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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

泥人間のつぶやき

なんか今日は年明け早々に掃除やったり洗濯したりと、いつもの日曜日にやる家事をやっておりましたので、ごく普通のいつもの日曜日という感じでお正月感がほとんどなくなってしまいましたねー。

とはいえ、今日は新年SS第二弾を投下したいと思います。
タイトルは「泥人間のつぶやき」です。
なんかいつもとは違う趣の作品になったような気もしますが、お楽しみいただけましたら幸いです。

それではどうぞ。


泥人間のつぶやき

 私は泥人間です。
 正確には何と呼ばれるのかわかりませんが、私たち親子はそう呼んでいます。
 泥人間というのは、肉体がどろどろの泥のような粘りのある液状で、自分の意志によって人間の姿に擬態することができる生き物のことです。
 でも、私は元からそういう生き物だったわけではありません。
 私は以前は普通の人間でした。
 でも、ご主人様によって泥人間に作り替えられてしまったのです。

 ご主人様がどのような存在なのか、私は知りません。
 お姿も見たことがありません。
 どうして私を泥人間にされたのかもわかりません。
 ただ、私の中に強いご主人様への服従心みたいなものがあることだけはわかります。
 ご主人様の命令なら、私は何でもしてしまうでしょう。

 私が泥人間に生まれ変わったのは、今から三週間ほど前のことでした。
 その日、私は両親と一緒に田舎のおばあちゃんの家から家に帰る途中でした。
 おばあちゃんの家ではいっぱい美味しいものを食べさせてもらい、高校生にもなったのに、こっそりお小遣いまでもらって、楽しかったです。
 もちろん後でお母さんにはちゃんと言いました。
 そんな楽しかったおばあちゃんの家から帰る途中、私たちの乗っていた車は、突然真っ白な霧に包まれてしまいました。
 お父さんは慌てて急ブレーキをかけ車を止めました。
 幸い事故を起こすようなことはなく、車は無事に止まりましたが、窓ガラスの外は真っ白で何も見えません。
 霧にしてはいくらなんでも濃すぎます。
 まるでミルクの中にでもいるかのようでした。

 「まいったな、何も見えんぞ」
 お父さんはそう言って窓を開け、外を見ようと身を乗り出しました。
 すると、白い霧が車内に入り込み、お父さんの姿を見えなくしてしまいました。
 続いて助手席にいたお母さんも。
 後ろの座席にいた私のところへも霧は流れ込んできて、私はそれがなんだかとてもねっとりした感触だったことを覚えています。
 やがて私の躰はどろどろと溶けだしていきました。
 私は驚きましたが、不思議と恐怖はありませんでした。
 なんというか……ああ、私は今作り変えられているんだ……そんな気持ちでした。

 どろどろに溶けていく私の躰。
 爪も歯も骨も硬いところも柔らかいところもすべてどろどろに溶け、私の躰は服から抜け落ちて、車の床に溜まってしまいました。
 目も鼻も口も無くなってしまったのに、なぜか私は見ることも聞くこともできました。
 その時は気付きませんでしたが、今ではその状態でしゃべることだってできます。

 やがて私の中にある思いが生まれてきました。
 私は作り変えられたのだ。
 今の私は人間ではなく、泥人間なのだ。
 ご主人様によって作り変えられ、その命令を待つ身なのだと。
 でも、私は違うと思いました。
 私は人間です。
 泥人間なんかじゃありません。
 ご主人様の命令には従いますけど、私は人間です……と。

 やがて白い霧は消えました。
 ずいぶん時間が経っていたようで、なぜか車は人気のない山道に止まっていました。
 私はどろどろになった躰を動かし、人間へと擬態していきました。
 擬態は簡単でした。
 そうなりたいと思えば良かったのです。
 どろどろの躰を服の中に潜り込ませ、そのまま人間の姿に擬態するだけでした。
 それだけで私は、車に乗っていた時の姿に戻ることができました。

 前の席では、お父さんもお母さんも姿を現しました。
 二人とも擬態を終えたのです。
 きっと私と同じようにして、元の姿に戻ったのでしょう。
 「行こうか」
 「ええ」
 お父さんとお母さんがそう言いました。
 私はその言葉を聞いて、何かが変わってしまったような気がしました。

 家に帰ってきたのは、もう夜の九時ごろでした。
 お父さんもお母さんも何事もなかったように家に入りましたが、部屋に入ると、いきなり躰をどろどろと液体のように変化させてしまいました。
 『ふふふ……やっと本当の姿になれるな』
 『ええ、ホントね。こっちの姿の方がいい気持ちだわ』
 どろどろに液状化したお父さんとお母さんは、空気を振るわせて声を出しているのです。
 いつもとは違う声ですけど、ちゃんと聞き取れました。
 『奈菜美(ななみ)もそんな擬態は解いていいんだぞ』
 『ええ、そうよ。ここには私たちしかいないわ』
 どろどろのアメーバのようになったお父さんとお母さんがそう言ってきます。
 でも、私はどうしてもその姿に戻る気にはなれませんでした。
 だって、私は泥人間じゃありません。
 私は人間です。
 そう思ったんです。

 「私はもう少しこの姿でいるわ」
 私はそう言いました。
 『あら、物好きねぇ』
 『まあまあ、それもいいさ。いきなりご主人様に作り変えられて、まだ戸惑いがあるんだろう。それに、もしいきなり誰かが来たとしても、奈菜美に出てもらえばいいさ』
 私が擬態を解くつもりがないと知ると、お母さんは笑い、お父さんはそう言いました。
 私はそんなことよりも、夕食をどうするかの方が気になっていました。
 なんだかお腹が空いていましたし、午前中におばあちゃんの家を出てから、何も食べてなかったんです。

 『そうだなぁ……どこか食べに行こうか』
 『それがいいわ。どこにしましょう……』
 私が食事はどうするのか聞くと、お父さんとお母さんはそう言いました。
 「ええ? 食べに行くの?」
 私はちょっと面倒に感じてしまいました。
 それならば、途中でどこかによればよかったじゃないかと思ったんです。
 また出かけるなんて……

 『ねえ、あの家はどう? 先日引っ越してきたって言うあの家』
 『ん? 角の一軒家かい?』
 『ええ。あの連中ならまだ近所づきあいも少ないでしょうし……』
 えっ?
 私はお父さんとお母さんは何を言っているのかと思いました。
 近所に引っ越してきた人たちがどうしたというのでしょうか?
 『そうだなぁ……でも、あそこは夫婦二人じゃなかったかい? 奈菜美の食べる分が無いよ』
 『ああ……そうだったわねぇ』
 「ちょ、ちょっと待って! お父さんもお母さんも何を言っているの?」
 私は思い切ってそう聞きました。
 二人がなんだかとても恐ろしいことを話しているような気がしたのです。
 『何って、食べたいんじゃないのか?』
 「食べたいけど……お父さんもお母さんも何を食べようとしているの?」
 私は恐る恐る尋ねます。
 なぜなら、私はその答えを半分知っていたからです。
 『何って……人間でしょ?』
 『ほかに何を食う気なんだい?』
 アメーバのような躰をうねうねとさせながらお父さんとお母さんはそう言うのを、私はショックを受けつつも、やっぱりという思いで聞きました。

 「いやっ! そんなのいやっ!」
 私は思わず叫んでいました。
 だってそうでしょ?
 人間を食べるなんてありえない!
 そんなの……
 そんなの……
 『どうしたの、奈菜美?』
 『いやって、食べたくないのかい?』
 お父さんとお母さんは心配そうに躰をグネグネさせていました。
 私はうなずき、人間は食べたくないと答えました。
 『変な子ねぇ。お母さんなんか早く食べたくてわくわくしているのに』
 『お父さんもだぞ。みんなで一緒に食べに行こう?』
 私は首を振りました。
 人間を食べるなんてどうしてもいやです。

 『そうか……奈菜美はまだ子供だから、以前の気持ちがまだ残っているのかもしれないな』
 『そうなのかしら? 奈菜美、少しだけでも食べてみない? 私たち泥人間は人間を食べるのが当たり前なのよ』
 私はもう一度首を振りました。
 『そうか。それならそれで仕方がない。俺たちだけで行こう』
 『そうね。それじゃ奈菜美にはお留守番をお願いしようかしら。ねえ、それならやっぱりあそこに行きましょ? 食べるなら若い人間の方がいいと思わない?』
 お父さんもお母さんも、もう私のことなどどうでもよくなったかのようでした。
 それよりも、早く人間を食べたくて仕方がないようでした。
 「お父さん、お母さん!」
 私は二人に行くのはやめてと言いましたけど、二人とも再び脱ぎ捨てた服の中に入り込むと、人間の姿になって、そのまま出かけてしまいました。
 私は仕方なく、冷蔵庫にあったソーセージやチーズなどを取り出して、擬態を解いてそれらを取り込んでいきました。
 泥人間の食事は、食べたいものに覆いかぶさるようにして包み込み、それから溶かして食べるのです。
 今頃お父さんとお母さんは、そうやって人間を食べているのだと思いましたが、私にはできそうもありませんでした。

                   ******

 翌朝目が覚めると、擬態をしてパジャマを着て寝ていたはずなのに、いつの間にかすっかり擬態が解けてどろどろのアメーバ状に戻ってしまっていました。
 「おはよう、起きた?」
 擬態しなおして下に降りていくと、見知らぬ若い女性がいました。
 「えっ?」
 私が戸惑っていると、その女性はくすくすと笑いだしてしまいます。
 「うふふふ……お母さんよ、お母さん。どう? 結構イケてない?」
 「えっ? えええ?」
 私が驚いていると、お母さんはその姿でポーズを取っています。
 「ど、どうしたの?」
 「うふふ……擬態に決まっているでしょ。どう? この姿なら人間の男が寄ってくると思わない?」
 確かに今のお母さんの姿は、若くて美人です。
 擬態で違う人の姿になるなんて思いもしませんでした。

 「お母さんばかりじゃないぞ」
 私が振り向くと、そこには若くてかっこいい男性が。
 「お父さんなの?」
 「ああ、これで女性を引き込もうと思ってな」
 私に対してもウィンクをしてくるお父さん。
 「うふふ……素敵よお父さん」
 「いやいや、この姿なら康秀(やすひで)と名前で呼んで欲しいなぁ」
 「まあ、それなら私も麻弥子(まやこ)と呼んでちょうだい」
 「麻弥子」
 「康秀さん」
 私が唖然とする中で、お父さんとお母さんは互いの名前を呼び合って抱き合ってます。
 今までのお父さんとお母さんとは全く思えません。

 「で、今日は奈菜美はどうするんだ?」
 「えっ? 学校に行こうと思っているけど」
 「学校? どうして?」
 若い女性の姿のお母さんがあきれたようにそう言います。
 「だって、今日は月曜日だし」
 「学校なんて行く必要はないんじゃないか? 俺たちは泥人間なんだ。人間のようなことをする必要はないんだぞ」
 「そうよ。私たちみたいにこれから一緒に人間狩りに行きましょ? 夕べ食べたけど、人間ってとってもおいしいわよ」
 私は首を振りました。
 聞きたくなかった……
 やっぱりお父さんもお母さんも人間を食べてしまったんだ。
 本当に二人とも泥人間になってしまったんだわ……

 私はお父さんお母さんを振り切るようにして学校へ行きました。
 二人はそれぞれまた人間を食べに行ったとあとで聞きました。
 人間を食べるということに、お父さんもお母さんももうなんとも思っていないようでした。
 それどころか、むしろ楽しんでいたんだと思います。
 お父さんは会社に行くのをやめ、お母さんと人間を食べたときのことを楽しそうに話します。
 お母さんもいろいろな姿に擬態して男の人を引き寄せるのが楽しいようでした。

 私は学校ではできるだけ以前と同じように暮らそうと思いました。
 だってそうでしょう?
 私は人間です。
 躰がどろどろになるような生き物に作り変えられてしまいましたけど、私は人間なんです。
 だから、人間を食べるのは違うと思ったんです。

 友人ともいつもと同じように過ごしました。
 家に帰ればお父さんとお母さんがどろどろのアメーバのような姿で楽しそうにしています。
 昼間はそうして家で過ごし、夜になれば美男美女の姿に擬態して人間を食べに出かけるのです。
 お父さんもお母さんももうそれが当たり前のようでした。
 生活に必要なお金は、食べた人の財布を奪ってくるみたいでした。
 ほかにもスマホや貴金属なども奪ってきたことがあるみたいです。
 私がやめるように言っても、こんな面白い食事をどうしてやめなければならないんだという始末でした。
 それに、泥人間が人間を食べた後に残るのは、その人が身に着けていたものだけです。
 死体が残らないうえに、いつも違う人間の姿に擬態しているのですから、警察にだってわからないでしょう。
 二人はそう言って笑ってました。

 私はお母さんからお金をもらい、生肉とかお刺身とかを買ってきて食べてました。
 やっぱり、火を通したものよりも、生の肉類の方が美味しいんです。
 私は、必死に自分は人間だと心の中で言い続けながら、生肉を食べてました。

 その日、私は友人の野乃香(ののか)と一緒に、校舎裏の用具倉庫に授業で使った道具を置きに行っていました。
 野乃香とは、私の名前が奈菜美だったこともあり、何となく語感が似ているねということで仲良くなりました。
 私たちは他愛のないおしゃべりをしながら用具倉庫に向かっていましたけど、途中、野乃香が何かに躓いて転んでしまったんです。
 持っていた道具類とともに派手に転んでしまった野乃香を、私は立たせてあげようと手を差し伸べました。
 幸い野乃香に怪我をした様子はなく、野乃香も苦笑いをしながら、差しだした私の手を握りました。
 その時、私は知ってしまったんです。
 人間の味を……

 私はその日まで誰か他の人間と触れ合うようなことがありませんでした。
 もし誰かと触れ合っていたら……
 きっと野乃香には手を差し伸べなかったかもしれません……
 ううん……
 逆にもっと早かったかも……

 私が引き起こしてくれないので、野乃香は不思議に思ったようでした。
 「奈菜美?」
 彼女は私をそう呼んだことに、私は気付きましたが、ほとんど耳に入ってきませんでした。
 彼女の手が……あまりにも美味しくて……
 私は周囲を確認しました。
 ここは人気のない校舎裏。
 今なら私たち以外ここにはいない。
 そのことが私に行動をさせてしまいました。
 誰かがいてくれていれば……
 「ひっ!」
 小さく悲鳴を上げる野乃香。
 私は彼女が大声を上げられないように、すぐさま頭から覆いかぶさりました。

 彼女が私の下でもがくのがわかりました。
 楽しい……
 逃げようともがく人間を覆い尽くしていくのが、こんなに楽しいことだとは知りませんでした。
 私は擬態を解き、野乃香を覆い尽くします。
 どろどろの私の躰は、簡単に野乃香の躰を包み込みました。
 私の中で、野乃香はもがきながら溶けていきます。
 それを私は食べるのです。
 美味しい……
 なんて美味しいんでしょう……
 人間がこんなに美味しいなんて知りませんでした。
 でも、この瞬間私は知ったのです。
 人間こそが私の食べ物だと。
 私は知ったのです。

 野乃香がいなくなったことは、学校で騒ぎになりました。
 でも、私は用具倉庫で別れた後は知らないと言い続けました。
 見つかったのは野乃香の制服だけ。
 躰は私が食べてしまっただなんて誰も思いません。
 結局野乃香は用意していた別の服に着替えて姿をくらましたのだろうということになりました。

 私は人間を食べたこと、それがとても美味しかったことをお父さんとお母さんに話しました。
 二人はとっても喜んでくれて、これで奈菜美も完全な泥人間になれたねと言ってくれました。
 私も、自分が泥人間として完成したという自覚が生まれ、これまでの自分がとても馬鹿らしく感じました。
 私は人間なんかじゃありません。
 私は泥人間なのです。

                   ******

 「うふふふ……今では私も、こうやって擬態して、人間狩りを楽しんでいるんですよ」
 家では本当の泥人間の姿でリラックスして、外に出る時には擬態するんです。
 生肉なんてもう食べることも無くなりました。
 お父さんやお母さんと同じように、以前の自分とは違う姿に擬態して、こうやって獲物を誘うんです。
 バカな人間が、のこのことやってくるんですよね。
 そう言った連中を襲って食べて、所持金なんかを奪っちゃいます。
 ホント、楽しいんですよ。

 ご主人様がいつ命令をくださるのかはわかりませんけど、もしかしたら、こうやって人間を食べることこそがご主人様の望みなのかなという気もします。
 だって、この星って人間が多すぎると思いません?
 少し食べて減らすべきだと思うんですよ。

 「今まで私の話を聞いてくれてありがとうございました。いかがでした? そんなに面白い話でもなかったとは思いますけど」
 「えっ? どうしてそんな話をって? いやですね、あなたから聞いてきたんですよ? どこに住んでるのとか普段何しているのとか」
 「顔が青ざめてますけど、大丈夫ですか? うふふ……もしかして逃げようとか考えてます?」
 「いやですねぇ。逃がすはずないじゃないですか。こうしてがっちり手をつないでますし、今晩の食事はあなたなんですから」
 「それじゃ、いただきまーす」

END

いかがでしたでしょうか?
よろしければコメント等いただけますと嬉しいです。
よろしくお願いします。

明日はもう4日で月曜日。
早いですねー。
それではまた。
  1. 2021/01/03(日) 21:00:00|
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今日は忙しいクリスマス

今日はクリスマスですね。
私はいつもの通り、一人で過ごすクリスマスです。(笑)

で、今年は特に何をするでもないなぁと思っていたんですが、今朝ふと思いついたネタがありましたので、急遽SSを一本書いてみちゃいました。
タイトルは、「今日は忙しいクリスマス」です。

本当に今朝思いついて、ばばばって書き上げたものなので、短い作品ではありますが、お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。


今日は忙しいクリスマス

 「ただいまー。さむーい」
 私は予約していたお店から受け取ってきたケーキの箱を、落とさないように気を付けながら、玄関のドアを開ける。
 さすがにこの時期はタイツを穿いていても寒いわ。
 家の中からは料理のいい香りが漂ってくる。
 私は玄関に入って靴を脱ぎ、リビングへと向かった。

 「お帰りなさい。ご苦労様」
 「ただいまー。ケーキ取ってきたよー」
 台所からお母さんの声がして、私はそれに返事をする。
 テーブルにはチキンのもも肉が焼かれたものが用意されていて、否が応でもクリスマス気分を盛り上げてくれる。
 「あれ? チキン用意したんだ? お父さんが買ってくるって言ってなかった?」
 私はケーキの箱をテーブルに置き、コートを脱ぐ。
 「お父さんが買ってくるはずないでしょ。今日だってクリスマスで忘年会だーって言ってたもの。帰りは遅いし、チキンだって忘れているわよ」
 台所からシチューの皿を持ったお母さんが出てきて、テーブルの上に並べていく。
 「ええー? それなのに買ってくるなんて言ってたの?」
 「そうよぉ。いつ買っていつ帰ってくるつもりなのやらねぇ?」
 私もお母さんも苦笑する。
 ホントにもう……
 お父さんって、そういうところあるよねー。

 「さ、お父さんは何時になるかわからないから、先に食べちゃいましょ」
 私がコートをハンガーにかけて戻ってくると、お母さんはもう皿にシチューをよそっているところだった。
 私は急いで手を洗って、テーブルに着く。
 うーん・・・いい香り。
 クリームシチューとチキン。
 これがうちのクリスマスの定番なのよねー。
 美味しそうー。

 ガタン!
 えっ?
 二階で物音?
 思わず私もお母さんも天井を見上げてしまう。
 「今の音、何?」
 「さ、さあ……」
 私はお母さんに首を振るしかない。

 ギシッ……ギシッ……ギシッ……
 えっえっえっ?
 何かが階段を降りてくる?
 嘘でしょ?
 今うちにはお母さんと私しかいないはずなのに?
 ど、泥棒?
 ど、ど、ど、どうしよう……

 私とお母さんは顔を見合わせる。
 足音のようなものはリビングの入り口まで来て……
 私はいつでも警察を呼べるようにテーブルに置いてあったスマホを持つ。
 ど、どうしよう……

 「ほっほっほ……メリークリスマース!」
 「きゃぁーっ!」
 「ひぃーっ!」
 思わず私もお母さんも悲鳴を上げてしまう。
 勢いよくドアを開けて入ってきたのは……
 サ、サンタクロースぅ?
 そこには、まるで絵の中から抜け出してきたかのような、赤い服を着て白いひげを生やした恰幅のいい男性が立っていたのだ。

 「ほっほっほ……驚かせたかな? すまんすまん。なにせ時間が無いのでね」
 サンタクロースは片手を上げて挨拶めいたことをしてくる。
 「だ、誰ですか? で、出てってください! 出て行かないと、け、警察を呼びますよ!」
 お母さんの声が震えている。
 私も、手が震えてしまう。
 サンタの恰好をした強盗?
 本物のサンタな訳が無い……
 「ほっほっほ……無駄じゃよ。ここには結界を張った。最新の機械とは言え、結界を通して通話はできんじゃろ。ん? 女が二人か……男はおらんか……まあいい」
 け、結界?
 いきなりファンタジーな用語?
 結界を張ったって、どういうこと?

