲鳴を上げる。
彼女の足元が闇に覆われ始めていたのだ。
「な、何?」
見る間に闇は彼女を駐車場の床に飲み込んで行く。
「お、奥さん!」
理梨子が声をかけるが、彼女はすっぽりと闇に飲み込まれてしまっていた。
「そ、そんな・・・」
『さあ、宴の始まりだ』
ルシファーの声とともに、理梨子の足元もまた闇が口を開けていた。
「ああっ」
理梨子は手を伸ばそうとしたが、その手は何も掴むことは出来なかった。

二回目ともなると無重力状態にも慣れてくる。
だからと言って身の置き所のない感覚は気持ちいいものではない。
「ルシファー! あなた・・・」
きっとなってルシファーをにらみつける理梨子。
闇の中に夕べと同じように彼は立っているのだ。
その足元には先ほど闇に飲み込まれた女性がいる。
気を失っているのか目をつぶっていた。
「ようこそ、玖薙理梨子」
笑みを浮かべるルシファー。
すらっとした躰に黒のスーツがよく似合っている。
「あなたの狙いは私のはず。その人を解放しなさい!」
「ふふふ・・・」
「何がおかしいの!」
理梨子はルシファーの態度に怒りを覚える。
「彼女は特別ゲストだよ。君のためのね」
「私のため?」
ルシファーはうなずいた。
  1. 2006/05/05(金) 21:34:22|
  2. 戦隊司令理梨子
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ルシファー

「戦隊司令理梨子」の第三話です。
いよいよ悪魔が動き出しましたー。

3、
「!」
理梨子が振り向いた刹那、闇が理梨子を覆いつくす。
「な、何?」
思わず払いのけようとするが、もちろん払いのけられれるものではない。
濃密な闇は理梨子の自由を奪い、その意識を遠くさせて行く。
い、いけない・・・
理梨子は唇を噛んで痛みで気を引き締める。
闇の向こうにうっすらと人影が見えるが、黒い影に過ぎず男とも女ともつかない。
何者なの?
まさか・・・私が異形存在対策委員会のイェーガー部隊の司令官と知って?
まさか・・・
ありえないわ。
私は単なる大学から出向して協力している者に過ぎないことになっている。
少なくともデータ上はそうなっていて、私がイェーガー部隊の司令官と知る者はごくわずかのはず。
理梨子は霞む目を必死に見開き、相手を確かめようとする。
男?
闇の中に浮かび上がる長身の人影。
すらっとした躰は黒い服のせいで闇に溶け込んでいる。
対照的に白というより青白い顔。
冷たい笑みが浮かんでいる。
まだ若い青年。
だが、強い力を感じる。
人間ではないのかもしれないわ・・・
「ふふ・・・」
青年がかすかに笑う。
だ、だめ・・・か・・・
彼がすっと手を振ったとき、理梨子の意識は薄れて行ってしまった。