 私は警察への電話をかけてみる。
 だが、電波の受信表示は出ているのに、うんともすんとも返事がない。
 「ほっほっほ……無駄じゃと言ったろう?」
 「あ、あなたはいったい……」
 「わしはサンタクロースじゃ。ええい、時間が無いと言っておろう! この際女でも構わんか。わりと世界中でも女サンタはメジャーのようだしな」
 「時間が無いとか、女でも構わんとか、一体何のことですか? お願いですから出てってください」
 お母さんが必死に訴える。
 警察を呼べないなんて……
 どうしたらいいの?

 「黙れ! まずはお前じゃ!」
 「お母さん!」
 「えっ? きゃぁっ!」
 サンタが右手をお母さんに向け、そこから白い光を出す。
 白い光がお母さんを包み込み……
 「えっ? お、お母さん?」
 「フゴッ! フゴッ! わ、私は、いったい?」
 お母さんの着ていたものが一瞬にして変わってしまっていたのだ。
 お母さんは躰にぴったりした茶色の全身タイツのようなものを着せられ、頭からは大きな枝分かれした角が二本伸び、首には鈴の付いた首輪をつけていた。
 両手と両脚はまるで蹄のようになっていて、お尻には小さな尻尾が生えている。
 鼻には赤く丸い球体が付けられ、耳は三角で左右にピンと伸びていた。
 まるで……まるでトナカイをディフォルメしたいやらしい着ぐるみを着せられたみたいで、胸も股間もぴったりと布が張り付いたようにその形をあらわにしているのだ。
 「お母さん・・・」
 私はそれ以上の言葉が出ない。
 いったい何が起こったというの?

 「フゴッ! フゴッ!」
 何があったかわからないような表情で鼻を鳴らしているお母さん。
 なんていうか、おっぱいも躰のラインも布がぴったり張り付いててもろに浮き出ていて……その……なんだか見ているこっちが恥ずかしくなってしまう。
 「ようしよし、お前はトナカイじゃよ。ソリを引くトナカイじゃ」
 「フゴッ! ああ……そうです……私はトナカイでした。ソリを引くトナカイですわ」
 お母さんがとんでもないことを言いだしてしまう。
 「お母さん!」
 「あん……違いますぅ……私はトナカイですよ。お母さんじゃありません」
 赤い鼻を私に向け、笑顔でそう答えるお母さん。
 そんな……
 嘘でしょ……

 「何をしたの? お母さんに何をしたのよ! お母さんを元に戻して!」
 私はサンタに向かって怒鳴りつける。
 「ええい、うるさいやつじゃ。時間が無いというのに。お前はこうじゃ!」
 「ひっ!」
 サンタの右手が私に向く。
 そこから白い光が……

 「あ……れ?」
 私は……
 私はいったい?
 私は自分の恰好を確認する。
 躰にぴったりしたノースリーブの真っ赤なレオタード。
 まるでおへそのくぼみも見えそうなくらいに、私の躰にぴったりフィットしている。
 首のところには白い毛が付いているので暖かい。
 両脚には網タイツと赤いブーツ。
 もちろんブーツの履き口にも白い毛が付いている。
 両手にも二の腕までの赤い長手袋。
 頭にもちゃんと白い毛玉の付いた赤いサンタ帽をかぶっているわ。
 うんうん。
 ちゃーんとサンタクロースよね。

 「ほっほっほ……これでお前たちはサンタクロースとトナカイじゃ。しっかり子供たちにプレゼントを配るんじゃぞ。時間が無いから急ぐんじゃ」
 もう一人のサンタクロースが、私にそう言って外を指さす。
 そうだわ。
 急がなきゃ。
 夜が明ける前に子供たちにプレゼントを配らなきゃね。

 「行くわよ、トナカイ!」
 「フゴッ! はい、サンタさん」
 私はトナカイを連れて二階へ上がる。
 窓の外にはプレゼントを積んだソリが浮いている。
 私はそのソリにトナカイをつなぎ、私も乗り込んでいく。
 「さあ、行くわよ!」
 私が鞭を振るうと、トナカイはソリを引いて空を走り出す。
 待っててね、子供たち。
 今サンタがプレゼントを持っていくからね。
 私は目覚めたときの子供たちの喜ぶ笑顔を思い浮かべながら、トナカイに鞭を入れるのだった。

                   ******

 「やれやれ……これでこのあたりはなんとかなりそうじゃな」
 まったく……
 サンタが世界中の子供たちにプレゼントを配るなど、誰が決めたことやら……
 一人でなどでできるはずが無かろう……
 この国だけでも、もう二、三人は必要じゃな。
 次は誰をサンタにしようか……
 まあ、誰でもいいわい……
 やれ、忙しい……
 ここが終われば次の国にもいかねばな……

END

いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2020/12/25(金) 19:30:00|
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「いいもの」をもらってしまった女性教師

昨日まで、ブログ開設から5500日到達記念SS「あいつのママは俺のメス馬」を投下させていただきましたが、今日は短編を一本投下させていただきますねー。

タイトルは、「「いいもの」をもらってしまった女性教師」です。
はたして「いいもの」とは何なのでしょうか?
お楽しみいただければと思います。

それではどうぞ。


「いいもの」をもらってしまった女性教師

「う、うーん・・・」
背筋を伸ばして硬くなった躰をほぐしていく。
机に向かって同じ姿勢をしているものだから、時々こうやって躰をほぐしてやらなくてはならない。
ついでにお茶でも淹れようか。
そう思い席を立つ柳野麻梨(やなぎの まり)。
彼女はこの女学院の教師であり、教師である以上はいろいろとやらなくてはならないことが多かったのだ。

「ふう・・・さて、もうひと頑張り」
お茶を淹れて席に戻る。
試験の検討、授業の進め方、生徒との接し方、やることは山ほどあるのが今の教師だ。
わかってはいるのだが、時々むなしくもなってくる。
はたして、自分の授業は生徒たちの役に立っているのだろうか?
彼女たちの将来に少しでも有用であるといいのだが・・・

気が付くと、もうずいぶんと遅い時間。
ほかの教師たちもほとんどいなくなっている。
そろそろ切り上げて帰ったほうが良さそうだ。
完全に仕事を終えたわけではないのだが、まあ、残りは明日でもいいだろう。
麻梨はそう思い、机の上を片付けて席を立つ。

「それじゃお先に失礼します」
まだ残っている教師たちに挨拶をして、職員室を後にする。
蛍光灯に照らされた廊下がどこか寒々しい。
昼間は生徒たちの声が響く学校も、夜も遅くなれば寂しいものだ。
階段を降りて職員玄関から校舎の外へ出る。
春の陽気がやっとこの時間まで残るようになってきて、暖かいのはありがたい。
今学年はまだ始まったばかり。
また一年間生徒たちを指導していかなくてはならない。
麻梨は思わずため息をついて苦笑した。

『ん・・・んん・・・』
どこからか声が聞こえたような気がする。
なんだろう?
気のせいだろうかと思いかけたとき、荒い息遣いのような音も聞こえてくる。
「なにかしら?」
校舎脇の方からだ。
こんな時間だが、まだ残っている生徒がいるのかもしれない。
一応確認したほうがいいかも・・・

麻梨は校門へ向かうのをやめ、校舎脇の暗がりの方へと向かう。
「ん・・・ん・・・んん・・・」
荒い息遣いと規則正しい押し殺したような声。
え?
まさか・・・
学校の敷地内で?
そんな・・・
まさか・・・
あまりにも脳裏に思い浮かんだことがバカげているとは思ったものの、高校生ともなれば性に興味を持つのは避けられない。
しかし、ここは女学院の校内だ。
生徒同士でというよりも・・・誰かが忍び込んで生徒を襲っているのかもしれない。
とにかく何をしているのか確かめなくては。

校舎脇のごみ置き場。
音はその陰の方から漏れている。
麻梨はいつでも通報できるようにスマホを手にそこへ駆け込むと・・・絶句した。

「ん・・・んぐ・・・んん・・・」
女学院の制服を着た女子生徒が一人、地面にぺたんと腰を下ろし、口に男の股間のものをくわえさせられている。
逃げられないように頭の両側を押さえつけられ、無理やりにくわえさせられたうえで前後にピストンさせられているのだ。
そして、その女子生徒を押さえつけ、無理やりくわえさせているのは・・・鬼だった。

「そ・・・んな・・・」
青白い肌をしたそれこそ民話に出てくるような鬼がそこにいたのだ。
額には一本の角が生え、尖った耳や牙の生えた口を持ち、筋肉隆々とした躰つきをしたまさに鬼。
腰巻を巻いた下半身からは太い性器が屹立し、無理やり女子生徒の口を犯している。
そんな信じられないような光景が、麻梨の目に飛び込んできたのだった。

「むっ、見たな?」
鬼がギロッとした目で振り向く。
「ヒッ!」
その赤い目を見た瞬間、麻梨はその場にへたり込んでしまう。
とてつもない恐怖に襲われ、立っていられなくなったのだ。
「あ・・・あああ・・・」
悲鳴も上げることができず、スマホを操作することなど論外だ。
ひと睨みされただけで、麻梨はもう何も抵抗することができなくなっていた。

「ほう、女か。しかもどうやらここの関係者のようだな。ちょうどいい、しばらくそこでおとなしくしていろ」
野太い声が麻梨の腹に響いてくる。
それが何か重しを載せられたかのように麻梨の躰を動かなくさせてしまう。
それこそ、息をするなと言われれば、息を止めてしまいそうなほどに麻梨はもう逆らうことができなくなっていた。

「ん・・・んん・・・」
その間も鬼は女子生徒の口を犯し続けている。
太い性器を口に押し込まれ、苦しそうにしている。
何とか助けなくてはならないはずなのに、まったく声を上げることすらできない。

「んん・・・んちゅ・・・んむ・・・」
えっ?
麻梨は驚いた。
女子生徒の表情が、だんだんととろけてきたのだ。
あれほど苦しそうにしていたはずなのに、今では自ら鬼の性器をおいしそうにしゃぶっているようなのだ。
これはいったい?

「グフフフ・・・どうやら俺のモノの味が分かったようだな。さあ、出すぞ。飲め」
鬼がそう言うと同時に、女子生徒の口から紫色の粘りのある液体があふれてくる。
どうやら鬼の精液が彼女の口の中に放出されたのだろう。
それが口の中で収まりきれずにあふれたのだ。

「ん・・・んぐ・・・ん・・・」
口の中の精液を飲み込んでいく女子生徒。
その目はどこか虚ろで生気がない。
「よし、少し眠れ」
鬼が女子生徒にそう言うと、女子生徒はその場にくたっと倒れ込む。
どうやら鬼に眠らされてしまったらしい。
でも、どうしたら・・・

「グフフフ・・・」
鬼がその太い性器を腰巻の下にしまい込むと、麻梨の方へと向き直る。
「ひっ・・・」
思わず息をのむ麻梨。
もしかしたら次は自分かもしれないのだ。
だが、逃げようにも躰がまったく動かない。
悲鳴を上げることさえできないのだ。
誰か・・・
誰か助けて・・・

「グフフフ・・・女、お前はここの『教師』と言われる存在だろう? 違うか?」
麻梨のそばにやってくる鬼。
大人の男性よりもほぼ頭一つ分ぐらい身長が高く、横幅も広い。
何より筋肉が発達しており、力はとても強そうだ。
麻梨の首など一捻りしてしまうだろう。

「答えろ!」
「は、はい・・・そうです」
麻梨は逆らえなかった。
鬼の野太い声が彼女に抵抗の余地を与えなかったのだ。
麻梨はもう、まるで蛇に睨まれた蛙のように、おとなしく従うしかなかった。

「グフフフ・・・ならばちょうどいい。お前は俺の手伝いをするのだ」
「えっ?」
麻梨は驚く。
手伝いを?
いったいどういう?

「グフフフ・・・ここは若くて生きのいい女がたくさんいる。ここを巣にすればいつでも若い女の精気を食うことができるからな。そのためには俺のために働く奴がいると助かる」
「なっ?」
麻梨は声を失う。
この学院を巣にしようというのか?
鬼の巣に?

「そ、そんなこと・・・で、できません・・・」
麻梨は必死に首を振る。
こんな鬼に学院を好き勝手にされてたまるものか。
なんとしても生徒たちを守らねば。
そうは思うものの、現実には鬼を前にして何もできない自分が歯がゆい。
せめて・・・せめて誰か来てくれれば・・・

「グフフフ・・・なぜだ? お前にもいい目を見せてやるぞ。そうだ。『いいもの』をやろう。こいつをもらえばお前も考えが変わるだろう」
そう言って鬼は腰巻の下に手を伸ばす。
いったい何をするつもりなのかと麻梨がいぶかしがっている間に、鬼は何やら下腹部に力を込め、何かを取り出そうとしているようだ。
「ん・・・んんんっ・・・ふん!」
やがて鬼は腰巻の下から手を抜くと、太いピンク色の巨大なミミズのようなものを握っていた。
長さは一メートルにはやや届かないほどだが、それは頭の部分がまるで男性器のような形をしており、今にも口のところから精液を出すのではないかと思えるほどにそっくりなのだ。
その巨大なミミズのようなものが、うねうねと鬼の手の中でうねっている。
鬼はそれを麻梨の顔のそばに差し出した。
「ひぃっ!」
小さい悲鳴を上げる麻梨。
「どうだ? かわいいとは思わんか?」
ニタッと笑う鬼に対し、麻梨は必死に首を振る。
「グフフフ・・・そうか。だが、こいつはお前のことを気に入ったようだぞ」
巨大ミミズのその男性器のような頭部が、まるで鳴き声を上げるかのようにうねって、麻梨の頬のそばをかすめていく。
「いやぁっ!」
思わず両手で払いのけようとする麻梨。
「グフフフ・・・そう嫌うな。なに、こいつがもたらしてくれる快楽を知れば、お前もすぐにこいつがかわいく思えるようになる」
そう言って、鬼は麻梨の躰を押し倒し、タイトスカートの中に手を入れた。

「い、いやっ!」
逃げようと必死にもがく麻梨だったが、鬼の力は強く身動きができない。
鬼は麻梨のスカートの中でパンストとショーツを引き裂くと、むき出しになった股間に手にしたミミズをねじ込んでいく。
「ひぃーっ!」
いきなり太いものを突き入れられ、麻梨は痛みに悲鳴を上げる。
「グフフフ・・・こいつは『淫蟲(いんちゅう)』というやつでな。お前の躰に潜り込み、肉体に癒着してお前に快楽をもたらすようになる。そうなればお前も楽しめるぞ」
「いやぁぁぁぁ・・・むぐっ!」
先ほどまでとは違い身の危険がそうさせたのか、麻梨は大きな悲鳴を上げたものの、すぐに鬼によって口をふさがれてしまう。
「怖がることはない。すぐに気持ちよくなる」
「むーん・・・むー」
口を押えられながらいやいやをする麻梨。
その間にもミミズのような生き物は麻梨の中に入り込み、胎内で動いているのを感じてしまう。
それと同時に強烈な快感が一気に襲ってきて、麻梨は一瞬にして絶頂してしまった。
ああ・・・そんな・・・
なにがなんだかわからないうちに全身の力が抜けていく。
麻梨の目から一筋の涙がこぼれた。

「グフフフフ・・・気持ちよかっただろう? まあ、その『淫蟲』と仲良くするんだな。ククク」
ぐったりした麻梨から離れ、立ち上がる鬼。
そのまま寝かされていた女子高生を抱え上げ、闇の中へと消えていこうとする。
「ま、待って! その子は? 彼女は?」
麻梨は力の入らない躰で必死に手を伸ばす。
「グフフフ・・・俺の名は淫鬼(いんき)だ。覚えておけ」
鬼はそう言い残し、姿を消す。
「そ・・・んな・・・」
あとには麻梨だけが残された。

                   ******

頭がぼうっとする。
なにがなんだかわからない。
あの後どうやって帰ってきたのかも覚えていない。
なぜ通報も何もしなかったのかもわからない。
一つだけ言えることは、手が止まらないということだけだ。
この淫鬼によって植え付けられた淫蟲を扱く手が止まらないということだけ・・・

「ああ・・・で、出るっ!」
麻梨が握る太いミミズのようなものの先端から、ビュルッと紫色のねばつく液体が噴出する。
そのたびにベッドのシーツが紫色に染まる。
もう何度出したかわからない。
でも、出しても出しても止まらない。
まるで壊れてしまった何かのよう。
気持ちよくてたまらない。
もっともっと出したくなる。
扱くのをやめられない。

あの後、麻梨は気が付くと電車に乗っていた。
いつの間にかパンストとショーツは脱ぎ捨てられ、タイトスカートの下はむき出しだった。
隣のつり革につかまる女性のにおいが鼻をくすぐってくる。
いいにおいだ。
とてもたまらない。
麻梨の中で何かが書き換えられていく。
女が・・・
女が欲しい・・・
麻梨のスカートの下で何かが蠢いていた。
それが麻梨には心地よかった。

もっと彼女のにおいを嗅いでいたかった。
もっと彼女と触れ合いたかった。
もっと彼女を感じたかった。
だが、そう思ううちに麻梨の家の最寄り駅についていた。
麻梨は名残惜しさを感じたものの、ふらふらと電車を降りて家に帰る。
夜が気持ちいい。
気が付けば道にはあちこちに女の姿がある。
それがとてもドキドキする。
女が欲しい。

家に帰ってきてふらふらとベッドに横たわる。
なんだかよくわからない。
今日は何があったのか?
明日は何をしたらよかったのか?
とりあえず躰を起こして服を脱ぐ。
上着を脱いでスカートを下ろす。
「ひっ!」
麻梨は悲鳴を上げた。
股間から太く長いミミズのようなものが伸びていたのだ。
それは麻梨の性器の中へとつながっており、先端が男のペニスの亀頭のような形状をしていた。
そいつはまるで自意識を持つかのように鎌首をもたげ、麻梨の顔と向き合っていた。

「そんな・・・」
麻梨は思いだした。
あの淫鬼がこの淫蟲を麻梨の中に埋め込んだのだ。
それが今こうやって頭を出している。
なんということだろう。

麻梨はすぐに両手で淫蟲を抜き取ろうと握り締める。
「ひっ!」
だが、その途端、背筋がぞくぞくするほどの快感が麻梨の躰を走り抜け、麻梨はベッドに倒れ込んだ。
「あ・・・あああ・・・」
気持ちいい・・・
気持ちいい・・・
麻梨の手が自然に動き始める。
淫蟲を扱き始めるのだ。
まるで男が自分のペニスを扱くように。
ああ・・・気持ちいい・・・
麻梨の扱く手が止まらなくなる。
淫蟲がその先端から紫色の液体を出すまでに、それほど時間はかからなかった。

                   ******

「ん・・・」
麻梨の目がゆっくりと開く。
カーテンの隙間から差し込む外の光が、部屋をすでに明るくしている。
もう朝だ。
麻梨はゆっくりと躰を起こし、布団をめくる。
あちこちが紫色に染まったシーツ。
掛け布団の下のタオルケットにも同じ染みが付いている。
それがなんだかほほえましい。
昨夜たっぷり出したというのに、寝ている間にも出してしまったのだろう。
旺盛な性欲が内からあふれてくるのだ。
もっともっと出したい。
女を犯してたっぷりとそそぎ込みたい。
そして精気を食らうのだ。
若い女の精気をたっぷりと。
麻梨は笑みを浮かべる。
そして、先ほどから彼女の股間から延びて鎌首をもたげている淫蟲にそっと手を伸ばして引き寄せる。
うふふふふ・・・
なんて素敵なのかしら。
ええ・・・
これからはいつも一緒よ。
あなたと私は一つなの。
よろしくね。
麻梨は淫蟲の頭にそっとキスをした。

なんだか照れ臭そうにも見える感じでするすると麻梨の胎内に消えていく淫蟲。
うふふふ・・・かわいい・・・
それはもう麻梨にとって嫌悪するべき存在ではなくなっていた。
たった一晩で、麻梨の世界はすっかり書き換わってしまっていたのだ。

麻梨はベッドから起き出すと、カーテンを開ける。
朝のまぶしい陽光が差し込み、麻梨の顔を照らし出す。
麻梨は自分の世界が変わってしまったことを感じていた。
昨日までとは全く違う世界。
欲望のままに生きる世界が広がったのだ。

するりと股間から淫蟲が顔を出す。
それを見た麻梨の顔に思わず笑みが浮かぶ。
「ええ・・・わかっているわ。さあ、狩りに出かけましょう。クフフフフ・・・」
ぺろりと舌なめずりをする麻梨。
そう。
狩られる側だった彼女は、狩る側へと変わっていたのだった。

身支度を整えて学園に向かう。
道にも電車内にも美味しそうな女がたくさんいる。
知らなかった。
この世界にはこんなに美味しそうな女たちがたくさんいたなんて。
これなら思う存分狩りができるだろう。
淫蟲も待ちきれなさそうにスカートの下で蠢いている。
ちょっと気を許すと、スカートを持ち上げてしまいそうだ。
ダメよ・・・
こんな大勢のいるところではダメ。
獲物と二人きりの時じゃないと・・・ね。
うふふふふ・・・
麻梨は淫蟲にそう言い聞かせる。
麻梨と淫蟲とはもう一つの存在。
麻梨は淫蟲であり、淫蟲は麻梨なのだ。
麻梨は学院に着くのが待ち遠しくてたまらなかった。

学院に到着した麻梨は、胸いっぱいに空気を吸う。
まだ始業前だが、すでにここは女の精気で満ちている。
淫鬼様がここを巣にしようと望むのも当然だと麻梨は思う。
その巣の一員に選ばれたことが麻梨はうれしい。
この学院を淫鬼様の巣に作り変える。
彼女はそのために選ばれたのだ。
そのためのご褒美も一緒に。

早くだれか女を襲いたい。
胎内の淫蟲も待ち焦がれている。
誰がいいだろう?
この学院にはかわいい娘がたくさんいる。
選び放題だ。
ああ・・・
早く誰か食べたいわぁ。
麻梨は職員室の窓から、登校してくる生徒たちの姿を眺めていた。
舌なめずりをして・・・

                   ******

「ひっ!」
おびえる女子生徒。
その表情が麻梨に背中がゾクゾクするほどの快感をもたらす。
知らなかった。
これが獲物を追い詰める快感。
狩るものの喜びなのか。
知らなかったわぁ。

一日がとても長く感じた。
授業をやっていても、ついつい生徒たちに目が行ってしまう。
誰にしよう。
彼女がいいかしら。
こっちも美味しそう。
そう思うだけでゾクゾクした。
休み時間になるたびにトイレに駆け込み淫蟲を扱く。
そうしないと、待ちきれない淫蟲が授業中にスカートを持ち上げそうになるのだ。
まるで男がズボンの前を膨らませるように。

今日はこの娘に決めた。
地味でおとなしいメガネの娘。
おそらくまだ生娘だろう。
においがそう教えてくれる。
こういう娘はこれを待ち望んでいるに違いない。
ひとたび淫蟲の味を知れば、病みつきになるに違いないわ。
手始めにこの娘の精気をたっぷりと・・・
クフフフフ・・・

「せ、先生・・・冗談は・・・」
準備室の隅に追い込まれる女子生徒。
名前はなんだったかしら?
そんなことはどうでもいいわ。
私はただ犯したいだけ。
お前をたっぷりと犯したいだけ。
麻梨の口元に笑みが浮かぶ。
タイトスカートが淫蟲の頭部に持ち上げられ、まるでスカートの下にペニスがあるような形が浮かぶ。
「せ、先生・・・?」
その浮き出た形を見て、女子生徒が青ざめる。
「クフフフフ・・・怖がることはないわ。とっても気持ちよくしてあげるから」
ぺろりと舌なめずりをする麻梨。
もはや彼女にとって女子生徒は守るものではなく狩るものなのだ。

「いっ、いやっ!」
どうにか逃げ出そうとする女子生徒を壁に押し付け、スカートの下から淫蟲をのぞかせる。
「ひぃっ!」
その太いミミズのようなものは、先端がまるで男性器のような形をしているのだ。
「クフフフフ・・・お前の精気を味わわせてちょうだい」
麻梨は両手で女子生徒を押さえつつ、淫蟲を彼女のスカートの中へと入れていく。
同時に女子生徒の口をふさぐようにキスをして、その舌で彼女の口の中を味わっていく。
「む・・・むぐぅ・・・」
力で押さえつけられる恐怖に何もできない少女は、麻梨のなすがままとなっていく。
やがて淫蟲は器用に女子生徒のショーツの下へと潜り込み、彼女の股間へと入っていく。
ああ・・・温かくて気持ちいい・・・
淫蟲の歓喜が伝わってくる。
これが・・・
これが女を犯す気持ちよさなの?
なんて気持ちがいいのだろう。
最高だわ。
麻梨はもう快感しか感じない。
これこそが彼女の求めるものであり、彼女の喜びなのだ。
「ああ・・・幸せぇぇぇぇぇ!」
麻梨はそう叫んでいた。

「ん・・・んむ・・・んちゅ・・・」
とろけたような顔で一心に麻梨の股間から延びる淫蟲をしゃぶる少女。
先ほどまでの恐怖におびえた表情はかけらもない。
「クフフフ・・・いい娘ね。美味しいでしょ?」
椅子に座って足を開き、スカートの下から延びる淫蟲がしゃぶられるのを見つめる麻梨。
なんてすばらしいのだろう。
これでもうこの娘は私のとりこ。
いつでも呼び出して精気をすすることができるのだ。
もちろん彼女一人では足りない。
もっともっと多くの生徒を犯さなくては。
もっとたっぷりと。
クフフフフ・・・

ふと背後に気配を感じて振り返る。
「グフフフフ・・・どうやらプレゼントは気に入ってくれたようだな」
ニタッと下卑た笑いを浮かべている鬼がそこにいた。
「淫鬼様」
麻梨は驚いたように彼の名を呼ぶ。
まさかこんな時間から姿を見せてもらえるとは思わなかったのだ。
慌てて立ち上がろうとした麻梨を、淫鬼が手で制する。
「いい、そのまま楽しめ」
「よ、よろしいのですか、淫鬼様?」
麻梨にはもう様付けで呼ぶことに何の違和感も感じない。
「よい。俺は・・・」
ゆっくりと麻梨の背後から前に回ってくる淫鬼。
そのまま麻梨の下から延びる淫蟲をまたぐようにして椅子の前に仁王立ちとなり、腰巻の下からその巨大な肉棒を出す。
「お前の口をいただこう」
「ああ・・・はい、喜んで。淫鬼様」
麻梨の表情が緩む。
淫鬼様のペニス。
それはどんなものよりも素晴らしい。
麻梨はそっと淫鬼のペニスに頬擦りすると、その先端にキスをして頬張っていく。
「んん・・・んむ・・・」
なんて幸せなのだろう。
上からは淫鬼様のペニスに口を犯され、下では逆に麻梨の淫蟲が女子生徒の口を犯しているのだ。
こんな快楽があっただろうか?
麻梨の全身を快感が貫いていく。

「グフフフ・・・淫蟲は気に入ったか?」
「んちゅ・・・はい・・・とっても・・・」
女子生徒同様にとろけた表情を浮かべている麻梨。
「俺のために働いてくれるな?」
「もちろんです。こんな『いいもの』をいただけたのですもの。私は淫鬼様のためなら何でもいたします」
こくりとうなずく麻梨。
淫蟲は最高だ。
もう淫蟲なしでは生きられない。
これからは淫蟲でもっともっと学院の女子生徒を犯すのだ。
そして、この学院を淫鬼様の巣に作り変えるのだ。
麻梨はそう思う。
「グフフフ・・・いい娘だ。この学園を俺の巣にする手伝い、期待しているぞ」
「はい、お任せくださいませ。淫鬼様」
麻梨はうっとりと崇拝の目を淫鬼に向け、再び彼の太いペニスにむしゃぶりつくのだった。

END

以上です。
これで本当に手持ちのSSはすべてきれいさっぱり吐き出してしまいましたので、次作までは少々お時間をいただくかもしれません。

とはいえ、何か書きたいなぁとはいつも思っておりますので、なるべく早く次作を投下できればと思います。
それでは次作をお楽しみに。

ではではまたー。
  1. 2020/08/12(水) 21:00:00|
  2. 異形・魔物化系SS
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淫魔になった私

昨日に引き続き、新年二本目のSSを投下いたします。
タイトルは「淫魔になった私」です。

それではどうぞ。


淫魔になった私

「う・・・ん・・・んん・・・」
寝苦しい・・・
躰が熱い・・・
何かがおかしい・・・
熱い・・・
熱い・・・
あああああ・・・

「ハッ」
私は目を覚ます。
室内はもううっすらと明るい。
もう朝なの?
「はあ・・・はあ・・・」
私は額の汗をぬぐう。
すごい汗だわ・・・
いったいどうして・・・
ん?
私は何か違和感を覚える。
「えっ?」
私の手が真っ黒?
これはいったい?
私はがばっと跳ね起きて、枕もとのスタンドを点ける。
すぐに明かりが点き、室内がさらに明るくなった。

「えええっ?」
私は驚いた。
私の両手が真っ黒なのだ。
しかも、明かりに照らされてつやつやと輝いている。
これはいったい?
よく見ると、私の躰も黒くなっている。
つやつやと光を反射し、それでいて黒が際立っているのだ。
私はベッドから降りて全身を見下ろしてみる。
「なんなの・・・これ?」
私は思わずつぶやいてしまう。
昨夜着たはずのパジャマは消え去り、私は漆黒の衣装を着ていたのだ。

「ど、どういうこと?」
私の両脚は黒いエナメルのハイヒールのブーツを履いていた。
それも太ももまである長さのブーツだ。
こんなブーツを買った覚えは全くないのに。
それどころか、私自身が着ているものと言えば、まるで肩紐の無い黒い水着ともバニーガールのコスチュームともいえるようなエナメルでつやつやした衣装なのだ。
それもおへそのところの部分がくりぬかれたようになっていて、おへそが丸見えになっている。
背中も大きく開いているみたいで、とても恥ずかしいデザインの衣装だ。
どうしてこんなものを着ているの?
両手だって、ブーツやこの衣装と同じくエナメルの長手袋を嵌めている。
さっき手が真っ黒だと思ったのはこのせいだ。
二の腕までの長手袋なんてどこからいったい?

と、とにかくこんな衣装は脱いでしまわなくては。
私は手袋を外そうとする。
「痛っ!」
ええっ?
手袋が腕に密着してしまっているわ。
どうして?
そんな・・・
服もブーツも試してみるけど、まるで躰の一部にでもなったみたいに脱ぐことができない。
どうして?
いったいどうして?
私はいったいどうなってしまったの?

と、とりあえずそろそろ朝の支度をはじめなくちゃ・・・
私は鳴る直前になっていた目覚ましのスイッチを切り、この格好のままでは恥ずかしいので上にパジャマの上着を羽織り、朝の支度をしようと部屋を出る。
カツカツとブーツのヒールの音が響いて気持ちいい。
向かいの部屋にはあの子が寝ていて、美味しそうなオスのにおいがかすかに感じ取れる。
そろそろあの子もそう言う年ごろなのかしらね。
うふふ・・・
私はペロッと舌で唇を舐める。
あの子の味はどんなかしら・・・

まずはとにかく顔を洗って朝食の支度をしなくては・・・
それにしてもなんだか暑い。
こんなものを着ているせいかしら・・・
私は羽織っていたパジャマの上着を脱いで、リビングの椅子の背もたれにかける。
ふう・・・
これでいいわ。
私は洗面所に行って顔を洗う。
冷たい水がほてりの残った顔に気持ちがいい。
洗顔を終えて顔を上げた私は、鏡の中に映った自分の顔を見る。
ええっ?
私はまた驚いた。
額の両側、こめかみのあたりから、左右に二本の角が生えていたのだ。
角は左右からねじれるように伸びて、額の正面のあたりへとつながっている。
ど、どうしてこんなものが?
これじゃまるで鬼みたいじゃない。

(鬼なんかじゃないわ)
えっ?
今声が聞こえたような・・・
(うふふふ・・・やっと私の声が聞こえるようになってきたかしら?)
やっぱり聞こえる。
「誰? 誰なの?」
私は周囲を見る。
でも、誰もいない。
声は女性のようだからあの子のはずがないし・・・
いったい誰?
(うふふ・・・私は淫魔)
「インマ?」
声はまるで頭の中から響いてくるみたい。
嘘でしょ?
頭の中で?
(直接話しかけているからそう聞こえるだけよ。あなたもすぐにできるようになるわ)
「わ、私が?」
(そうよ。だってあなたも淫魔なんだもの)
「インマ? 私がインマ?」
違うわ・・・
私は・・・私は丘矢紫織(おかや しおり)よ。
インマなんかじゃないわ。

(いいえ、あなたは淫魔)
否定する私の頭の中に声が響く。
「違う! 違う!」
必死に首を振る私。
私はインマなんかじゃない!
(いいえ、あなたは淫魔よ。淫らな魔物と書いて淫魔。怖がることはないわ。すぐにあなたは淫魔であることを喜びに感じるようになるの)
そ、そんな・・・
そんなのいや!
いやです!
(これはあなたが望んだことよ。心の奥底でね)
「私が?」
私が望んだことですって?
そんなバカな・・・
(すぐにわかるわ。すぐにね。うふふふふ・・・)
頭の中の声が小さくなって消えていく。
いったい今のは?
今のはなんなの?
私はいったいどうなってしまったの?

「ママ・・・」
私は驚いて心臓が飛び出しそうになる。
「こ、こうちゃん?」
私が振り向くと、起きたばかりで眠そうに眼をこすっている浩平(こうへい)が洗面所の入り口に立っていた。
「ママ?」
なぜかぼうっとした表情で私を見ている浩平。
その理由に私はハッと気が付いた。
「こ、こうちゃん? ち、違うのよ。これは違うのよ。これはちょっとした手違いみたいなもので、ママは好きでこんな格好をしているんじゃないのよ。ホントよ」
私は手と首を振って弁解する。
こんな格好を好きでしているんじゃないのよ。
ああ・・・
こうちゃん・・・信じて・・・

「こうちゃん?」
どうしたのかしら?
浩平はただぼうっと私を見ているだけ。
その目もどこか虚ろで、なんだかまだ夢の世界にいるみたい。
もしかして立ったまま寝ちゃっているのかしら?
「こうちゃん?」
私は浩平のそばに行く。
ああ・・・
なんだかいいにおい・・・
浩平のにおいだわ・・・
美味しそうでたまらない・・・

「こうちゃん?」
「ママ・・・」
ぼうっとしたまま返事をする浩平。
「こうちゃん・・・」
私は浩平の前にしゃがみ込むと、パジャマのズボンを下ろしていく。
いいにおい・・・
オスのにおいだわぁ・・・
ああ・・・
美味しそう・・・
パジャマのズボンを足元まで下げると、彼のパンツも下ろしていく。
まあ・・・
この子ったら、まだ小さいのにちゃんと勃起してくれているわ。
なんて嬉しいの。
ママを見て勃起してくれたのね。
嬉しいわぁ。

私はそっとおちんちんを手に取ると、思わず頬擦りしてしまう。
彼の熱さが頬に伝わってくるみたい。
なんて素敵。
ああ・・・
どんな味なのかしら・・・
いただきま・・・

「あっ!」
私は思わず浩平を突き飛ばすようにして離れる。
ダメ!
ダメよ!
私はこの子の母親なのよ!
こんなのはダメ!

「マ、ママ?」
浩平がびっくりしたように私を見ている。
何が起こったのかわからないのだろう。
「ご、ごめんねこうちゃん。ごめんなさい」
私はその場を逃げるようにあとにする。
ああ・・・私はなんてことを・・・

                   ******

結局私は風邪を引いたということにして、できるだけあの子と顔を合わせないようにして学校へと送り出す。
あの子を見てしまえば、またあんなことになってしまうかもしれない。
いったい私はどうしてしまったの?
本当に淫魔になってしまったというの?

浩平が学校に行った後、私は職場に欠勤の電話をしておやすみをもらう。
こんな格好では職場に行けるはずもない。
私は改めて自分の姿を鏡に映す。
何となくバニーガールを思わせるような肩紐の無い胸から下だけを覆う黒い衣装。
しかもお腹の部分にはひし形にくり抜かれ、おへそがそこから露出している。
背中も大きく開いていて、肩甲骨のあたりには黒いこぶのようなものがある。
これはいったい何なのだろう?
両脚には太ももまでの長さのロングブーツを履いており、かかとはピンヒールみたいになっている。
両手も二の腕までの長さの長手袋で覆われており、いずれもがつややかな黒いエナメルレザーでできているようだ。
頭にはこめかみのあたりから左右に二本の角が出ており、ねじれたように額の方へと伸びている。
問題なのは、これらがすべて躰に密着していて、脱ぐことができないということだ。
まさか、これからずっと私はこの姿のままなのだろうか・・・
淫魔・・・
どうして私は淫魔になど・・・

                   ******

「ん・・・?」
玄関で呼び鈴が鳴ったみたい。
私はソファーの上で目を覚ます。
時計を見るともう午後一時。
知らないうちにうたたねをしてしまっていたらしい。

再び呼び鈴が鳴る。
「はーい。今行きます」
私は玄関へと向かう。
こんな時間に誰かしら?