「ハッ!」
理梨子は目を覚ます。
周囲はやはり闇。
躰がふわふわとしてまるで無重力の中に浮いているよう。
「こ、ここは?」
躰を起こそうとするが、すでに起きているのかもしれない上につかみ所がない。
「身動きが・・・」
躰を動かすことはもちろん可能だったが、動かしても何も変わらない。
これでは動かす意味が無いのだ。
「いったい・・・ここは・・・」
周囲を見渡す理梨子。
「ふふふ・・・どうやらお目覚めのようだね、玖薙理梨子」
理梨子の真上、いや、正面なのか?
そこに先ほどの青年が立っていた。
しかも逆さに。
「あ、あなたは何者?」
理梨子は相手をにらみつける。
「ふふ・・・我が名はルシファー。と言ったら信じるかな?」
「信じないわね」
薄く笑う理梨子。
確かに悪魔の一員かもしれないが、好き好んで悪魔の帝王の名を使いたがる者ほど小物であることが多かったのだ。
「正直なことだ。イェーガーの頭脳は切れ者だというのは本当らしい」
「私が何の頭脳ですって?」
理梨子は心底驚いた表情をしようとする。
悪魔に気取られるわけには行かないのだ。
だが、上手く行ったかどうか・・・
「ふふふ・・・可愛い努力をする。美しく聡明な女性は私の好みだよ」
ぞっとするほどの冷たい笑み。
人間には浮かべることは出来ない笑みかもしれない。
「それはどうも」
躰を動かして、何とか“ルシファー”ときちんと向き合おうとする理梨子。
さかさま同士では上手く会話できない。
「内閣府異形存在対策委員会、対悪魔戦専門部隊イェーガー隊司令官玖薙理梨子。年齢25歳。東都大学生物学及び構造物理学など六つの博士号を持つ才女。対悪魔戦用強化スーツ開発の玖薙純一博士の一人娘」
ルシファーはすらすらと理梨子の経歴をそらんじ始める。
「えっ? な、なぜそれを?」
「5歳の時に母玖薙路子(くなぎ みちこ)と死別。寂しさを紛らわし、かつ父親の気を惹くために勉学に専念。中学高校ともに抜群の成績を残す」
こいつはなぜそこまで・・・
私の資料を調べたとしてもこれほど詳しくは・・・
理梨子はルシファーを驚いた表情で見つめる。
「東都大学一年の時、好奇心から処女を捨てる。以後大学三年までに五人の男と性交渉を持つも性行為に快楽を感じず、さらに大学三年の9月に複数の男子学生により陵辱を受ける」
「!」
ばかな・・・
あのことは誰も知らないはず・・・
「ど、どうしてそれを・・・」
「以後、性行為を極端に嫌悪し学業及び研究に没頭するようになり現在に至る・・・こんなところかな?」
「き、貴様・・・」
理梨子はルシファーを厳しくにらみつける。
傷をえぐるような許せない言葉をこいつは発したのだ。
許せない・・・
理梨子はルシファーに掴みかかろうとする。
しかし闇が躰を上手く制御させてくれない。
「ルシファー!」
理梨子は叫んだ。

理梨子の叫びにもルシファーは動じない。
「喚くな。私はお前に性の快楽を与えてやろうというのだ」
「性の快楽?」
理梨子はぞっとする。
悪魔の常套手段の一つ。
人間の性欲を利用して力を強化する。
女性を犯し食う。
男性を犯し食う。
悪魔のやることは同じ。
ただ人間の性別に合わせて男性型の悪魔や女性型の悪魔がいるだけ。
こいつは私を犯して食うつもりなんだわ・・・
それは理梨子にあのことを思い出させる。
恐怖と苦痛・・・
そして、無力さ・・・
「遠慮しますわ。私は別に性の快楽など求めてませんから」
「ふっ。はたしてそうかな? 遠慮するな」
「ふざけないで! あなたに犯されるぐらいなら死を選びます!」
理梨子はキッパリと言い放つ。
「犯す? 何を誤解しているんです?」
ルシファーはにやりと笑う。
「えっ?」
「犯すのは・・・あなたなんですよ」
「えっ?」
理梨子は絶句した。

「ふふふ・・・ほら、御覧なさい」
ルシファーが理梨子自身を指し示す。
「えっ?」
理梨子は自分自身を見下ろす。
どこも変わったことはない。
どこも・・・変わっては・・・
もぞ・・・
「?」
紺色のタイトスカートが盛り上がる。
「えっ?」
それはまるで男が欲望をたぎらせた時に起こる変化に似ている。
もぞ・・・
ひあ・・・
躰に電気が走ったかのよう。
何かが下腹部で蠢いている。
「な、何?」
思わずスカートをめくってみる理梨子。
目の前のルシファーの視線など無視するしかない。
美しい黒いストッキングに覆われた太ももがあらわになる。
「ええ?」
そのストッキングのパンティ部分と白いショーツがこんもりと膨らんでいる。
しかもその膨らみはもぞもぞと動き、それにつれて理梨子は下腹部に鈍い心地よさを感じて来始めていた。
「あ・・・はあ・・・は・・・」
「・・・」
理梨子の口からふと吐息が漏れる。
その様子をルシファーは深く青い瞳で見つめていた。
やがてショーツがずり落ち、パンティストッキングのゴム部分を乗り越えて太い触手状の物体が顔を覗かせる。
「ひあっ」
理梨子の目が驚愕に見開かれる。
その触手状の物体はまさしく男の股間に生えているモノの先端を模していた。
「ああ・・・嘘・・・嘘よ・・・」
「ふふふ・・・素敵な触手ですよ。これからはあなたが好きにその触手を使いなさい」
ルシファーの言葉はまるで死刑宣告のように理梨子の耳に入る。
「これを取って。取ってぇ!」
思わず両手に触手を握り締める理梨子。
「ひゃうっ!」
背筋に得体の知れない感覚が走る。
触手に突き上げるものを感じ、その先端に透明な液がにじみ出てくる。
「あひゃあ・・・な、何これ・・・あはあ・・・」
腰が浮く。
背中が持ち上がる。
つま先が丸くなる。
躰がしなる。
「はあ・・・はああ・・・はあ・・・」
理梨子は触手を握り締める。
そのまま無意識のうちに上下に扱き始めていた。
「はあ・・・はあ・・はあ・・・」
ドクンドクン・・・
心臓が早鐘を打つ。
気持ちいい・・・
すごく気持ちいいよ・・・
あ・・・
何か来る・・・
で・・・
でちゃう・・・
でちゃうよ・・・
「で、でるぅぅぅぅ」
理梨子の扱く触手の先端から勢いよく白く粘る液体が放出される。
それはすごい量を振りまいて理梨子の躰を白く染めた。
「あ・・・あはあ・・・」
感じたことのない快楽は理梨子の脳髄を焼き尽くすようだった。
うっとりと余韻に浸る理梨子。
その姿をルシファーは満足そうに眺めていた。

[ルシファー]の続きを読む
  1. 2006/05/04(木) 22:27:54|
  2. 戦隊司令理梨子
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異形存在対策委員会

あうー・・・
アラクネの活躍に期待してくださった皆さん、すみません。
アラクネの出番はあれで終了です。
お許しを。

2、
とぼとぼとビルの入り口に現れる三人の姿。
肩を落として痛々しい。
『状況・・・終了・・・』
ルビーの苦しそうな声が流れてくる。
「ご苦労様。後は清掃局に任せなさい」
『了解です・・・司令』
入れ代わるように数人の作業服姿の清掃局員がビル内に入って行く。
悪魔の痕跡を消去し、その存在を知らせないようにするためだ。
三人はふと立ち止まると、いったん後ろを振り返りまた歩き始めるのだった。

「スーツの着装解除を確認。イェーガーの任務終了です」
スクリーンの前に座ってコンソールを操作していた女性が優しい声で言う。
「ご苦労様。美紅(みく)ちゃん」
「いえ、司令もお疲れ様でした・・・あの・・・」
立ち上がり振り替える館花美紅(たちばな みく)。
二十歳になったばかりの若い女性だが、その情報処理能力はかなりのものだ。
幼い表情を浮かべる童顔の彼女は、その小柄さとも相まっていつも歳より若く見られる。
オペレーターとしていつもそばにいてくれる彼女に、司令はいつも助けられていた。
「何?」
「あの・・・お気になさらないで下さい。司令は精いっぱいのことをなされたのですから」
その言葉に優しく微笑む司令。
「大丈夫よ。ありがとう」
「あの・・・」
そっと手を上げてさえぎる司令。
「心配いらないわ。あなたも凖待機に戻ってちょうだい。今日はもう・・・いいでしょう」
「はい、失礼いたします・・・司令」
一礼して司令部を出て行く美紅。
紺色のタイトスカートのスーツ姿がよく似合っている。
「ふう・・・」
机に顔を伏せる司令。
「もう少し早く特定できていれば・・・」
その言葉は苦々しかった。