「はい、どなた?」
『ネットスーパーです。ご注文の品をお届けに参りました』
あ・・・そういえば午前中に注文していたんだったわ。
外出しないようにしようと思って・・・
なんでそんなことを思ったんだったかしら・・・

「はい」
玄関を開ける私。
宅配の男性がギョッとした顔をする。
あら、若くていい男じゃない?
美味しそう。
そういえばお昼まだだから、お腹が空いたわぁ。
私は思わず舌なめずりをする。
オスのいいにおいがプンプンするわ。

「ねえ、上がってお茶でもいかが?」
私は宅配のお兄さんを誘ってみる。
うまくいけば味見ができるかも。
「い、いえ・・・商品はこれで全部ですので、し、失礼します」
必死に私を見ないようにしつつも、ちらちらと目が私を追ってくる。
うふふ・・・
無理しなくていいのに。
もっと私を見て。
この胸なんかどうかしら?
私はおっぱいを持ち上げてみせる。
あら?
私の胸ってこんなに大きかったかしら?
なんだか私にふさわしいわね。

「で、では」
「あら、残念」
そそくさと逃げるように去ってしまった宅配のお兄さん。
せっかく美味しそうなオスだったのに。
残念だわ。
でも、外からはオスのにおいがたくさん漂ってくる。
ああ・・・
たまらないわぁ・・・
オスのにおいっていいにおいなのねぇ・・・
食べたくなっちゃう・・・

私は届けてもらったものを片付けようと室内に入る。
その時、室内の鏡に私の姿が映り、私はハッとした。
わ、私はいったい?
今、私は何を考えていたの?
オスを食べたいって・・・そんな・・・

あの宅配の男性がギョッとした顔をしていたのも当然だ。
こんな淫靡な格好をしたまま玄関を開けたのだもの。
びっくりするのも当たり前だわ。
ああ・・・
それなのに私は・・・
胸を見せつけようとさえ・・・
私の胸・・・いつの間にこんなに大きく?
それにお尻もなんだか大きくなったみたい・・・
そんな・・・
私は・・・私は・・・

いけない・・・
もうすぐあの子が帰ってくるわ。
こんな状態で、もしあの子が帰ってきたら・・・
私はまたあの子を・・・
あの子のおちんちんを味わおうとしてしまうかもしれない・・・

私は首を振る。
そんなことは許されない。
私はあの子の母親なのよ。
そんなことができるはずがないわ。
どうしたら・・・
いったいどうしたら・・・

私は窓を開けて外に出る。
背中の羽を広げて私は家を後にする。
とにかく今はどこかに姿を隠した方がいいだろう。
あの子のことは心配だけど、私がそばにいるわけにはいかない。
この状況を何とかしなくては・・・
ああ・・・どうしたらいいの?
私はどうしたら・・・

                   ******

なんだか頭がぼうっとする。
ここはどこ?
私はいったい?
お腹が空いたわ・・・
何か食べなくては・・・
何か・・・

いつの間にか周囲はもう暗い。
私は何をしているのだろう?
家に帰らなくては・・・
もうあの子が帰ってきているはず。
早く帰って・・・
帰って一緒にご飯を食べなくちゃ・・・

人気のない通り。
会社に戻るのか、それとも家に帰るのか、一人のサラリーマンが歩いている。
美味しそう・・・
私は思わず唾をのむ。
いいにおい。
オスのにおいだわ。
ああ・・・
なんていいにおいなの。

私はひらりと飛び降りる。
うふふふ・・・
突然目の前に私が降り立ったのでびっくりしているわ。
それなりに年齢が行っている男性だけど、性欲は有り余っていそう。
美味しそうだわぁ。

あん・・・
逃げなくてもいいのよ。
私はただあなたが欲しいだけ。
あなたの性欲を味わわせて欲しいの。
私は羽を広げて飛び上がり、再び彼の前へと舞い降りる。
うふふふふ・・・
怖がることはないわ。
さあ・・・私の目を見て・・・
私の目を・・・

「ん・・・んん・・・」
私は彼を物陰に連れ込むと、そのおちんちんにむしゃぶりつく。
美味しい・・・
なんて美味しいのかしら。
おちんちんがこんなに美味しいものだなんて知らなかったわ。
どうして今まで食べずにいたのかしら・・・

彼のザーメンを味わったあと、私は彼の上に馬乗りになって彼のおちんちんを下の口で咥え込む。
ああん・・・
セックスいい・・・
いいわぁ・・・
おちんちん最高。
たまらないわぁ。
私は指を舐めながら腰を振る。
彼のおちんちんからザーメンを残らず搾り取るの。
全部全部搾り取っちゃうの。
ああん・・・気持ちいいわぁ・・・

                   ******

「んふふ・・・」
アタシはぺろりと舌なめずりをする。
アタシの足元には干からびたオスの死体が一つ。
吸いすぎちゃったかしらね?
でもまあいいわ。
美味しかったわよ。
こうなるとデザートが欲しくなるわね。
もちろんデザートは・・・
んふふふ・・・

アタシは羽を広げて空へ舞い上がる。
気持ちいいわぁ。
最高の気分。
なんて気持ちがいいのかしら。
背中の羽はアタシを軽々と宙に舞わせてくれるし、お尻から延びた尻尾は飛ぶ時のバランスを整えてくれる。
青く染まった肌は夜の闇に溶け込み、アタシの姿を闇と同化させてくれる。
夜にふさわしい肌の色だわ。
んふふふ・・・

アタシは一軒のアパートの屋根に舞い降りる。
んふふ・・・
濃厚なオスのにおいもするけど、これは後でも構わない。
今食べたいのはデザートなの。

アタシはある部屋の窓を開ける。
中は暗い。
でもアタシには何の問題もない。
むしろ暗闇こそアタシたちの世界。
昼間の方が好きじゃない。

テーブルに突っ伏して眠っている少年。
あらあら・・・
ママを待っていて寝てしまったのね。
泣いていたのかしら?
こんなに遅くなるまで帰らないなんて、悪いママねぇ。
でも、もう大丈夫よ。
アタシがたっぷりとかわいがってあげる。
とっても気持ちよくしてあげるわ。
んふふふふ・・・

アタシは少年の頬を舌で舐める。
ちょっと塩辛い。
やはり泣いていたのね。
「ん・・・」
少年が目を覚ます。
「・・・誰?」
寝ぼけ眼でアタシを見る少年。
かわいいわぁ。
まだ熟していないオスのにおい。
んー・・・
たまらない。

「こうちゃん」
アタシは彼の名を呼ぶ。
確かそういう名前だったはず。
「ママ? ママなの?」
一瞬驚いたように目を見開いたものの、すぐにその目がとろんとなる。
んふふふ・・・
容易いものねぇ。
オスをその気にさせるのなんて簡単。

「こうちゃん」
アタシはそう言って両手を広げる。
「・・・ママ・・・」
少年は立ち上がって、ふらふらとアタシの方へとやってくる。
いい子ね。
たっぷりとかわいがってあげる。
アタシは彼を抱きしめて頬擦りをする。
柔らかいわぁ。
なんて美味しそうなのかしら。

立ち昇るオスのにおい。
この子もアタシに興奮してきたみたい。
アタシはこの子のズボンを脱がせ、パンツも下ろす。
まだ成熟しきっていないオスの性器が、それでも天に向かってそそり立っていた。
かわいい・・・
アタシはおちんちんに頬擦りする。
なんて美味しそうでかわいいおちんちん。
たまらないわぁ。

「あ・・・」
彼が小さく声を上げる。
んふふ・・・
アタシの口の中はいかが?
気持ちいいでしょ?
出しちゃっていいのよ。
あなたの味を味わわせてちょうだい。

やがてアタシの口の中に粘りのある液体が飛び出てくる。
ああん・・・
なんて美味しいの。
これがこの子の味なのね。
美味しいわぁ。
もっともっと飲みたくなっちゃう。

(うふふふ・・・もうすっかり淫魔になったみたいね? 息子さんの味はどう?)
頭の中に声が響く。
ええ、とてもおいしいわ。
私も声を出さずに答えていく。
息子の味は最高よ。

アタシは彼のおちんちんをきれいに舐め、その先端に吐息を吹きかける。
それだけでもう彼は再び元気になっていく。
今度はこっちね。
アタシは股間を指で広げておマンコを作り、彼を押し倒す。
「あ・・・ああ・・・」
んふふ・・・
だめよぉ。
こっちにも熱いのをちょうだい。
こうちゃんの熱いのが欲しいのよぉ。

彼の上で腰を振るアタシ。
彼のおちんちんはまだ未熟だけど、それがまたたまらない。
なんだかかわいくて仕方がないわ。
(あらあら・・・息子さんを襲っちゃうなんて。夢がかなってよかったわね)
夢?
アタシの夢?
んふ・・・んふふふふ・・・
そうだわぁ・・・
これがアタシの夢だったんだわ。
アタシはずっとこうちゃんと一つになりたかったんだわ。
これこそがアタシの夢だったのよ。
(そう・・・これがあなたの夢。だからあなたを淫魔にしてあげたの。どう? 淫魔になった気分は?)
最高よぉ。
最高に決まっているわぁ。
淫魔は最高。
アタシはもう身も心も淫魔よぉ。
淫魔シオリよぉ。

アタシが腰を振っていると、こうちゃんのザーメンがアタシの中にほとばしる。
ああーん・・・
いいわぁ。
これがこうちゃんのザーメン。
こうちゃんのザーメンがアタシの中に流れ込んできたのねぇ。
最高よぉ。
ゾクゾクしちゃう。

「ママ・・・」
「こうちゃん・・・」
アタシはこうちゃんの唇にキスをする。
こうちゃんはアタシのもの。
これからもずっとずっとアタシのものよ。
さあ、行きましょう。
ふたりで淫魔の世界へ。
これからもママがこうちゃんをたっぷりと気持ちよくしてあげるわ。
んふふふふふ・・・
アタシはこうちゃんを抱きかかえると、そのまま闇の中へと飛び去った。

END


いかがでしたでしょうか?
清楚な女性が淫魔になっちゃうっていいですよねー。
それにしてもなんか息子を襲う話が続いてしまいました。
結構好きなシチュなんですよー。(^_^;)ゞ

今日はこれにて。
それではまた。
  1. 2020/01/04(土) 20:00:00|
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怪人スーツを着て女怪人として夜中に暗躍するママだけどいい? (後)

「怪人スーツを着て女怪人として夜中に暗躍するママだけどいい?」の後編をお送りいたします。

任務を終えて帰宅したアリ女ママ。
まさかの夜中のトイレを終えた息子に姿を見られてしまいますが・・・

それではどうぞ。


「ママ? ママなんでしょ? どうしてそんな格好しているの?」
あわわわわ・・・
どうしようどうしよう・・・
見られちゃった・・・
見られちゃったわ・・・
「ち、違うのよ・・・これは違うのよ!」
何が違うのかわからないけど、とにかく違うのよ!
「ううん、その声はママだよ。わかるよ。顔が見えなくてもママだってわかるよ」
ダメぇぇぇ!
わかっちゃダメよぉ!
「違うのよ・・・ママじゃないのよ。これは違うのよ」
ああ・・・どうしましょう・・・
見られちゃった・・・
見られちゃったわぁ・・・

「アリ・・・でしょ?」
「えっ?」
「アリでしょ? その恰好」
わかるの?
私がアリ女だということがわかるの?
それはそうよね・・・
私はアリ女ですもの。
このスーツを着た姿はアリにそっくりよね?
「アリなんでしょ? ママ」
「え・・・ええ、そうよ。アリよ」
ああ・・・もうなんて言っていいのかわからない。
どうしたらいいの?
私はどうしたらいいの?

「わあ、やっぱり! すごいや! すごい! かっこいい!」
「え? えええ?」
な、何?
紀博の目がキラキラと輝いているの?
全然私を怖がっていない?
どうして?
私はグザリアンの女怪人なのよ?
お仕事で人間を殺しちゃうのよ?
今も殺してきちゃったのよ?
でも・・・
でも、全然怖がっている感じじゃないわ。

「ねえ、アリなんでしょ? アリだよね、ママ?」
「え、ええ、そうよ。私はアリ、アリ女よ」
ああ・・・私は何言っちゃっているの?
私がグザリアンのアリ女だと知った人間は始末しなくちゃならないのよ。
わかっているの?
「うわぁ、すごい! すごいよママ! 最高だよ! すごくかっこいいよ!」
ぐっとこぶしを握り締めて興奮してはしゃいでいる紀博。
ど、どういうこと?
私がアリ女だと嬉しいの?
どうして?
それに・・・
「か、かっこいい?」
私のこの姿がかっこいいと思っているの?
「うん。すごくかっこいい! 映画に出てくるスーパーヒーローみたい」
紀博がコクコクとうなずいている。
ああ・・・ダメよ・・・
私はヒーローなんかじゃないのよ。
むしろ悪側なのよ。

「ち、違うわ。私はヒーローなんかじゃないのよ。むしろ悪い女怪人なのよ」
そう・・・
この姿の私はグザリアンの女怪人なのよ。
おそらく普通の人は私を悪い怪人と思うはずよ。
だから近づいちゃダメなのよ。
トイレも終わって戻るところだったんでしょ?
早くベッドに戻って・・・

「あー、悪の怪人なんだ。やったぁ! うれしいな」
「えっ?」
「むしろボクはスーパーヒーローよりそっちの方が好きなんだ。悪の女怪人をやってくれるなんて、やっぱりママはボクのことをよく知っているんだね」
えええええ?
それはダメよぉ。
悪の怪人なんか好きになっちゃダメぇ。
紀博が悪の道に進んだりしたらママ困っちゃうわぁ。
どうしましょう・・・

ううん、それよりも、今はこの状況を何とかしなきゃ。
「い、言ったでしょ。違うのよ。私はあなたのママじゃないのよ。私はアリ女。悪い怪人なのよ。だから早く部屋に戻って!」
「あっ、そうか。ごめんね。その姿の時はアリ女って呼ばないとダメなんだよね。うわぁ、すごい。本格的だ。よろしくね、アリ女」
そ、そうじゃないのよ。
いや、そうだけど、そうじゃないのよ。
紀博の思っているようなことじゃないのよ。
こんなことが首領様に知られたら大変なことになるのよ。
「そうよ。私はアリ女なんだから、そのまま起きていると大変なことになるわよ。痛い目に遭いたくなければさっさと部屋に戻って寝なさい」
「もう少し一緒にいたらダメ?」
ええ?
もう少し?
「ダ、ダメよ! 死にたくなかったら早く寝ること!」
「わぁ、すごい! 本当に悪の女怪人みたいだ。かっこいいよ。それになんだかとってもきれい」
な、なにを言ってるの?
ば、バカね・・・
きれいだなんて主人からもずっと聞いていない言葉だわ・・・
なんだかドキドキしちゃうじゃない・・・

「うう・・・ボクなんだか変になっちゃった・・・」
紀博がなんだか困ったような顔をする。
「どうしたの?」
私は驚いた。
まさか私の蟻酸でもかかってしまっただろうか?
「ボクのおちんちん、なんだか変なんだ」
そう言って股間を抑える紀博。
えええ?
どういうこと?
おちんちんが変って?
トイレしてきたんじゃなかったの?

「えっ? どうしたの? 痛いの?」
私はすぐに紀博に近づき、屈み込んで目を合わせる。
「痛いって言うより・・・なんかおちんちんがパンパンになってる・・・」
「えっ? どういうこと? ちょっと見せて」
「うん」
私は焦りながら紀博のパジャマのズボンを下ろす。
ああ・・・どうしよう・・・
もしかして何か病気だったりしたら・・・

「ええっ?」
私は驚いた。
紀博のパンツを下ろしてみたら、紀博のおちんちんがピンとそそり立っていたのだ。
もしかして、これって勃起しているの?
紀博も勃起するの?
ど、どうしたらいいの?
「マ、ママ・・・」
不安そうな紀博の声。
そうだわ。
この子はもしかしたらこんなこと初めてなのかもしれない。
どうしたら・・・
ああ・・・
こんなに破裂しそうになっている・・・
主人にしているようにしてもいいのかしら?

私は思い切って紀博のおちんちんをくわえ込む。
「ん・・・んん・・・」
「えっ? マ、ママ? どうして? き、汚いよ? 今トイレしてきたばかりだし」
「ぷあ・・・大丈夫。汚くなんてないのよ。私に任せて」
「えっ? う、うん・・・」
私のいうことに素直にうなずく紀博。
そう・・・それでいいのよ。
今、私が気持ちよくしてあげるからね。
そしていっぱい出しちゃうといいのよ。
ママのお口にいっぱい・・・
ううん・・・
違うわ。
今の私は紀博のママじゃない。
私はグザリアンの女怪人アリ女なの。
だからこれはイケナイことなんかじゃないのよ。
これはアリ女が姿を目撃した子供を黙らせるためにしてあげているだけなの。
それだけなんだから。

「あっ、なんか変だよ、おちんちん変になっちゃった。あっ・・・あっ・・・あっ」
「んちゅ・・・いいのよ、そのまま出しちゃっていいの。私の口の中に出しなさい」
「いいの? なんかおしっこまた出ちゃう」
私の頭をつかむようにして立っている紀博。
その腰がだんだんガクガクとして来ている。
私も舌でおちんちんを舐め回すようにしながら頭を前後させ、射精を促していく。
うふふふ・・・
なんだか変な気分だわ。
私・・・すごく興奮している。
主人にするフェラなんか問題じゃないわ。
ああ・・・出して出して出してぇ・・・

「あああああ・・・」
紀博が声を上げると同時に、私の口の中にねっとりとした液体が放出される。
これがこの子のザーメンの味なのね。
うふふふ・・・
なんだかゾクゾクする。
息子のザーメンを味わっちゃうなんて、悪の女怪人ならではかもしれないわね。
癖になっちゃいそう。
美味しいわぁ。

「おしっこ・・・おしっこ出ちゃった・・・」
紀博が泣きそうな顔をしている。
私はそっと抱きしめる。
「大丈夫よ、のり君。これはおしっこじゃないの。男の子が出す私の大好物なのよ」
「大好物?」
「そう。アリ女はこれが大好きなの。でも、このことは内緒よ」
「う、うん」
私の複眼をじっと見てうなずく紀博。
うん。
それでいいの。
ああん・・・
かわいいわぁ。

                   ******

「うーん」
なんだかんだと雑事を終わらせ、私は思わず伸びをして躰をほぐす。
そろそろ紀博が帰ってくる時間だわ。
うふふふふ・・・

私は二階の寝室のクロゼットから、隠してあるトランクケースを取り出してくる。
そしてカーテンを閉めて中が見えないようにする。
まあ、ここは通りに面しているというわけでもないから、そうそう外から見られるということもないだろうけど。

トランクケースを開け、中身をテーブルに並べていく。
黒々とつややかに輝くヘルメットやプロテクターに対し、全身を覆う全身タイツは光を反射しないマットな黒さが際立っている。
ああ・・・
ドキドキする。
お仕事とは全く関係ないのにこれを着る。
これを着て本当の“私”になる。
本当の“私”が紀博を出迎えるのだ。
そう思うだけでドキドキが止まらない・・・
ああ・・・
本当にいいのかしら・・・

あの晩、私たちは約束をした。
このことはだれにも・・・パパにも絶対内緒にすること。
約束をきちんと守ってくれれば、またこの服を着てアリ女になってあげること。
そしておちんちんに気持ちいいことをしてあげること・・・をだ。
その約束を紀博はきちんと守っている。
だから私も・・・約束を守るのだ。

私はいつもと違う日中の時間帯にアリ女の衣装を身に着けていく。
全身タイツに身を包み、レオタード型のプロテクターを上に重ね、ブーツや手袋も嵌めていく。
そして、アリの頭部を模したヘルメットをかぶり、アリ女へと生まれ変わる。
「ふう・・・」
いつもならこれから庭へ出て、土の中へと潜っていくのだけど、今日は違う。
今日はどこに出かけることもない。
この姿でこのまま紀博の帰りを待つのだ。
もし・・・
もし誰か来たら・・・
ど、どうしましょう・・・
誰も来ませんように・・・

私はトランクのふたを閉め、リビングの隅に寄せておく。
落ち着くためにコーヒーを淹れるが、なんだかドキドキして落ち着かない。
ああ・・・
のり君・・・
早く帰ってきてぇ・・・
私はまるで新婚時代に主人の帰りを待っていたかのように紀博を待つ。
ああ・・・
ドキドキするわぁ・・・

「ただいまぁ」
玄関で声がする。
私は一呼吸置き、それからおもむろに立ち上がる。
「お帰りなさい」
「ただいまー。うわぁ!」
部屋に入ってくるなり目を丸くする紀博。
うふふふふ・・・
どう?
この格好の私が見たかったんでしょ?

思わず立ち尽くしてしまった紀博を、私は優しく抱き寄せる。
「うふふふふ・・・捕まえた」
「えへへへ」
凶悪な女怪人につかまったというのに、にこにこしちゃっていちゃダメよぉ。
本当なら私はのり君を殺さなきゃならないのよ。
グザリアンの女怪人を見たものは始末しなきゃいけないの。
わかってる?