西暦200X年。
国内には闇が広がりつつあった。
いつの世にも存在したはずの悪魔。
人間の欲望を形にしたといわれるその悪魔が跳梁し始めていたのだ。
各国は歴史的に悪魔に対する対策を司ってきた教会を中心として悪魔の封じ込めを計ったが、この極東の島国は教会の勢力が弱いこともあり、悪魔対策は後手に回ることが多かった。
この状況に政府は危機感を感じ、試験的に悪魔対策を専門とする部署を立ち上げたのだった。
「内閣府異形存在対策委員会」
それがその専門部署の部署名だった。

だが、教会と違い悪魔対策のノウハウがあるわけではない異形存在対策委員会は、所詮各省庁の情報の渦の中から悪魔に関すると思われるものを選り分ける部署に過ぎなかった。
もちろん警察庁を傘下に置く国家公安委員会も防衛庁も消防庁を傘下に置く総務省も、はては海上保安庁を傘下に置く国土交通省も、いきなり出来上がって悪魔に関する情報をよこせと言ってくる異形存在対策委員会に協力する気持ちは生まれるはずがなかった。
結局悪魔に関する事件は各都道府県警察が対応することが多く、悪魔の存在を基本的に信じるはずのない警察としては奇妙な事件として結論付けられるのが落ちだった。

その状況が多少なりとも変わってきたのは、悪魔に対抗するための戦力として退魔スーツが試作されたことによる。
本来は防衛庁が開発させようとしていた個人用強化スーツが原点であるのだが、玖薙純一(くなぎ じゅんいち)博士が目を付け、自己の裁量によって対悪魔用の戦闘スーツとして完成させることにしたのだ。
異形存在対策委員会も玖薙博士を支援し、その試作品が完成したのが数ヶ月前。
ただ、そのスーツで悪魔に対抗するにはある種の能力が必要だった。
いわゆる超能力とも言うべきもの。
悪魔の超常能力に対抗するためには、スーツを着る人間もまた超能力をもたねばならない。
スーツはその能力を飛躍的に強化して発揮するためのものなのだ。
その能力を持つものを異形存在対策委員会は探してみた。
その結果集められたのが三人の女性だった。
古住皐月(こずみ さつき)
添嶋晶(そえじま あきら)
東堂恋(とうどう れん)
この三人がリストアップされ、それぞれの特質に合わせてスーツが調整される。
そのスーツ調整の最中に不慮の事故で玖薙博士を失ったものの、博士の一人娘でありスーツ開発の協力者でもあった玖薙理梨子(くなぎ りりこ)が後を引き継ぎ、スーツを完成させていた。

その後試験的とはいえ悪魔対策に投入された三人のスーツ戦士は「イェーガー」と呼ばれ、悪魔退治に成果を上げつつある。
ただ、異形存在対策委員会への風当たりはまだまだ強く、その成果もまだ疑問視されるような状況であるため規模拡大など望むべくもなく、予算面からも人員増強が図れないために戦士たちを統括する司令官に玖薙理梨子が当たることになり、小数の要員とともに悪魔に対峙しているのだった。
しかも悪魔との戦闘に当たる「イェーガー」たちが女性ばかりであるという事実は、男性上位の政府部門には不評であり、警察や自衛隊の猛者を集めて悪魔に当たらせようとする動きが形を成して「清掃局」を作り上げ、異形存在対策委員会に不備があればいつでも取って代わろうとしており、油断することは出来ない。
現状はとりあえずイェーガーが悪魔と戦い、清掃局は周辺の確保などに当たることになっているものの、その協力関係は決して良好ではなかったのだ。

「はあ・・・」
席を立つ理梨子。
「イェーガー」部隊の指揮などという任務を負わせられるとは思わなかったが、スーツの調整やデータ収集を初めとして結局は関わらなければならないのだ。
それに悪魔という存在を放置することもできはしない。
携わるのならば中心にいるほうが何かと都合がいいだろう。
そう思って司令官職を引き受けたのだった。
だが、やはり畑違いの職である。
決して上手に指揮を取れているとは言いがたい。
今日の件についてもそうだ。
警察からの情報が入るのが遅かったとはいえ、アラクネの習性から言えばそういう犠牲者が出るのは当然と考えるべきだったのだ。
あの少女を救えなかったのはイェーガーの三人が悪いのではない。
私が悪いのだ・・・
理梨子はそう思っていた。

「帰ろう・・・」
司令部を出る理梨子。
大きなスクリーンとさまざまな機器類。
そしてオペレータとしての美紅の席があるぐらいだ。
だが、この小さな部屋が悪魔にかなりのダメージを与えていると言ってもいい。
なかなか認めてはもらえないが、この数ヶ月でイェーガーの三人が屠った悪魔の数は十指にあまる。
これは各国の教会の実績と比べても遜色ないどころかトップクラスだろう。
悪魔に横の繋がりがあるとすれば、イェーガーの三人とこの司令部に勤務する人々はかなり忌々しい存在ではないだろうか。
もっとも・・・
悪魔に横の繋がりは感じられない。
普通の悪魔は現れると無差別に人間を襲い食うものがほとんどだ。
アラクネのように知性的な悪魔はほとんどいない。
おそらく悪魔というのはこの地球上の生命とは異質な生命体というだけなのかもしれない。
だが、人類にとっては脅威であるには違いないのだ。
悪魔の増加が何を意味するのか。
聖書で言うところの黙示録が始まっているのかもしれないわね。
そんなことを考えながら理梨子は身支度を整えて司令部のある建物を後にした。

夜更けの町。
すでに深夜をとうに過ぎ明け方も間近い。
マンション地下の駐車場に車を止めた理梨子は、車を降りてエレベーターに向かう。
その背後に人影が現れたのはその時だった。
  1. 2006/05/02(火) 22:16:14|
  2. 戦隊司令理梨子
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性懲りも無く

えーと。
性懲りも無く新作SSです。
4・5回で終わる短編になると思います。
GW中に終わるようにしようと思いますので、しばしのお付き合いの程を。

1、
「はああっ!」
剣の切っ先が残像を紡ぐ。
あまりの速さに目が追いついていかない。
普通の人間なら、何が起こったのかさえ気が付かないだろう。
だが。
そいつはその切っ先をかわしていた。
「チッ!」
舌打ちする。
そいつは長く伸びた手足で壁に取り付き、幾つもの目で彼女たちを見下ろしていた。
「ルビー、私に任せて!」
「サファイヤ、両側から一気に!」
左右に展開する人影。
壁に張り付いたそいつの正面にいるもう一人とともに、そのいずれもがヘルメットを被り、躰に張り付くレオタードのようなスーツを身に纏っている。
赤、青、緑の色に分かれてはいるものの、全てのデザインは同じで、違うのは持っている武器らしき物のみ。
赤のスーツを纏っているのはショートカットの茶色の髪をした若い女性。
形良い胸とくびれた腰がそのスーツによってあらわになっている。
彼女が右手に持つのは反りの入った曲刀。
日本刀より小振りだが刃の幅はかえって広い。
柄の部分が長いので両手で持つことも可能な剣だ。
だが、今は獲物を捉えきれていない。

右に向かったのは青いスーツを纏った女性。
長い髪の毛を後ろで一つに束ねている。
体つきは赤いスーツの女性よりも線が細い。
どちらかというと華奢な感じだが、それがかえって強靭さを与えているらしい。
持っているのは長い杖。
切るなど論外で殴るにも不適当。
だが、その先から放たれる雷(いかずち)は何者をも破壊する。
だが、今はまだ放たれてはいない。

左に向かったのは緑のスーツを纏った女性。
ヘルメットの下から左右に束ねた髪が覗いている。
体つきは一番小柄。
そのせいか幼さすら感じさせるし、実際幼いのかもしれない。
胸も小振りで成熟さを感じさせなかったが、それでも女性らしいラインは流れるような見事さがある。
持っているのは両手にダガー。
隙あらば獲物を目掛けて飛び掛る。
彼女が操るダガーはまるで飛び交う猛禽のごとく獲物を引き裂き命を奪う。
だが、今はまだ飛び立ってはいない。