「ママァ・・・」
紀博も私の躰に抱き着いてくる。
こら・・・
ダメでしょ?
この格好の私はママじゃないのよ。
グザリアンの女怪人アリ女なんだから。
アリ女って呼ばないと。
「のり君、違うでしょ」
「あ、そうだった。アリ女だ」
「そうよぉ。私はアリ女。この姿の時はママじゃないのよ」
「うん。気を付ける」
もう・・・この子ったら・・・
そんなにキラキラした目で私を見るなんて・・・
うれしいわぁ。

私はそのまま紀博を持ち上げるようにして抱きかかえる。
うん、大きくなった今は普段の私には無理だけど、この姿なら余裕でこの子を抱きかかえられるわね。
「あ、ど、どうするの?」
「いいからおとなしくしていなさい。のり君はもう私に捕まったんだから」
「う、うん」
私は紀博を抱きかかえたまま階段を上がり、紀博の部屋へと連れていく。
そして部屋に入ると紀博を下ろし、背中のランドセルを下ろさせた。

「うふふふふ・・・さあ、アリ女がお口で気持ちよくしてあげる」
ランドセルを置いた紀博を、私はベッドの前に立たせてズボンを脱がす。
そして下半身をパンツだけにすると、そのままベッドに押し倒す。
うふふふふ・・・
いただきます・・・
私は舌なめずりをして紀博に覆いかぶさっていった。

                   ******

「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい。車に気を付けるのよー」
今朝もいつもと同じように紀博を送り出す。
うふふふ・・・
今日も帰ってくるのが楽しみね。
昨日はたっぷりとあの子の味を味わっちゃったわ。
うふふふふ・・・

でもまあ、ちょっと味わいすぎたのか、夕食のころはぐったりしちゃって寝るのも早くて、主人が風邪でも引いたのかって心配していたから、注意しなくちゃね。
主人の方も適当にかまってあげないと、気付かれたりしたら厄介だし。
でも、もう主人のなんてどうでもいいわ。
あの子の味を知っちゃった今、もうあの子無しには考えられないもの。
うふふふふ・・・
早く帰ってこないかしら・・・

コーヒーを淹れて一息つきながらスマホを見る。
LINEやメールの確認をするのだ。
まあ、専業主婦のスマホにLINEやメールが来ることなどめったにないのだけどね。
と・・・メールが一件。
グザリアンからだわ・・・
また仕事かしら・・・

メールを開いた私は息をのむ。
首領様が連絡を求めている?
連絡を・・・しなくては・・・
連絡を・・・
いったい首領様が私に何を?
偉大なる首領様がいったい・・・
まさか・・・
私は背筋に冷たいものを感じていた。

                   ******
                   ******

「ただいまー」
今日もまた、紀博が学校から帰ってくる。
うふふふふ・・・
喜んでくれるかしら。

「お帰りなさい」
「あっ!」
リビングに入ってくるなり目を丸くする紀博。
それはそうよね。
一週間ぶりだものね。

「わぁーい! アリ女だ! やったー!」
いきなり飛びついてくる紀博。
思わず私はよろけてしまう。
あん・・・
やっぱり力が出ないわぁ・・・
こんなことでよろめいてしまうなんて・・・

「もう、いきなり抱き着いてきたら危ないでしょ」
「ご、ごめんなさい」
謝りつつもうれしそうな顔で私を見上げている紀博。
ホントにこの子ったらアリ女の私が好きなのね。
大丈夫よ。
私はずっとそばにいるから。

あの日、首領様に呼ばれた私はアジトに出頭した。
そこで私は、首領様に紀博に正体を知られてしまったことを問い詰められたのだ。
グザリアンの掟は守らなくてはならない。
私は首領様に紀博を始末するように命じられた。
でも・・・
私にはそんなことできるはずもない。

私はできないと言った。
息子を手にかけるなんて私には無理。
いくら私がグザリアンのアリ女だとしても、それだけは無理。
だから私は必死にあの子は誰にも言わないこと、快楽によって虜にし、絶対服従をさせることなどを訴えた。
でも、首領様の言葉は冷たく、子供を始末するか、もう一つの道を選ぶかを訊いてきたのだった。

もう一つの道・・・
それはグザリアンの女怪人であることを辞めることだった。
グザリアンの女怪人であることを辞め、普通の人間に戻ってしまうこと。
それは確かに苦しいことではあったけど、私はそっちを選択した。
ええ・・・紀博を失うなんてできないもの。

首領様は私の願いを聞き入れ、私はグザリアンの女怪人であることを辞めた。
私の躰には再調整が行われ、ごく普通の人間と同じになってしまった。
さらにはアリ女のスーツも回収されたが、私が何とか頼み込んで、外見を模倣したレプリカを用意していただいたのだ。
そのレプリカが今日届き、こうして紀博にお披露目をしているというわけ。
感謝しなさいよ、のり君。
このスーツ、わざわざ用意してもらったんだからね。

「うれしいな。やっぱりアリ女のママは最高。もうこの格好してくれないかと思った」
私の胸に頬擦りをしてくる紀博。
「こら、ママって呼ばないって言ってるでしょ。私はアリ女よ。ちょっとスーツを手直ししてもらったの」
「そうなんだー。」
「これからは二人きりの時はいつでもアリ女になるわよ。のり君専用のアリ女なんだから」
うふふふふ・・・
のり君以外にこんな格好見せるつもりないしね。
それに、あの日以来アリの巣キットのアリたちは解放しちゃったんでしょ?
彼らがいなくても私がいるものね。
あなた専用の女王アリ女が。

「わぁい。ボク専用のアリ女なんてうれしいな。ねえ、またあれ、してもらってもいい?」
「もちろんいいわよぉ。たっぷり出してもらうからね」
「うん!」
私は大きくうなずいた紀博を連れて二階へと上がっていく。
主人が帰ってくるまではまだたっぷりと時間があるわ。
二人で思い切り楽しみましょうね。
うふふふふ・・・
ゾクゾクするわぁ。
私はこれからのことを思い、舌なめずりをするのだった。

END


以上です。
いかがでしたでしょうか?
感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
明日にはまた短編を一本投下しようと思いますので、お楽しみに。

それではまた。
  1. 2020/01/03(金) 20:00:00|
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怪人スーツを着て女怪人として夜中に暗躍するママだけどいい? (前)

新年最初のSSは前後編で投下したいと思います。
今日はその前編です。
タイトルは「怪人スーツを着て女怪人として夜中に暗躍するママだけどいい?」です。
お楽しみいただければと思います。

それではどうぞ。


怪人スーツを着て女怪人として夜中に暗躍するママだけどいい?

「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい。車に気を付けるのよー」
元気に玄関を飛び出していく息子の紀博(のりひろ)を私は見送る。
もう後ろを振り返りもしないで学校へ向かっていくわ。
学校が楽しそうで何よりねー。

さてと・・・
やっと朝のバタバタが終わった。
毎朝のことだけど、主人と紀博を送り出すまでは戦争よねー。
起きて朝食の支度をして主人を起こして紀博を起こして顔を洗わせて歯を磨かせて・・・
はあ・・・
ホント大変なんだから。

もちろん主人や紀博が出かけたからと言って、のんびりできるわけではない。
掃除も洗濯もしなくちゃならないし、食材の買い物にも出かけなくちゃいけないのだ。
やることはたくさんある。
とはいえ、一息つくぐらいは許されるだろう。
「いい香り」
私はインスタントのコーヒーを淹れ、テーブルについて一息入れる。
主人や紀博には朝食を作るけど、私はいつも朝はコーヒーだけ。
栄養補給なら、あとで特殊タブレットを飲めばいいことだ。

テレビでは相変わらずワイドショーが芸能人ネタや政治ネタをやっている。
いつもと変わらない午前中。
平凡な主婦の生活ってこんなものかしらね。

「さてと、始めましょうか」
コーヒーを飲み終えた私は、立ち上がって台所に向かう。
朝食後の家族の食器と一緒に洗ってしまい、水切り籠に並べていく。
掃除が終わったころには水も切れ、食器棚に戻すのだ。
そろそろ食洗器が欲しいわねぇ。
と、いうことで次は掃除。
私は二階に上がると、掃除機をセットして各部屋ごとにかけていく。
私たちの寝室が終われば紀博の部屋。
扉を開けて私はため息をつく。
今日もまた、いろいろと散らかっているものだ。
やれやれねぇ・・・

仕方なくベッドの周りをかたずけ、シーツと枕カバーを洗濯のためによけておく。
押し入れから洗濯済みのシーツと枕カバーを取り出し、新たにベッドに敷いていく。
床に置かれた本や漫画はとりあえず脇によけておく。
自分で片付けさせないと習慣付かないから、自分でさせなくてはならないのだ。
あの子が帰ってきたら最初にやらせなくては。

一通り終わったところで、今度は机のところに行く。
机の上も乱雑と言えば乱雑だったが、まあ、勉強や宿題をするスペースは確保されているようだ。
それよりも・・・
私は机のすみに置かれたケースに目を向ける。
それは透明で小さな金魚鉢のようなプラスチックケースだが、金魚鉢のような奥行きはなく、むしろすごく厚みがなく薄い。
中には白い砂粒がケースの上の方まで入っていて、その砂粒の中を黒い小さな生き物が動いている。
アリだ。
あの子にねだられて買ったアリの巣観察キット。
先日公園で捕獲してきたアリが十数匹ほど中で活動しているのだ。
白い砂粒が敷き詰まった土の中に見事なトンネルを掘っている。
部屋も二つほどあるようだ。
トンネルの中を動き回るアリたちを見ているだけで、結構面白い。
かわいいわぁ・・・
やっぱりアリは最高よね・・・
あの子はちゃんと餌をあげているのかしら。
あげてなかったら困るから、あとで私からも餌をあげるわね。
楽しみにしててね。

アリ。
キットの中でちょこちょこと動き回るかわいいアリたち。
でも、このアリの巣はそう長くは持たないだろう。
そう思うと私は心が痛む。
ここには大事なものが欠けているのだ。
そう・・・大事なものが・・・
「アリには女王様がいないと・・・ね・・・」
女王様がいないと・・・

私はしばらくアリたちを眺めていた。
ふと目をやると、アリの巣キットのそばには昆虫図鑑が置いてある。
きっとアリに関して調べているのだろう。
あの子がアリに興味を持つなんて・・・
やっぱり私の息子ということなのだろうか・・・
アリの素敵さ、すばらしさをわかってくれただろうか・・・
あの子が本当の“私”を知ったらなんていうかしら・・・
私はふとそう思ったが、慌てて首を振ってその考えを否定する。
本当の“私”を知られるなどということがあってはならないのだ。
そう・・・
本当の“私”を・・・

とりあえず私は掃除機かけを再開する。
本当の“私”?
今の私は偽物なのだろうか?
こうして平和に暮らしている私は・・・
でも・・・
あの子のためにも・・・

私は思いを振り払うように掃除に専念する。
紀博の部屋が終われば次は階段。
そして一階のリビングと和室に掃除機をかけて終了。
ふう・・・

水切りの終わった食器を食器棚に戻したら今度は洗濯。
主人のものと私のもの、紀博のものと区分けし、洗濯機に放り込む。
洗濯機が回っている間に私は冷蔵庫の中身を確認し、買い出しのメモを作っていく。
今晩は何にしようかしら。
ハンバーグは先日作ったし、カレーも最近食べたし・・・
肉じゃがあたりを作ろうかしらね。
きっと主人も喜ぶし。

私はドキッとする。
テーブルに置いてあったスマホが振動しているのだ。
メール?
まさか・・・

私はスマホを取り上げて確認する。
着信は思った通りメールだった。
しかも発信元は・・・グザリアン・・・
仕事が・・・入ったんだわ・・・
ああ・・・
本当の“私”にまた戻る時が来たんだわ・・・
久しぶりの本当の“私”に・・・

                   ******

「いっただっきまーす!」
おいしそうに夕食を頬張っていく紀博。
やっぱり作ったものをおいしく食べてもらえるのはうれしくなる。
いつかこの子も私の味を家庭の味としてお嫁さんに伝えたりするのかしら。
あと10年もしたら・・・
ううん・・・まだまだお嫁さんなんて早いわよ!
変な女を連れてきたりしたら赦さないんだから。

「ママ、どうかした?」
「えっ?」
「ボクの方をずっと見てたから」
ああ・・・
私は首を振る。
「ううん、何でもないわよ。美味しそうに食べてくれるなぁって思って」
「だって美味しいもん」
うれしいこと言うじゃない。
好き嫌いがないのがこの子のいいところよね。
人参もピーマンもちゃんと食べてくれるし。
主人は結構好き嫌いがあるから、きっと私に似たのねー。
いい子ねー。

「ただいまー」
玄関で声がする。
あら、今日は早かったのね。
私は立ち上がって玄関に行き、主人を出迎える。
「お帰りなさい。早かったのね」
「うん、今日は早く帰れた。お、いい匂いだな」
靴を脱ぎながら早速匂いを嗅ぎつけている主人。
「今日は肉じゃがよ」
「お、そいつは早く帰れてよかった」
そういって笑う主人。
いっぱいあるからたくさん食べてね。

夕食後、紀博と一緒にお風呂に入る主人。
私は後片付けをしながら、薬を用意する。
上がってきたら主人にこれを飲ませるのだ。
これはグザリアンが用意した睡眠薬。
これを飲ませれば朝までぐっすりと眠り、少々のことでは起きない。
私が抜け出しても気付かれないようにするには、これを飲ませておくのが大事なのだ。
紀博は部屋が違うし、めったなことでは夜中に起きたりしないから問題はない。
お仕事のためには仕方がないのよ・・・

夜中・・・
すっかり寝入ってしまった主人を横目に私は布団から出る。
そして、クロゼットの奥に隠してあったトランクケースを取り出し、それをもって寝室を出る。
向かいの部屋は紀博の部屋なので、できるだけ音をたてないようにする。
本当なら睡眠薬を飲ませればいいのだろうけど、あの睡眠薬は子供には強力すぎて、おそらく昼ぐらいまで目覚めなくなってしまううえに、躰にもよくないという。
まあ、あの子は一度寝たら起こすまで起きないから大丈夫よね・・・

私はそっと階段を下りて一階のリビングに行く。
そしてトランクケースをテーブルの上に置いてふたを開ける。
そこには黒くつややかな輝きを見せるいくつかの物が入っている。
これをまた身に着ける時が来たのね。

私はケースの中身をテーブルの上に取り出して並べていく。
それはすべすべしたナイロンのような素材でできている全身を覆う全身タイツと、両手両足に着用する手袋やブーツ、さらに全身タイツの上から胴体を覆う硬いプロテクターと頭にかぶるヘルメットだ。
私はそれらを並べた後、着ているものをすべて脱いで裸になる。
そしてマットな黒さの全身タイツを手に取り、背中側の開口部から足を入れて着込んでいく。
これって、吸いつくようなタイツの感触がとても気持ちいいんだけど・・・
「ん・・・きつい? もしかして太った?」
タイツを腰まで持ち上げていくと、いつになく締め付けられる感じがする。
私の躰は調整が行われているから、そんなに体形の変化は起きないはずだけど・・・
前回着た時からしばらく時間が経っているから、そんな感じがするのかもしれないわね。

「んしょ・・・」
私は躰に張り付くように密着する全身タイツをやや苦労しながら着込んでいく。
うう・・・
前回着た時はこんなにきつくなかった気がするのに・・・
少しダイエットしないとダメかしら・・・
体重は変わっていないはずなのに・・・

「ふう・・・」
髪をまとめて頭にかぶるフード部分をかぶり、ようやく全身タイツを着終える私。
これで顔の部分以外はすべて全身タイツに覆われることになる。
それこそつま先から指先、頭のてっぺんまで。
まるでテレビのバラエティ番組に登場するお笑いキャラみたいだけど、この全身タイツは特殊な繊維で作られているので、銃弾なんかは通さない。
それにある程度パワーサポートもしてくれるので、私でも力自慢のプロレスラーを片手でひねり上げることができるのよ。
すごいタイツなんだから。
とはいえ、こうもあからさまに躰のラインが出るのはやっぱり恥ずかしいわねぇ。

私は次に胴体部分を覆うプロテクターを着る。
これはつやのあるやや厚めのエナメルレザーのレオタードといった見た目をしている。
これを着ることで、股間の部分から首元まではタイツと二重に覆われることになるのだ。
この部分は爆弾の爆発だって耐えることができるのよ。
それにとても軽いから、着ていることもあんまり感じないしね。

そして私は膝上までのブーツを履く。
こちらもつややかなエナメルレザーのロングブーツといったもの。
かかとがとがったハイヒール状になっていて、これで蹴りを入れればかなりの破壊力となるわ。
私はファスナーを下ろしてタイツに包まれた足を入れ、ファスナーを上げて密着させる。
これでちょっとやそっとでは脱げないし、私の足そのものといっていいものとなる。
もちろん両手にはめる長手袋も同じこと。
肘までの長さの手袋は手の部分が厚めに保護されており、衝撃を吸収するようになっているし、指先には鋭い爪が付いているので、土はおろかコンクリートさえ突き破ることができる。
まさに私の武器。
今回もこれで・・・
ふう・・・
仕方ないの・・・
仕方ないのよ・・・

私は最後に残ったヘルメットを手に取る。
アリの頭部を模したような形をしており、巨大な複眼が私を見つめてくる。
これをかぶることで私は完成し、私は本当の“私”となる。
そうなれば私はグザリアンの一員として仕事をこなして報酬を得る。
ただそれだけのこと。
ただそれだけ・・・
報酬を得ればあの子の教育資金にできる。
将来あの子が何をするにも、お金は必要。
主人は全力で頑張ってくれているし、私を専業主婦にもしてくれている。
でも、貯金はあるに越したことはないのだ。
私が仕事をすれば、それだけ我が家は潤う。
それだけのこと・・・
それだけの・・・

私は意を決してヘルメットをかぶる。
頭の部分から鼻のところまでを覆うようになっており、口元だけが露出する。
両目の部分は完全に覆われてしまうような形となってしまうものの、ヘルメットの左右に付いた大きな楕円形の複眼と、額部分に伸びる二本の触角とによって、周囲の状況がダイレクトに脳に伝わってくる仕組みになっている。
そのため目が露出していなくても何も問題はなく、むしろ闇の中だろうが何だろうが周囲を把握するには何の問題もない。
それこそ土の中でも行動することができるわ。
そして・・・
このヘルメットをかぶることで、私の中にグザリアンの一員である喜びが湧いてくる。
うふふふふ・・・
そう・・・
これこそが本当の“私”。

私はリビングにある鏡にその姿を映し出す。
全身を黒一色で覆ったその姿は、まるで女の躰を持ったアリのような姿。
そうよ。
私はアリ。
偉大なるグザリアンの一員アリ女。
人間なんかとは違うのよ。
うふふふふ・・・

すべてを身に着け終わった私は、トランクケースのふたの裏側にあるスイッチを入れる。
ふたの裏には偉大なるグザリアンの紋章が描かれており、スイッチを入れることでその紋章が反応を始めるのだ。
「偉大なる首領様。アリ女、準備完了いたしました」
私は右手を斜めに上げ、忠誠のポーズをとる。
グザリアンの一員として心から首領様に忠誠を誓うのだ。
『アリ女よ、任務を与える』
紋章から首領様の重厚な声が聞こえてくる。
ああ・・・なんて素敵なお声だろう。
ちっぽけな私をこうして偉大なるグザリアンの一員にしてくださった首領様。
首領様のためならどんな任務もこなして見せるわ。

首領様に任務をいただいた私は、トランクケースを閉じて庭に出る。
うふふふふ・・・
私はそのまま庭の隅へ行くと、穴を掘って土の中に潜り込む。
アリ女である私にとって、土の中を移動するなどお手の物。
ターゲットに近づくのも容易になるのよ。
うふふふふ・・・

                   ******

土をかき分けて外に出る。
さっき出て行った我が家の庭の隅にぴったりと到着。
あとはかき分けた土を元のように埋め戻せばOKね。
明日にでもこの辺りを手入れと称してほじくり返せば、痕跡もかき消せるでしょう。

私は周囲を見渡して確認する。
誰も我が家の庭をこんな真夜中に注視している様子はない。
私はプロテクターなどに付いた土を払い落とし、そっと家に入る。
ふう・・・
これで一安心。
今回も任務完了だわ。

くふふふふ・・・
容易いもの。
ターゲットの家の庭まで穴を掘り進み、そこから家の中に忍び込んでターゲットを抹殺する。
殺したらあとは私の触角から出る蟻酸で溶かすだけ。
グザリアンにとっての邪魔者はそれで消え失せる。
くふふふふ・・・
首領様にもきっとお喜びいただけるわ。

さて、日が昇らないうちに着替えてしまわないと。
本当の“私”からいつもの私になるのはちょっと残念だけど、いつまでもこの姿でいるわけにもいかないものね。
私がそう思ってヘルメットを外そうとしたとき、突然部屋の明かりが点く。
「えっ?」
「えっ?」
私が振り向くと、そこにはパジャマ姿で立つ紀博の姿があった。
「の、のり君? 起きてきたの?」
「えっ? ママ? ママなの?」
しまったぁぁぁぁぁ!
ついついいつもの感覚でのり君って呼んじゃったぁぁ!
ど、どうしましょう・・・
姿を見られたら・・・
姿を見た者は・・・
グザリアンの怪人の姿を見た者は・・・

続く

  1. 2020/01/02(木) 20:00:00|
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チンポ怪人出現

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、pixiv等で「マラ頭巾」なる作品がいくつかございます。

そのデザインがとてもいやらしくてエロくていいなぁと思いましたので、今回そのデザインを基にした怪人に登場願うことにいたしました。
「マラ頭巾」ではお顔が全部あらわになっているのですけど、今作中のチンポ怪人は口元だけが出るようなデザインとなっております。

タイトルは「チンポ怪人出現」です。
お楽しみいただければ幸いです。
それではどうぞ。


チンポ怪人出現

「う・・・うう・・・ん」
だんだんと意識がはっきりしてくる。
ここはどこ?
私はいったい?