壁にはお尻から糸を出して屋上に張り付け、クモのように変化した手足を使って這い回っている一体の悪魔がいた。
かつては美人のOLとして会社での人気も高かった女性だったが、今は身も心も悪魔に変化し捕らえてきた男どもを貪り食う存在と化している。

やっぱり縦方向の動きは苦手なようだわ・・・
女性が一人モニターに映し出される戦いの様子を見つめている。
壁を這っているクモ型の悪魔・・・コードネームアラクネ。
滅多に現れる存在ではないが、それゆえに強力な相手でもある。
彼女に何があったのかはわからない・・・
でも、今の彼女は人間に危害をもたらす悪魔。
速やかに消去しなくてはならないのだ。
左右に展開した二人・・・サファイヤとエメラルド。
この二人のコンビネーション攻撃はアラクネといえども無事ではすまないだろう。
だがとどめはやはりルビーが必要だろう。
アラクネはおそらく屋上へ逃げるはず。
そこへとどめを与えなければならない。
「ルビー。とどめはあなたが・・・」
『わかってます、司令』
落ち着いた声が返ってくる。
彼女は冷静だ。
戦い方は凄まじいが戦いに飲まれてはいない。
頼もしいことだ。

『雷!』
『シューティングダガー!』
左右の二人から同時に攻撃が放たれる。
青い火花と緑のきらめきがビルの壁の一点で交差する。
アラクネはその持ち前の俊敏さで逃れようとしたものの、直線的な軌道の雷と上下に分かれて曲線的な軌道を取る二本のシューティングダガーにはさまれては逃げ場が無い。
『グギャウ』
何とか雷の直撃はまぬがれたものの、シューティングダガーが一本深々と脇腹に突き刺さる。
まだ人間の形をとどめている脇腹から流れ出るのは真っ黒な液体。
すでに血と言えるものではない。
『グギギ』
ダガーを抜き捨てて屋上へ向かうアラクネ。
だがその瞬間を見逃しはしない。
『ルビーソード!』
そう叫んで赤いスーツの女性がジャンプする。
その跳躍力は通常の人間はおろかハイジャンプの選手だって足元にも及ばない。
七階建てのビルの屋上付近まで一気に跳躍して、ルビーは剣を振り下ろす。
『フレイムクラッシュ!』
『グギャァァァァァ!』
胴体を上下にから竹割りのごとく切り裂かれるアラクネ。
そのまま地面に落ちて砕け散って行く。
『ふう・・・』
ストッと着地するルビーのそばにサファイヤとエメラルドがやってくる。
『やったね、皐月(さつき)』
『やりましたね、皐月さん』
にこやかに声をかける二人。
『晶(あきら)、恋(れん)、まだだよ、つかまった女の子を助けなきゃ』
表情を引き締めるルビー。
『そうだね。このビルの中だと思う』
『ええ、どうやら巣を張っていたようですしね』
『ようし、行くよ!』
『『ええ』』
三人はすぐにビル内に消えていった。