「ハッ」
私は目を開ける。
ここはいったい?
確か私は本部に戻る途中で襲撃を受けて・・・
あっ、ほかの二人は?

気が付くと私は両手を広げて固定され、十字架に磔にされたような形で立たされていた。
しかも、着ていた制服は脱がされ、首から下はまるでパンティストッキングの生地みたいな薄手のナイロンのようなものでできた透ける衣装を着せられている。
まるでストッキングでできている全身タイツのよう。
全身に着ているのに胸も、おそらく股間も透けて見えてしまっている。
は、恥ずかしい・・・
どうしてこんなのを着せられているというの?

「お目覚めですかぁ?」
やや甲高い女性の声。
カツコツという硬質の足音が響き、私の前に一人の女性が現れる。
見るからにけばけばしい化粧をし、真っ赤な唇に笑みを浮かべているその顔は、見るものによっては美しいというのかもしれない。
黒い皮の躰にぴったりした水着のような衣装をまとい、その胸をこれでもかとばかりに誇示している。
脚には網タイツを穿き、黒いブーツを履いていた。
何度かモニターで見かけた女性。
魔女ベルリシラ。
この世界を狙う悪魔どもの一人。

「どう? 眠り薬でゆっくり眠れたかしら?」
ベルリシラが黒い手袋に包まれた手で私の顎を持ちあげる。
私は無言で彼女をにらみつけた。
「あらあら、ご機嫌ななめみたいね。まあいいわ。もうすぐそんな気分も消え去るでしょうから」
ベルリシラが私の顎を離し、一歩後ろに下がる。
「私をここに連れてきたのはあなただったのね」
「当然でしょ。私たちにとって邪魔な組織であるパルサーチームの司令官なんですもの。丁重にご招待させてもらったわ」
やはり私をパルサーチームの司令官と知って拉致したわけか・・・
人違いでごまかすというわけにもいかなさそうね。

「ほかの二人はどうしたの?」
「始末したわ。必要ないもの」
ふふっと笑うベルリシラ。
私は護衛の二人のことを思い、唇を噛む。
悪魔め・・・
絶対に許さない。

「安心しなさい。あなたは殺さないわ」
「私を生かしておけば、あなたが後悔するわよ」
「さあ、どうかしら」
「ひっ!」
突然ベルリシラの手が私の胸を揉み、思わず声が出てしまう。
くっ・・・
私を辱めるつもりなのか?

「こんな服を着せて・・・私をどうするつもり?」
「うふふふふ・・・似合うわよ。全身パンストみたいで黒くてスケスケでおっぱいもおマンコも丸見え。あんまりお手入れはしていないみたいね。草がぼうぼう」
「くっ・・・黙れ! ひゃぁっ! やめろぉ!」
ベルリシラの手が今度は私の股間をまさぐってくる。
くう・・・
こんな目に遭わされるなんて・・・
いっそ殺したらどうなの!

「そんなことをしても無駄よ。いっそ早く殺したらどう?」
「言ったでしょ? あなたは殺さない。簡単に殺しちゃつまらないでしょ。それよりも・・・」
ベルリシラの顔が私のすぐそばに近づいてくる。
「お前にはたっぷりと屈辱を味わわせ、パルサーチームには絶望を思い知らせてあげるわ。もっとも、すぐにお前は屈辱など感じなくなっちゃうでしょけど」
そう言ってペロッと私の頬を舐めるベルリシラ。
いったい何をするつもりなの?
何をされても私は屈したりなど・・・

「これが何かわかるかしら?」
脇のボックスから何かを取り出すベルリシラ。
何?
三角の器?
それは中央がくぼんだ奇妙な形をしたピンク色のもの。
私が答えずにいると、ベルリシラがニヤッと笑う。
「ああ、ごめんねぇ。逆さまだったわぁ。これはね、こうするものよ!」
そう言って手にしたその器のようなものを私の頭にかぶせてくる。
「な、何?」
それは器のような硬いものではなく、何かぐにゃっとしたようなもので、私の頭にマスクのようにかぶせられ、首元まで覆ったかと思うと、肩と胸のあたりまで覆ってしまう。
さながら頭部がピンク色のマスクに覆われてしまったかのようで、視界がピンク一色になる。
「な、何これ? 何なの?」
どうやら口元だけは覆われていないようで、声を出すことはできるが、周りがまったく見えないのだ。
「うふふふふ・・・心配はいらないわ。すぐに感じ取れるようになるはずよ」
感じ取れる?
どういうこと?
ああん・・・
なんだか変な感じ・・・
胸が・・・もやもやする・・・

目の前がだんだんとちらちらしてくる・・・
なんだかうっすらと目が見えてきたような気がするわ。
これは手ね?
ベルリシラが私の顔の前で手を振っているんだわ。
「な、何をしているの?」
「手を振っているの、わかる?」
「わ、わかるわ」
ええ、なんだか周囲の様子がわかってきたわ。
磔になった私の前で、ベルリシラが手を振ってにやにやと笑っている。
それにとってもいい匂い。
これは彼女の匂いかしら?
ああん・・・なんだかムラムラしてきちゃうわ。

「じゃあ、これが何かわかるかしら?」
ベルリシラが何かを持ってくる。
何かしら?
板のようなもので・・・何かが映っているわ。
これは鏡ね。
ということは映っているのは私?
そ、そんな・・・これが私だというの?

私は驚いた。
そこに映っていたのは両手を広げて磔にされた女。
でも、その姿はとても異様だったのだ。
胸から下は黒い全身ストッキングを着たようにうっすらと透けた裸の女性。
おっぱいもおマンコも透けてほとんど丸見えになっている。
でも、胸から上は、まるでピンク色の・・・
まるでピンク色した男の人のあれのよう・・・
そう・・・
まるでチンポのようだったのだ。
エラを張り三角形の先端をそそり立たせたあのチンポのように・・・

「あはははは! どう? チンポになった気分は? すごくよく似合っているわよ」
ベルリシラが笑っている。
そんな・・・
私がチンポに?
チンポになっちゃったというの?
いや・・・
いやよ!
チンポなんていや!
いやよぉ!

「いやぁぁぁぁぁ!」
私は思い切り悲鳴を上げる。
いやよぉ!
取って!
取って取って取って!
この変なのを取ってぇぇぇぇ!

「あはははは・・・大丈夫よ。心配いらないわ」
えっ?
大丈夫?
どういうこと?
「言ったでしょ? すぐにいやじゃなくなるって」
「ひゃっ!」
鏡を置いたベルリシラが私の胸を揉んでくる。
「ほーーーら、気持ちいいでしょ?」
「いやっ! いやっ!」
私は身をよじって何とか逃れようとする。
でも磔になっていて動けないわ。
ああ・・・
な、なんなの?
なんだかいつもと感じが違うわ。
胸・・・
胸がなんだか・・・
クニクニと中で硬いものが動いているような・・・
ああん・・・
気持ちいい・・・

「うふふふふ・・・吐息が甘くなってきたわよ。胸がタマタマになってきたのがわかるでしょ? あんたはチンポになるのよぉ」
「いやぁ・・・いやぁ・・・」
ああん・・・
タマタマ気持ちいい・・・
さわさわと揉み揉みされるの気持ちいい・・・
だ、だめぇ・・・
タマタマだめぇ・・・
感じちゃう・・・
なんか感じちゃうぅ・・・

「うふふふふ・・・次はこっちよ」
「ひぃっ!」
ベルリシラの両手が私の首筋を撫でてくる。
な、何これぇ?
首筋を撫でられるのがこんなに気持ちいいなんてぇ。
信じられないぃ。
「ほーーら、シコシコ・・・シコシコ・・・」
「ひあぁぁぁぁ」
彼女の手が私の首筋を上下に撫でるたびに、私の全身を快感が走る。
嘘でしょ?
こんな快感初めてぇ。
気持ちいいー!
気持ちいいよぉ!

いつしか私はおマンコからだらだらとお汁を垂らしていることに気が付いた。
ああん・・・
おマンコ汁が出ちゃう・・・
だってぇ・・・
気持ちいいんだもん。
おマンコなんかよりもずっと気持ちがいいの。
おチンポシコシコ・・・
もっとシコシコしてぇ・・・

あっあっあっ・・・
なんか来る・・・
なんか来ちゃう・・・
頭のてっぺんになんか来るぅ・・・
出ちゃう出ちゃう出ちゃう・・・
あひーあひーあひー!
出ちゃうぅぅぅぅぅぅ・・・
私の躰にドバドバと降り注ぐ白い液。
あはあ・・・
なんか出ちゃったぁ・・・
気持ちいい・・・
なんだか頭の中が空っぽになっちゃったかのよう・・・
ああん・・・
もっともっと出したいわぁ・・・
あははははは・・・

「あっはははは・・・いっぱい出したわねぇ。どう? ザーメンを出した気分は?」
あー・・・
アタシが出したのはザーメンだったんだぁ・・・
あははは・・・
もう最高!
ザーメンもっともっと出したーい。
ドピュドピュって出したいわぁ・・・

カチャリと音がして、アタシの両手と両脚が自由になる。
あはぁ・・・
うれしい・・・
これでタマタマ揉み放題だわぁ。
アタシはさっそくお胸タマタマを揉んでいく。
ああん・・・
お胸タマタマがコリコリして気持ちいい・・・

「うふふふふ・・・」
アタシを見ているベルリシラが笑みを浮かべているわ。
あはぁ・・・
いい匂い。
メスの匂いだわ。
ああん・・・
彼女ってなんてエロい躰をしているのかしら。
思わずシコりたくなっちゃうじゃない。
シコシコしてザーメンをドピュドピュとぶっかけたいわぁ。

「あーらら、すっかりチンポ怪人になっちゃったかしら?」
私はハッとする。
わ、私はいったい何を・・・
私は首筋をさすっていた手を必死の思いで下ろす。
「違う・・・」
「あら? まだ自我が残っていた?」
「私は・・・私はチンポ怪人なんかじゃない!」
そうよ。
私はチンポ怪人なんかじゃないわ!
私は地球を守る・・・地球を守る・・・なんだったっけ・・・とにかく地球を守るチームのシコシコを・・・シコ指揮を執るのよ。
ああ・・・シコシコ・・・シコシコしたい・・・
シコシコしてドピュドピュ出したい・・・
私はベルリシラから顔をそらす。
ダメよ!
彼女を見ていたらムラムラしてシコっちゃいそう・・・
見てはダメ!

「あらぁ? もしかして、私を見て勃っちゃっているのかしらぁ? なんだかうれしいわね。ほーら、もっと見ていいわよぉ。私でシコっちゃいなさい」
「あっ!」
ベルリシラがアタシのそばに寄ってきて、いい匂いを振りまきながらアタシの顔を振り向かせる。
ああーーん・・・
メスだわぁ。
それも上質なエロいメス。
たまんなーい。
くふふふふ・・・
マン汁が垂れてきちゃう。
お胸タマタマもザーメン作っちゃうわよぉ。

ダメ・・・ダメよぉ・・・
ああん・・・
お胸タマタマ揉み揉みぃ・・・
ダメぇ・・・
ダメなのにぃ・・・
ああん・・・手が止まらないわぁ・・・
揉み揉みだけじゃダメ・・・
シコシコしなきゃ・・・

「あはははは! 私でシコってくれるのね? うふふふふ・・・ほーら」
ベルリシラ様がアタシのためにポーズを取ってくださっているわ。
それもペタンこ座りでおマンコに手を添えてオナりポーズなんてぇ。
最高ですわぁぁぁ。
アタシはもうたまらなくなって首筋を両手でシコっていく。
シコシコシコシコ・・・
ああん・・・気持ちいいー!
お胸タマタマからザーメンが上がってくるわぁ。
頭がピクピクしちゃうぅ・・・
あひぃ・・・
ダメ・・・
アタシはチンポじゃ・・・
アタシは地球を・・・
地球のメスでシコシコして・・・
ザーメンドピュドピュぶっかけるのよぉぉぉぉぉ・・・
あひぃぃぃぃぃぃ・・・

アタシの頭からドロドロザーメンがドプドプとあふれ出る。
あはぁぁぁぁ・・・
気持ちいいぃぃぃぃぃ・・・
ザーメンドピュドピュ気持ちいいわぁ・・・
もっともっと出したいわぁ・・・

アタシは全身の力が抜けたように床にへたり込む。
あはぁ・・・
なんだかもうどうでもいいわ。
エロいメスを見てシコシコできればそれでいいの。
ああん・・・
もう何も考えられない・・・

「うふふふふ・・・今度こそ完全にチンポ怪人になったんじゃない?」
ベルリシラ様がアタシの頭から漏れ出した残りを指ですくって舐めてくださる。
あはぁ・・・
うれしい・・・
アタシのザーメンもっと舐めてぇ・・・
「はぁい・・・アタシはぁおマンコ汁垂らしながら頭シコシコしてザーメンドピュドピュ飛ばすチンポ怪人ですぅ。もっともっとザーメン出したいですぅ」
アタシも自分の躰に付いたザーメンを指で舐めてみる。
あはぁ・・・
これがアタシのザーメン・・・
いいんじゃなーい?

                   ******

「うわー!」
「きゃぁー!」
悲鳴を上げて逃げまくる人間たち。
ああん。
オスはどうでもいいのよね。
オスなんか見たってアタシは勃ったりしないのよ。
やっぱりメス。
エッロいメスの熟れた躰を見ると、アタシはムラムラして勃っちゃうのよ。
そしてシコシコしてドピュドピュしちゃうわけ。
特におびえる表情のエロいメスに頭チンポからアタシのザーメンをぶっかけるのは最高の気分なのよねー。
ああーーん・・・
たまんないわぁ。

あはぁ・・・
見ーつけた。
エッロいメスだわ。
あらあら、旦那さんと一緒かしら?
邪魔ねぇ。
でも、熟女人妻のメスなんてアタシの頭チンポにズッキンズッキン響いてくるじゃないー。
これはもうシコシコしてぶっかけなくちゃね。

「う、うわっ」
「ひぃー!」
アタシはちょっとジャンプして、逃げる二人の前に飛び降りる。
うふふふふ・・・
こんなのチンポ怪人のアタシには朝勃ち前のオナニーよぉ。
「く、来るなぁ!」
あらあら、奥さんを守ろうと必死ねぇ。
手なんかつないじゃって何年ぶりぃ?
熟れ熟れボディに初々しい感じが加わって最強じゃない。
たまんないわぁ。

「はぐっ!」
アタシはオスの頭に鋭い爪で突きを入れる。
オスの頭は簡単に破裂し、周囲に血と脳みそが飛び散る。
あひゃひゃひゃひゃ・・・
気持ちいいー!
ザーメンをドプドプと出すのもいいけど、こうしていらない人間を殺すのも気持ちがいいわぁ。

「ひぃーー! あなたぁーー!」
両手を頬にあてて恐怖に悲鳴を上げるつがいのメス。
いいわぁ。
もうアタシのマンコは濡れ濡れで頭チンポが痛いぐらいに勃っちゃっているわぁ。
人妻ってホント、たまらないエロさよねぇ。
ああん・・・
先走りが出ちゃう。

「いやっ! こ、来ないでぇ!」
一歩二歩と後ずさるメス。
あん、怖がらなくていいのに。
あんなオスのチンポなんかよりぃ、アタシの頭チンポの方が大きくて立派よぉ。
ほら、カリだってこんなに広がっているのよぉ。
見ただけでおマンコ濡れ濡れになっちゃわないぃ?

「いやぁっ!」
アタシは震えるメスの顔を見ながら両手で首筋から頭チンポを扱きだす。
ああん・・・いいわぁ・・・
シコシコ・・・シコシコ・・・シコシコ・・・
ああん・・・来ちゃう来ちゃう来ちゃうぅ・・・
イくぅぅぅぅぅぅ・・・
アタシの頭チンポからザーメンが勢いよく噴き出して彼女の躰を白く染め上げる。
あひゃひゃひゃひゃ・・・
サイコー!
アタシのザーメンでメスのザーメン漬けが一丁上がりねぇ。
あひーん。
気持ちいいー。

「ま、待ちなさい!」
あらぁ?
誰の声?
なんかどこかで聞いたことのあるような声だわぁ。
でも、なんかムラムラしちゃうメスの声ねぇ。
アタシが声の方を向くと、そこには黄色のバトルスーツを身に着けたメスが一人立っている。
あらぁ?
確か・・・イエローパルサーだったかしら?
ああん・・・スーツが躰に張り付いて胸や太ももがいい感じのラインを出しているわねぇ。
けっこうエロエロじゃなーい?

「うっ・・・な、なんて形の怪人なの?」
あらぁ?
アタシを見て顔をそらすなんて、結構初心なのかしら?
そういうのもたまらないわねぇ。
躰はエロエロなのに心は初心なんて犯してくださいって言っているようなものじゃない。
これはもうアタシのザーメンでドロドロのぐちょぐちょにしてあげないとねぇ。
あひゃひゃひゃひゃ・・・
シコシコたまらなーい!

アタシはザーメンをぶっかけるべく、イエローパルサーにとびかかっていった。

END

よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
それではまた。
  1. 2019/09/15(日) 21:00:03|
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キュブス星人リマーカ

ブログ14周年記念シチュのみ超短編SSも昨日までで二本投下しましたが、今日はその三本目です。
昨日で終わりだと思った?
もうちょっとだけ続いたんじゃ。(笑)

タイトルは「キュブス星人リマーカ」です。
お楽しみいただけましたら幸いです。

それではどうぞ。


キュブス星人リマーカ

「ほら! いい加減に起きなさーい!」
母さんの大声が部屋中に響く。
起きなきゃ、起きなきゃと思いながらも布団の中でぐずぐずしていた俺は、思わずその声で飛び起きた。
「ほら! 起きたらさっさと顔を洗う! 遅刻するわよ!」
腰に手を当てて俺をにらんでいる母さん。
ひええ、怖ぇぇぇ!
俺は慌ててパジャマを脱ぎ、洗面所に向かうと顔を洗う。
その間にも台所からはパンの焼けるいい匂いがしてきて、母さんが朝食の用意をしてくれていることがわかる。
時計を見ると七時半。
確かにぎりぎりの時間だ。
早いとこ朝飯を食って学校へ行く支度をしなきゃ。

「おーい、利真子(りまこ)。財布を取ってくれ」
玄関で父さんの声がする。
会社に出かけるのに、また財布を忘れるところだったみたいだ。
「もう、あなたったら。ちゃんといつものところに置いておかないから」
ぶつくさ言いながらも母さんが財布を渡しているようだ。
まあ、なんだかんだと仲がいいのだろう。
国際結婚ならぬ異星間結婚としてはうまくやっているのかもしれない。

とりあえず席に着き、朝食を食べる俺。
まあ、実のところ俺の母さんは異星人だ。
もちろん地球人とは構造的にもほとんど差はなく、CT検査やレントゲンを撮られてもバレたりすることはないらしい。
こうやって俺という子供もできているしな。
まあ、弟か妹を作るというのはやめちゃったみたいだけど。

父さんと結婚する前は、ヒロイックリマーカとか言って正義のヒロインをしていたらしい。
きわどい水着だかレオタードだか着て、地球で悪事を働こうとする異星人を逮捕していたんだとか。
今は退職しているらしいけど、地球には星間保安機構だかのエージェントとして来ていたという。
地球は未だ星間条約機構に加わっていない後進星だから、そこで犯罪をしようという異星人もいるのだとか。
そういった異星人たちはヒロイックリマーカの活躍によって逮捕され、星間犯罪協定によって収容所惑星に送られたんだとか。
その摘発率が高かったこともあり、最近では地球に手を出そうという犯罪者は減り、ほかの星を狙うようになったらしい。

ヒロイックリマーカの活躍は当時地球でも話題になったそうで、今でも時折特集本が出たりする。
そういうのを見るたびに母さんは、あの頃は若かったとか、今じゃサイズが・・・とか、地球の食べ物がおいしいからとかぶつぶつ言っている。
まあ、とはいえ、母さんのスタイルは今でも充分美しいとは思うし、むしろ肉付きがよくなって友人連中に言わせると大人の魅力がーとか熟女でたまらんとか言われたりするわけだが・・・

ヒロイックリマーカというのは、実のところ本名のようなものらしい。
母さんの出身星がヒロイック星というそうで、地球で言うヒーローヒロインのヒロイックとたまたま一致したということらしい。
リマーカというのが母さんの名前で、おかげで普段は利真子なんて名乗っているというわけだ。

食事を終えた俺はとっとと支度を済ませると、カバンをもって玄関に行く。
「それじゃ行ってきます」
「行ってらっしゃい。気を付けるのよ」
玄関に見送りに出てくれた母さんに、俺は小さく手を振ると玄関を出る。
ちなみに母さんは空を飛ぶことができるんだけど、俺は残念ながら地球人の血が濃いらしく飛ぶことは不可能だ。
あーあ・・・
空飛べたら楽なんだろうになー。

                   ******

「えー、この公式はー、次の試験の重点項目だからー」
かったるい授業を聞いてると眠くなる・・・
ましてや午後の授業ならてきめんだー。
俺は何とか上下のまぶたがくっつかないように頑張るが、どうにも眠くてたまらない。
「ん? あれって・・・鳥か? 飛行機? それにしては変だな・・・」
後ろの席のやつがなんかぶつぶつ言っている。
鳥?
飛行機?
俺は窓の外を見て驚いた。
か、母さん?
かなり遠いが、赤いレオタードを着てマントをなびかせて空を飛んでいるのは母さんに違いない。
なんで?
なんで今になってヒロイックリマーカが空を飛んでいるんだ?

俺は何があったのか気になったものの、母さんの姿はすぐに遠ざかって見えなくなってしまい、それ以上追いかけることはできなかった。
クラスの連中も気が付いたのはほとんどいなかったようで、後ろのやつもすぐに何も言わなくなってしまったが、授業が終わった後にスマホでネットニュースを見たら、母さんの目撃情報がいくつか上がっていた。
ヒロイックリマーカ復活か?
目撃情報相次ぐ。
異星人の侵入か?
なんて記事がちらほらと。
あちゃー・・・
母さん、20年前じゃないんだからさぁ・・・

とはいえ、母さんが再びあの格好で出て行ったというのは気になるな。
いったい何があったのだろう・・・
そう思い、俺は学校が終わるとすぐに家に帰る。
まあ、特に何かあるというわけでもないしな。

「母さん!」
玄関を入るとすぐに俺は母さんを呼ぶ。
だが答えはなく、家の中は静かだった。
まだ帰ってないのか。
異星人相手に苦戦しているのだろうか?
もっとも、俺が生まれたときにはすでに母さんは引退していたから、実際にヒロイックリマーカが異星人と戦ったところなど見たことないし、当時の映像なんかでも直接の戦うシーンなどは見当たらなかったから、戦いはどっか別の空間のようなところでやっているのかもしれない。
まあ、今でも若いころの母さんのヒロイックリマーカ姿の映像なんて、なんだか恥ずかしくて見られないんだけどな。
ただ、クラスメートたちがそういうのをオカズにしているという話は赦せん!

「あーあ」
俺はカバンを放り出し、冷蔵庫からコーラを出して飲む。
母さん・・・
本当にヒロイックリマーカだったんだな・・・
今一つ信じられない気がするけど、さっきの飛んでいた姿は確かに母さんだった気がするし、衣装も過去の映像の通りだったしなぁ。
くそっ!
なんだかもやもやするなぁ!

『純(じゅん)、逃げてぇ!』
えっ?
なんだ?
なんか母さんの声が聞こえたような。
気のせいか?
「えっ?」
突然俺の前に黒い闇が現れる。
その闇の中からヌッとあらわれる人影。
いや、人なのかこいつは?
まるでマンガやアニメに出てくる悪魔のような姿じゃないか。
全身青い肌色をして、頭にはねじくれた角が左右に生えていて、背中には蝙蝠のような羽があり、先のとがった尻尾まで生えている。
何なんだいったい!

「ふん」
悪魔が俺に手を向ける。
俺はとっさに飛びよけようとしたが、躰が動かなくなってしまう。
くそっ、なんかの術をかけられたか?
やばい!
何とか抜け出さなきゃ。
だがどうやって・・・
俺がそんなことを考えている間に、悪魔は俺の前までやってくる。
そしてギザギザの歯の生えた口を開いてニヤッと笑うと、俺は意識が遠くなった。

                   ******

『ま・・・負けない・・・ああ・・・ん・・・』
『や、やめろ! 利真子に手を出すな!』
『あなた・・・私は・・・私はだいじょ・・・ああん』
なんだ?
これ、父さんと母さんの会話だよな?
なんか変じゃないか?
何が起こっているんだ?

俺はゆっくりと目を開ける。
あれ?
俺は寝ていたんだっけ?
ぼんやりとそんなことを思った俺だったが、そんな思いは瞬時に吹き飛んでしまう。
「母さん!」
闇の中で寝かされた母さんが、あの悪魔のような姿のやつに躰を撫でまわされていたのだ。
「母さん!」
俺は大声で母さんを呼ぶ。
ちくしょう!
なんで躰が動かないんだ!

「じゅ、純・・・」
首を動かして俺の方を見る母さん。
だが、すぐにその顔をやつが顎を持って自分の方へと向けてしまう。
「ガキが目を覚ましたようだぞ。お前のいやらしい姿を見てどう思っているかな?」
「や、やめなさい!」
「クククク・・・こんなに熟れておいしそうな躰をこんな躰にぴったりした服に包んでおきながらやめろってか? お前こそこの熟れた躰で息子を誘惑していたんじゃないのか?」
「バカなことを言わないで!」
母さんがやつを怒鳴りつけるけど、奴は母さんの躰を包む赤いレオタードの上からいやらしい手つきで母さんの躰を撫でまわす。
くそっ!
なんで躰が動かないんだよ!

「利真子! くっ・・・くそっ!」
母さんにばかり気を取られていたが、俺からちょっと離れたところには父さんがいた。
父さんは怒りに真っ赤な顔をして、必死に躰を動かそうとしているようだったが、俺と同じで動けないらしい。
二人して正座をさせられたような姿のまま母さんとやつの方に向いている。
くそっ!
あいつは母さんをもてあそぶところを俺と父さんに見せつけようというのか?
母さん・・・
なんでそんな奴につかまったんだ・・・

「クククク・・・この躰、たまらんな。お前ら、今からこの女が俺のものになるところをよく見ておけ」
ぺろりと先が二つに割れた長い舌で母さんの頬を舐める男。
悔しくてたまらない。
母さんを放せ!
ちくしょう!

「くぅ・・・俺が人質になどされたばかりに・・・」
父さんが唇を噛んでいる。
そういうことなのか!
あいつは父さんを人質にして母さんを!
そして俺も人質にしているんだ!
だから母さんはあいつに手が出せないのか・・・
くそぉーっ!

「あなた・・・あなたのせいじゃないわ。この男が・・・この男が卑劣なだけよ」
キッと悪魔のような男をにらみつける母さん。
その目は強い怒りに満ちていた。
「私の躰を汚したって、心は絶対にあなたなんかに屈するものですか!」

「おうおう。麗しき夫婦愛ってやつか? だがいつまでその心とやらが続くかな? もうすぐお前は俺のサになるのだ」
「サ?」
「サ?」
母さんが思わず聞き返したように、俺も聞き返してしまう。
サってなんだ?
「クククク・・・そうかお前は知らないのか。俺たちキュブス星人にはなインとサの二種類があるのさ。そうだな。お前たちにわかるように言えば男と女。オスとメスというわけだ」
キュブス星人?
こいつはキュブス星人という異星人なのか!

「で、キュブス星人のサからはインしか生まれてこない。わかるか? 最初からサとして生まれてくるキュブス星人はいないのさ」
にやりと笑うキュブス星人。
「ではどうするか。我々と同じような種族のサを、キュブス星人のサとして作り変えるのさ。お前のようなヒロイック星人は俺たちのサにするには非常に都合がいい。前から俺はお前こそが俺のサとしてふさわしいと目を付けていたのさ。クククク・・・」
「そんな・・・」
母さんの目が驚きに見開かれる。
嘘だろ。
母さんをキュブス星人にしてしまおうっていうのか?
そんなことが?

「ひやっ!」
「さっきのキスでお前に飲ませたものが何かわかるか? あれはキュブス星人の種だ。そろそろお前の中で芽を出すころさ」
母さんの胸をもみながらその首筋に先割れの舌を這わせていくキュブス星人。
「やめろぉ! 利真子を放せ!」
「あ・・・あなた・・・大丈夫。私は絶対に・・・はああん!」
父さんの方を向いて笑みを見せた母さんが突然悶えだす。
「利真子!」
「母さん!」
「ああ・・・あああん・・・あああっ」
俺と父さんが必死になって母さんを呼ぶ。
だが、母さんの躰がじょじょにキュブス星人のような青い肌になり始めていく。
そんな・・・
母さんが・・・
嘘だ!

「ああ・・・あああ・・・」
母さんの肌の色が青くなる。
母さんの歯がぎりぎりととがってギザギザになっていく。
母さんの両手の爪が黒くなって伸びていく。
母さんの目がまるで猫の目のように瞳が細長くなっていく。
母さんの頭にも両脇からねじくれた角が伸びていく・・・
母さん・・・
母さん・・・
母さん・・・

鋭く伸びた爪で着ているレオタードを切り裂いていく。
プルンと大きなおっぱいがあらわになり、背中からは蝙蝠のような羽が伸びてくる。
足の指の爪も鉤爪のようになって、黒く染まる。
そして・・・お尻からは先端が鋭くとがった尻尾が生えていた。

「はあ・・・ん」
母さんは悶えるのをやめ、紫色になって先端が二つに割れた長い舌でぺろりと唇を舐める。
そして、うっとりとしたようにキュブス星人の男を見つめていた。
「ククククク・・・これでお前はもうキュブス星人となったのだ」
「はい・・・私はキュブス星人。なんだかとっても気持ちがいいですわぁ」
ゆっくりと上半身を起こし、男に抱きかかえられてキスを交わす。
母さん・・・
そんな・・・
母さんは・・・本当にキュブス星人になってしまったというのか?

「利真子・・・」
「母さん・・・」
悪魔のような姿に変わってしまった母さんに、父さんと俺はただそうつぶやくしかなかった。
「うふ・・・あらぁ、美味しそうなのがいるわねぇ」
俺たちの声を聞いたのか、俺たちの方を向いてにやりと笑みを浮かべる母さん。
なんて淫靡な表情をするんだ・・・
あれが母さんなのか?

「クククク・・・変化したばかりで飢えているのだろう? 俺のをたっぷりと味わうがいい」
キュブス星人がその股間のものを見せつける。
なんて大きさだ。
あれがキュブス星人のチンポなのか?
俺なんか・・・

「あん・・・こっちもなんて美味しそう。でも、メインディッシュはあとからにしましょ? まず先にあっちを食べつくしてから・・・」
男のチンポに頬擦りし、ゆっくりと立ち上がる母さん。
ちぎれたレオタードもマントもむしるようにして投げ捨て、豊満な躰を見せつけるようにして胸を揺らし舌舐めずりをしながら俺たちの方にやってくる。
「利、利真子・・・」
「うふふ・・・アタシはもうそんな名前じゃないわ。アタシはキュブス星人リマーカ。あなたのザーメンを味わわせてちょうだい」
身動きできずに転がされている父さんのそばに腰を下ろす母さん。
いや・・・もうキュブス星人のリマーカになってしまったのか・・・
「うふふ・・・確かにあっちと比べると小さいかも。でも・・・」
父さんのズボンからチンポを取り出して、鋭くとがった黒い爪でもてあそびながら先の割れた舌を這わせていく母さん。
「うう・・・や、やめ・・・」
「うふふ・・・アタシの舌はどう? 気持ちいい?」
あうう・・・
ダメだよ母さん・・・
俺まで・・・勃っちゃうよ・・・
俺は目をそらして見ないようにする。
くそっ!
なんていやらしい姿なんだ・・・

「クククク・・・その二人はもうお前にとってはただの獲物だろう? 干からびるまで吸い尽くしてやるがいい」
「うふふふ・・・ええ、そうしますわ。ア・ナ・タ」
突然爆発音が響き、俺は何事かと振り返る。
すると、爆炎に包まれたキュブス星人が信じられないかのように目を見開いてゆっくりと倒れていく。
「な・・・なぜだ?」
「うふふふ・・・残念ねぇ。アナタのも大きくて美味しそうなんだけど、アタシはやっぱりこっちの方が好きみたい」
見ると、母さんの手の周りの空気が熱を帯びて光がゆがんでいる。
今の爆発は母さんがやったことなのか?

「利真子?」
「母さん」
俺も父さんも思わずそう口にする。
「あん・・・ごめんなさいあなた。あのキュブス星人のインを油断させるためにはアナタ呼びするしかなかったのよぉ。だってぇ、アタシにとってはやっぱりあなたのこれが好きだしぃ、あなたの味を思い出したら、もっともっと味わいたくなっちゃったんだもの。いいでしょ?」
そう言って父さんのチンポをしゃぶっていく母さん。
はは・・・
なんだよ・・・
俺たちは父さんのチンポの味に助けられたのかよ・・・
なんてこった・・・

                   ******

「く・・・あっ・・・わっ・・・か、母さん・・・出るっ」
くちゅくちゅと音を立てて俺のチンポを舐めしゃぶる母さん。
以前とは全く違う青い肌の顔で、紫色の唇が俺のチンポをくわえこんでいる。
そのフェラチオはとても気持ちよくて、俺はすぐにザーメンを出してしまった。
「んーん、美味しい。やっぱり純が母さんって言いながら出してくれるザーメンの味は背徳の味が濃くて最高だわぁ」
ぺろりと先の割れた長い舌が、俺のザーメンが付いた唇を舐めている。
なんていやらしいメスの顔。
でも、俺はその顔から目が離せない。

「んふふ・・・次はこっちにもちょうだい」
床にお尻をつき、Mの字に開脚して指でくぱぁっとおマンコを広げてくる母さん。
今の母さんは革ひものような胸も股間も全く隠す気がないような衣装を着て、黒い長手袋と太ももまでの網タイツを穿いている。
それがなんとも淫靡でたまらない。
でも・・・

「だ、だめだよ母さん。学校に遅れちゃう」
あの日から朝はいつもこうだ。
まずは父さんを味わい、次に俺のザーメンを求めてくる。
夜は夜でまた二人のザーメンを欲するのだ。
キュブス星人の主食は異性との性行為らしい。
だから男は女に精を注ぎ込むことで食事となり、逆に女は精を注いでもらうことが食事になるんだとか。
でも、毎日がこれじゃあ・・・

「もう・・・しょうがないわねぇ。こっちはこれからだっていうのに。少しぐらい学校なんか遅れたっていいでしょ? ダメ?」
甘えるように俺を見つめ、指を唇に持っていく母さん。
「だ、だめだよ。もうすぐ試験があるんだし」
「もう・・・学校なんか破壊しちゃおうかしら。キュブス星人ならそんなものよりセックスの方が大事なのにぃ」
「や、やめてよ、そんなことしたら大変なことになっちゃうよ」
「かまわないわ。どうせ警察も自衛隊も私たちキュブス星人には歯が立たないんだし」
「だ、だめだって」
俺はぶんぶんと首を振る。
「ふう、仕方ないわねぇ。純が帰ってくるまで我慢するわ。いい、純。今日も友達を連れてくるのよ。そうね・・・今日は三人がいいわ」
黄色い目に猫のような細長い瞳を輝かせて俺に命じてくる母さん。
この目で見られると、俺はもうなんだか母さんには逆らえなくなる。
これもキュブス星人の能力なんだろうか?
「うん。わかったよ。呼んでみる」
「うふふ・・・やっぱり若い男のザーメンは美味しいからねぇ。楽しみだわぁ」
これから獲物を味わうかのように舌舐めずりをする母さん。
俺はそれを見ながら、学校へ行く支度を始める。

「ねえ、純」
「なあに、母さん?」
「あんた学校でいじめてくるようなやつとかいやな教師とかいないの? いたら教えてほしいんだけど」
背中から俺を抱きしめてくる母さん。
母さんの腕と蝙蝠のような背中の羽が俺を包み込んでくる。
うはぁ・・・おっぱいが背中に当たるよぉ・・・
「そ、そんなのいないけど」
「そうなのぉ? 残念。そろそろ思いっきり干からびるぐらいに吸い取りたいんだけど」
「だ、だめだよそんなことしたら! 先日父さんの会社の上司を干からびさせちゃって騒ぎになったじゃないか!」
あの時はとりあえず何とかごまかしたけど・・・
もし・・・
もしあの時母さんが父さんじゃなく、あのキュブス星人の方を選んでいたとしたらどうなっていただろう・・・
おそらく、あの男と一緒になって地球の男たちからザーメンを搾り取りまくっていたに違いない。
そんなことにならなくて本当によかったとは思う。

「だってぇ。あの男は死んで当然よぉ。あの人に残業させるなんて。あの人は早く帰ってきてアタシにザーメンをたっぷりとそそいでくれる大事な人なんだから、残業なんて許されないわ」
ムニムニと俺の背中におっぱいを押し付けてくる母さん。
絶対わざとやってるだろ。
「だめだよ母さん。母さんは正義を守るヒロイックリマーカだったじゃないか。人を襲うなんていけないよ」
「ええ? やめてくれる。アタシがヒロイック星人だったなんてことはもう思い出したくもないの。アタシはキュブス星人のリマーカ。いい、二度とアタシがヒロイック星人だったなんて言ったら吸い殺すわよ」
母さんの声が低くなり、俺を抱きしめる腕に力が入ってくる。
「わ、わかったよ母さん」
「ん。わかればよろしい。純はいい子ね。お母さん純のザーメンの味も大好きよ」
腕の力を緩めて、俺の首筋をぺろりと舐める母さん。
ああ・・・
やっぱり母さんはもう完全にキュブス星人になっちゃったんだ。
でも・・・
俺はもうそれでいいと思うようになっている。
エロくて美しくて俺とセックスしてくれる母さん。
多分この世で最高の母さんなんだ。

「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
玄関で見送ってくれる母さん。
さて、今日も頑張ろう。
そして誰を連れてこようかな。
俺は友人たちの顔を思い浮かべながら、母さんが満足しそうなやつを探していた。

END

いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。

これで正真正銘14周年記念SSは終了です。
また次回作をお楽しみにー。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2019/07/20(土) 21:00:00|
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恐怖! 怪人イバラ女

今日は超短編SSを一本投下します。
タイトルは「恐怖! 怪人イバラ女」です。

先日、ツイッターでフォローしておりますI.M.K様が、とても魅力的なツイートを投下されておりまして、今回I.M.K様のご承諾の下、SS化させていただきました。
そのもととなりましたツイートがこちら。