暗いビル内。
つい先日まではオフィスビルとして機能していた七階建てのビル。
そこは今やアラクネの巣と化していた。
荒れた廃ビルと同じような光景が広がる。
結界が張られたビルは人の出入りを拒んでしまうのだ。
ここにいた人間は食われるか寄りつかなくなるかのどちらかだった。
『気をつけて・・・』
ルビーが後ろの二人に声をかける。
しっかりとしたリーダー役をこなしているルビー。
サファイヤもエメラルドもルビーを信頼して命を預けているのだ。
『わかってます』
『皐月さんも気を付けて』
サファイヤもエメラルドも警戒を緩めない。
主がいなくなった今、さほどの脅威は無いはずだが、“清掃局”がビル内を“清掃”するまではまだ悪魔の残滓が残っているのだ。
『うっ・・・』
『あう・・・』
廊下のドアから中を覗いたルビーとサファイヤが顔をしかめる。
『なんです?』
エメラルドが覗き込もうとするが、サファイヤが制止した。
『恋は見なくていいわ』
そう言って足早に部屋の前を通り過ぎる。
真っ暗な室内にはスーツを着た白骨が転がっていたのだ。
アラクネの犠牲者だろう。
『司令、ほんとにいるのかな・・・』
ルビーの声が流れてくる。
「警察からの情報では間違いないわ。早くしないと・・・」
スクリーンを見つめる女性が答える。
『うん・・・わかってる』
ルビーがうなずいた。
このスクリーンの映像は彼女たちのヘルメットが、彼女たちの見ている映像を周囲の情報とともに送ってきている。
それを司令である彼女が見つめているのだ。
『先へ行ってみるよ』
「気を付けて」
『うん』
ルビーたちは先へ急ぐ。
彼女は黙って映像を見つめるのだった。

『これは・・・』
『ここまで立派な巣は初めてだわ・・・』
『うえ・・・』
彼女たちの目の前に広がる光景。
ビルの七階は広いホールになっていたらしい。
暗いそのホールのなかに、白いものがいくつもぶら下がっている。
それは糸でくるまれた人間の繭。
ホールには縦横にロープのような糸が張り巡らされ、そのあちこちにそういった餌となった人間のくるまれた繭がぶら下がっているのだ。
『・・・すんすん・・・』
『?』
ホールの奥ですすり泣くような声が聞こえる。
『皐月、今のは・・・』
『うん・・・多分・・・』
ルビーがうなずく。
『恋はここで援護して』
『了解。気を付けて』
エメラルドが身構える。
ルビーとサファイアの二人はゆっくりと奥へ進んで行く。
『すんすん・・・すんすん・・・』
すすり泣く声が大きくなる。
『あれだ』
『捕らわれた女の子だわ』
ルビーとサファイヤの前に手足をアラクネの糸でくくりつけられた少女が現れる。
『大丈夫・・・まだ大丈夫だ』
『うん、そのようね』
二人はゆっくりと近づいていく。
少女は泣き腫らした目を二人に向けた。
『あ・・・』
『大丈夫か?』
ルビーが思わず駆け寄る。
少女の悲しそうな目に引き込まれたのだろう。
『あ・・・助けに・・・来てくれたの?』
『ああ、待ってろ』
傷一つ無い裸の少女を縛り付けているアラクネの糸をソードで切り取り自由にする。
『ああ・・・』
解き放たれた少女は床に崩れ落ちた。
『しっかりしろ。すぐに病院に・・・』
少女を抱きかかえるルビー。
『ありがとう・・・お姉ちゃん・・・うふふ・・・』
サファイヤの目の前で少女の両腕が変化し始める。
『皐月!』
『うわっ! くそっ!』
少女を突き飛ばすルビー。
少女はくるっと一回転して長く伸びた手足で着地する。
すでに頭には複数の目が現れ、手足は毛に覆われている。
アラクネの誕生だ。
『遅かったか・・・』
『もうアラクネに・・・』
落胆するルビーとサファイヤ。
もはやこうなっては消去するほかは無い。
「ルビー、サファイヤ! 今ならまだ力をつけていないわ。消去して!」
スクリーンに向かって叫ぶ。
苦しいが仕方が無い。
彼女が人間を食って力をつけてしまえば手強くなる。
『わかってる、わかってるよ・・・』
『でも・・・』
二人も苦悩する。
手遅れだったのだ。
アラクネは気に入った女性を捕らえて巣に連れ帰る。
そこでじわじわと心と躰を作り変えるのだ。
アラクネとなった女性を元に戻すことは出来ない。
消去するしかないのだ。
『ごめん・・・ごめんよ』
『ごめんなさい・・・』
ルビーとサファイヤはそれぞれの武器をアラクネに向けた。

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  1. 2006/05/01(月) 22:33:36|
  2. 戦隊司令理梨子
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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