この一連のツイートを拝見し、思わずSS化してしまいました。
元ツイート同様お楽しみいただければと思います。

それではどうぞ。


恐怖! 怪人イバラ女

「うーん・・・気持ちいい!」
伸びをして胸いっぱいに新鮮な空気を吸う。
植物の香りに満ちたこの清浄な空気を吸うのがとても心地よい。

平日午前中のほとんど人気のない植物園。
ここで散歩をして思索に耽ったりするのが彼女、池早結衣(いけはや ゆい)の楽しみというか日常の一コマだった。

小説やコラムなどの文章を書いて収入を得ている彼女に取り、気分良く脳を働かせることは非常に大事なことであり、この植物園で散歩することで構想をまとめるのは彼女にとっては重要なことなのだ。
幸い、それほど注目される植物があるわけでもないこの植物園は、平日の午前中であればほとんど人はいない。
もちろん休日にはそこそこ人はやってくるので、そういう日には行かなければいいのだ。
静かな環境の中で植物の香りを楽しみながら思いをまとめていく。
この時間が彼女は非常に好きだった。

「あら?」
ふと彼女の足が止まる。
「確か・・・ここの咲いている花は昨日は白かったような・・・」
くいっと眼鏡を直して咲いている花を見つめなおす彼女。
そこには棘のついた蔓を這わせ、紫色の花を咲かせている植物が茂っていた。
なんとなくその花が、昨日は白かったような気がしたのだ。
とはいえ、彼女はいつもここに来ているものの、植物をじっくりと観察していたわけではない。
静けさや植物の香りといったものが良くてここで散歩をしていたまでで、花の色が白か赤かなどということはそれほど興味がなかったため、この花が白かったというのが勘違いということも充分にあり得る。

「テリハノイバラ・・・バラ科バラ属の蔓性低木。白い花を咲かせる・・・って、やっぱり花は白いんだ」
彼女は脇にある解説文を読み、花が白で間違いないことを確認する。
で、あれば、なぜ今ここで咲いている花は紫色なのか?
「光の加減?」
もう少しよく見ようと彼女が一歩近づいた時、その植物から突然蔓が伸びてくる。
そして彼女の首や胴体、足などに絡みついてきたのだ。
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!」
彼女は悲鳴を上げるが、周囲には誰もいない。
管理棟も離れた位置にあるので、聞こえる者はいないだろう。
近くには監視カメラも見当たらず、彼女に蔓が巻き付いたことは誰にも知られずじまいだった。

「た、助けて! 誰か!」
必死で絡みついてきた蔓を外そうともがく彼女。
だが、蔓は所々で切れると、まるで輪のようになって彼女の首、両手首、胴、太ももをがっちりと固定してしまう。
最悪なことに両手を振り上げた状態で手首を固定されてしまったため、両手が頭の後ろで拘束されたような感じになってしまい、身動きが取れない。
「な、何なの? これ? だ、誰かぁ!」
必死にもがけばもがくほどリング状になった蔓はぎりぎりとその拘束を強めていく。
首も胴も太ももも、がっちりと締め付けられ、彼女はただ突っ立っているだけしかできなくなってしまった。

「ひっ!」
やがてリング状になった蔓からは棘が生え、彼女の肌に突き刺さってくる。
「い、痛い! 痛いぃぃぃ!」
手首や胴、太ももに食い込んでくる蔓の棘。
それ以上に首に刺さってくる棘が彼女に激痛をもたらしてくる。
「ひぃぃぃぃぃっ!」
激しい痛みに苦しむ彼女。
だが、蔓に生えた棘から何かが注入されてくるのを感じると、痛みがじょじょに治まり始めたことに彼女は気が付いた。
そして、むしろ痛みはじんわりとした気持ち良さに取って代わり始め、だんだんと拘束されていることに快感を覚えていくようになってくる。

「はぁぁぁん・・・なんでぇ?」
口から甘い吐息を漏らし始める彼女。
拘束された躰がくねくねと悩ましく動き始めていく。
気持ちいい・・・
もっと・・・
もっとしてぇ・・・
もっと流し込んでぇ・・・
知らず知らず彼女は自ら棘から流し込まれるものを求めるようになっていく。
やがて彼女の髪には変化が現れ、つややかな黒い色だった髪が、だんだんと濃緑色へと変わっていく。
それは蔓を伸ばしてきたテリハノイバラの葉と同じ色であり、同様につややかな濃緑色を帯びていた。

「はぁぁぁぁぁん!」
彼女がひときわ大きく喘ぐと、彼女の全身はまばゆい光に包まれる。
それは神々しくも禍々しくも見える光であり、彼女の姿はその光に覆われて見えなくなってしまった。

やがて光がじょじょに収まると、一つの人影が現れる。
その顔は先ほどまでの彼女と似た顔をしていたが、躰は大きく違っていた。
その躰はボディラインをあらわにした裸の女性のようであったが、全身はつややかな濃緑色に染まり、所々にうっすらと葉脈のようなものが浮き出ていた。
形の良い両胸には乳首の代わりに紫色の花が咲き、雄蕊や雌蕊が覗いている。
両手の甲や頭にも紫色の花が咲き、ふくよかな香りを漂わせている。
両胸や両腕には背中から伸びた蔓が巻き付いており、鋭い棘が付いていた。
唯一肌色を保ったその顔には、右頬に花の文様が現れ、口には笑みが浮かんでいる。
眼鏡の奥の知的な瞳は緑色に染まり、彼女がもはや人間ではないことを示していた。

「ウフフフフ・・・」
彼女の口から笑いが漏れる。
「ウフフフフ・・・なんて気持ちがいいのかしら。植物と一つになるのがこんなに気持ちがいいことだったなんて・・・ウフフフフ・・・」
彼女は笑みを浮かべながら足元を見る。
そこには先ほどまで咲いていたテリハノイバラの枯れた姿があった。
「そう・・・私と一つになったことであなたの役目は終わったのね。でも安心して。これからは私が種子を広げてあげる。そのためには・・・ウフフフフ・・・」
怪しく笑みを浮かべる彼女。
すでにその意識は以前の彼女のものではなかったのだった。

                   ******

「ママー! お花ー!」
「ああ、美香(みか)ちゃん、走ったら危ないわよ」
咲き誇るきれいな花に興奮したのか、思わず駆け出してしまう少女を追いかける母。
散歩がてら以前から気になっていたこの植物園を訪れた母と娘だ。
「それにしてもきれいねぇ。いろいろな花がいっぱい」
「うん。きれいー」
花壇のそばで色とりどりの花に見惚れる二人。
その様子を樹々の陰から見つめる緑色の目があった。

「ウフフフフ・・・まずはあの二人を・・・ああん、楽しみだわぁ」
自らの躰をかき抱くようにして身もだえする全身濃緑色の女。
植物怪人に変化してしまった池早結衣の姿だった。

「ママ、向こうにもお花が」
「あ、美香、待ちなさい」
母の言葉も聞かずに行ってしまう少女を、やれやれという感じで苦笑しながら後を追おうとする母。
だが、その時、シュルシュルと伸びてきた蔓が母親の躰と腕、そして口をふさぐように絡みつく。
「うっ? む・・・むむーっ!」
慌てて悲鳴を上げようとした母だったが、口を抑えるように巻き付いた蔓のせいで悲鳴を上げることができない。
何とか逃れようともがく母を、じょじょに蔓が引き寄せていく。
「む、むー! むー! むむー!」
必死に手を伸ばして助けを乞う母だったが、やがてその姿は植物園の樹々の間に引きずり込まれて行ってしまう。

「あれ? ママー? ママー?」
てっきり自分を追いかけてきてくれていると思ったはずの母親の姿が見えなくなり、少女はとたんに不安になる。
「ママー? ママー?」
花壇のほうから樹々のほうへと戻って母親を探してみるが、どこに行ってしまったのか母親の姿はない。
「ママー?」
「・・・・・・こっちよ・・・」
心細くなった少女の耳に、ふと母の声が聞こえる。
「ママー!」
喜んで樹々の茂る小道に入っていく少女。
だが、すぐに彼女の細い腕は脇から伸びてきた蔓に絡めとられてしまう。
「えっ? きゃあっ!」
絡みついた蔓はすぐに少女の躰にも巻き付いて、彼女を拘束してしまう。
「いやぁっ! 助けてぇっ! ママーッ!」
「あらあら、おとなしくしなさい、美香。あなたもママと一緒にしもべになりましょうね」
そういって姿を見せた母親は、緑色の目をして首と頭に棘のついた蔓のリングをはめ、両腕にも棘のついた蔓を這わせていて、胸にはそれぞれ紫色の花が咲いていた。
顔色も薄い緑色に染まり、右の頬には花の文様が浮かび上がっている。
彼女は娘が蔓に絡まれているというのに助けようともせず、ただ笑みを浮かべて眺めていた。

「マ・・・ママ?」
先ほどまでとは違った姿の母親に少女はパニックに陥ってしまう。
「いやぁぁぁぁぁぁ! ママー! ママー!」
「ウフフフフ・・・心配はいらないわ。あなたもすぐに私のしもべにしてあげる。この女のようにね」
悲鳴を上げる少女のそばに植物の怪人が現れる。
「ひぃーー! お、お化けーー!」
「まあ、失礼ね。私はテリハノイバラと人間の女性が融合したより高度な生物なのよ。そうね、イバラ女様とでもお呼びなさい」
全身を濃緑色に染めたイバラ女が誇らしげに胸を張る。
両胸の先端で咲き誇る紫色の花がフルフルと雄蕊や雌蕊を揺らしていた。

「いやぁっ! いやぁっ!」
必死に首を振っていやいやをする少女。
だがイバラ女は背中から棘のついた蔓を伸ばすと、少女の頭に巻き付ける。
「ひっ!」
一瞬、棘の刺さる痛みに小さな悲鳴を上げるが、すぐに少女の目はうつろになり、だんだんと緑色に染まっていく。
首や腕にも蔓が巻き付いて融合し、肌も薄い緑色に染まっていく。
まだ未発達の胸の先端にはいずれ咲くであろう花のつぼみが付き、その代わり両手の甲には紫色の花が咲く。
最後に右頬に花の文様が浮かび上がると、少女の変化は完成した。

「ウフフフフ・・・気分はどうかしら? 私のしもべになった気分は?」
「・・・・・・はい、最高です、イバラ女様。私はイバラ女様のしもべです。何なりとご命令を・・・」
うつろな表情でイバラ女に応える少女。
その横には母親もそろい、少女とともにイバラ女に一礼する。
「ウフフフフ・・・思った通りだわ、私の蔓を巻き付けて棘を刺せば、私の思い通りにすることができる。ウフフフフ・・・この調子でもっとしもべを・・・アハハハハ」
イバラ女の笑い声が静かな植物園に響いていく。
母と娘のほかに数人の女性がこの植物園で行方不明になったというニュースが流れたのは、その日の夕方だった。

END

いかがでしたでしょうか?
今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2018/08/26(日) 17:48:47|
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ゴム女のフェラ

昨日予告しました通り、今日から三日間連続で短編SSを三本投下いたします。
今日はその一本目。
タイトルは「ゴム女のフェラ」です。
いつもの私の作品とはちょっと違う、ある意味「変な」作品になってしまいましたが、よろしければご覧くださいませ。

それではどうぞ。


ゴム女のフェラ

「浩一(こういち)が?」
俺は思わず聞き返す。
確かに昨日今日とあいつ学校に来ていないから気にはなっていたし、風邪かなんかだとは思うけど、しばらく学校に来られないようなら様子をうかがおうとも思っていたんだが・・・
でも、無気力状態だって?

「ああ、LINEにも既読がつかないしスマホに電話しても出ないからさ、さっき自宅の方に電話してみたんだけど、そしたら母親が出てさ、浩一のやつ呼びかけても返事すらしないっていうんだ」
確かに健司(けんじ)の言う通り俺が送ったLINEにも既読がつかない。
でも無気力状態で返事もしないって何なんだ?
「原因は? 病気か?」
「それが、よくわからないらしい。ただ、多少衰弱しているのはあるとかないとか」
「なんだそりゃ?」
俺は首をかしげる。
とにかくそれなら一度見舞いにでも行って様子を見た方がいいだろうか・・・

結局俺は健司と二人で帰りに浩一の家に行ってみることにする。
まあ、無気力状態といったところで、俺たちが行ったら話ぐらいはできるだろうと思ったのだ。
だが、結果はそうではなかった・・・

浩一は青ざめてやつれた姿でベッドに座ったまま、薄ら笑いを浮かべているだけだった。
俺や健司、そして浩一の母が何を言っても返事すらしない。
ただ薄く笑いを浮かべて・・・その・・・股間をさすっているだけだったのだ。
もちろんあれをむき出しにしてしごいたりするわけじゃない。
ただ、パジャマのズボンの上からさすっているだけだ。
だが、薄笑いで股間をさすっているというのは、どう見ても尋常ではなかった。
浩一の母親も俺たちが会うことで浩一の変化を期待したようだったが、残念ながらそうはならなかった・・・

俺たちは浩一の家からの帰り道無言で歩くだけだった。
だが、バス停で自宅方向へ向かうバスを待つ間、健司がふとつぶやいた。
「なあ・・・浩一のやつ、もしかしてゴム女にフェラされたんじゃないのかな・・・」
「は?」
俺は思わず変な声を上げてしまう。
なんだ?
何を言い出すんだ、健司のやつ?
「ゴム女にフェラ?」
「うん。なんとなくそんな気がして・・・」
「なんだそりゃ?」
ゴム女?
フェラ?
フェラって・・・あれだろ?
チンポをしゃぶってもらうやつだろ?
浩一が女にチンポしゃぶってもらったっていうのか?

健司がスマホを操作して俺に見せる。
何やらオカルトのサイトらしい。
都市伝説の一つとしてゴム女のことが紹介されていた。
それは、全身をゴムの衣装で覆った女だそうで、頭までゴムマスクに覆われているそうだ。
いわゆる巨乳で腰はくびれお尻も大きくて魅力的らしい。
口の部分だけはゴムに覆われていないそうで、そこからは真っ赤な口紅を塗った唇が露出しているんだそう。
そのなまめかしいボディラインを見せつけ、男が思わず勃起をすると、そのゴム女はアイ・ワント・ザーメンとたどたどしい英語とも日本語ともつかない言葉をしゃべり、フェラチオをしてくれるという。
それはとても気持ちよく、男はすぐに射精してしまいたくなるらしいが、そこで射精をしてしまうと、ゴム女の虜となり、ゴム女にフェラしてもらうことしか考えられなくなってしまう。
そしてゴム女に三度フェラチオをされると、男は姿を消してしまうというのだ。
食われるのか連れていかれるのかは定かではないという。

「なんだこりゃ? どう見たって作り話だろう?」
結局俺はバスを降りるまでずっとそのゴム女のことが載ったサイトを読み続けていた。
「俺もそうは思うけどさ。何だか浩一の様子を見ていたら・・・さ・・・」
確かに記述的にはなんとなく一致するような気がしないでもない・・・
でも、だからと言って、そんなバカな・・・
「きっとオナニーのやりすぎなんだよ、あいつ。結構エロ画像をあさっていたらしいしさ」
「まあ、そうなんだとは思うけど・・・」
俺の言葉に健司も一応はうなずく。
だが、そのあとは二人ともまた無言だった。

                   ******

「浩一がいなくなった?」
俺は青ざめた。
それって・・・マジで・・・
「ああ、俺、結局気になって今朝浩一の家に電話してさ、今日は学校に来れそうか聞こうとしたんだよ。そしたらおばさんが浩一がいなくなったって・・・」
健司はきっと浩一がいなくなっていないか確かめたかったんだろう。
あいつが学校に来なくなって三日目だし。
「どこかそのあたりをうろついているとかじゃ? 夢遊病みたいにさ」
「おじさんもおばさんも探しているらしいし、警察にも言うって言ってた。でも・・・」
「でもなんだよ! まさかお前、浩一がゴム女に連れていかれたって思っているのか?」
俺は少し語気が荒くなっていたと思う。
健司はそんな俺から顔をそらし、ごめんと謝った。
「いや、こっちこそごめん。すまん」
俺も頭を下げる。
チクショウ!
なんだってこんなことに・・・

結局その日に浩一が見つかることはなかった。
そして、次の日も、その次の日もまた見つかることはなく・・・
俺たちは浩一のいない一週間を終えようとしていた。

                   ******

ん?
寝ていた俺は何かの気配を感じてふと目が覚めた。
なんだ?
俺は闇の中に目を凝らす。
すると、窓から入る薄明りの中、部屋に誰かが立っているのがわかる。
「えっ?」
俺は思わず声を出してしまう。
だが、不思議と恐怖や驚きは感じない。
なんだろう。
どこか心の片隅で、来ることを感じていたからなのだろうか?

それは女の姿をしていた。
全身を真っ黒いゴムに覆われた女。
薄明りの中にシルエットが浮き出ている。
生唾を飲み込みたくなるほどの美しさ。
真っ黒なゴムに包まれ、見事なボディラインが浮き出ている。
大きなおっぱいはまるでメロンのようだ。
腰はコルセットのようなもので絞られ、キュッと括れて豊かな尻へとラインを作っている。
脚はすらっとしてて、よく見るとブーツのようなものを履いている感じだ。
見せつけるように胸を持ち上げている両手もゴムの手袋に包まれている。
頭部も髪の毛は全く見えず、目も耳もゴムマスクでおおわれている。
唯一真っ赤な唇だけが闇の中でなまめかしく覗いていた。

ゴム女。
彼女こそがあのサイトに載っていたゴム女なんだ。
俺ははっきりと理解した。
ゴム女が俺のところにやってきたのだ。

『アイ・ワント・ザーメン』
真っ赤な唇が蠢き、英語とも和製英語ともつかないような言葉を話す。
私はザーメンが欲しい・・・と言っているんだろう。
俺はごくりと唾をのむ。
言われるまでもない。
彼女の姿を見た時から、俺のチンポは痛いほどに勃起しているのだ。
彼女のなまめかしい姿を見て、勃起しない男などいるものか。

『アイ・ワント・ザーメン』
彼女は俺の前にかがみこみ、俺の股間を優しくまさぐってくる。
唇以外すっぽりと覆われていると思っていた彼女の頭は、後頭部から髪の毛がポニーテールのように外に出されているのがわかる。
そのつややかさが、全身を覆うゴムとはまた違う質感で美しい。

『アイ・ワント・ザーメン』
彼女は俺のパジャマのズボンの前を開け、俺のチンポを取り出していく。
すでにパンツの中で先走りを出していた俺のチンポは、彼女のゴムに包まれた手に触れられて、今にも発射しそうにいきり立っていた。

『アイ・ワント・ザーメン』
あむっと彼女の真っ赤な唇が俺のチンポをくわえ込む。
温かいヌルッとした感触が俺のチンポを包み込み、俺の全身にぞくぞくする快感を与えてくる。
「うわぁ・・・」
たまらない。
俺は情けなくもすぐに射精してしまう。
『ん・・・んむ・・・』
口の中に出された精液をおいしそうに飲み込んでいくゴム女。
ぺろりと舌なめずりをして笑みを浮かべる。
『おいしい・・・』

『アイ・ワント・ザーメン』
まだ飲み足りないとでもいうかのように、再びそう口にするゴム女。
その言葉に一度射精したはずの俺のチンポは、またむくむくとたぎってくる。
すぐにゴム女は嬉しそうに俺のチンポを頬張り、今度はねっとりと舌を絡めて俺のチンポをしゃぶっていく。
なんだ・・・
なんなんだこの快感は・・・
たまらない・・・
こんな気持ちよさがこの世にあったなんて・・・
いや、俺はもうこの世じゃないところに来てしまっているのか?
ああ・・・
たまらない・・・

                   ******

気が付くと朝になっていた。
ゴム女はいつの間にか消え、俺は下半身をむき出しにしたままベッドの上に横たわっていた。
ああ・・・
あれから何度射精をしたのだろう・・・
気持ちよかった・・・
あんな気持ちよかったことは他にはない。
もう一度・・・
もう一度でいいからゴム女にフェラチオをしてもらいたい・・・
もう一度・・・

何もする気になんかなれない。
とりあえず上掛けだけは掛けたが、それ以上のことなどする気になれない。
思う浮かぶのはあのフェラチオのことだけ。
真っ黒のゴム女が真っ赤な唇で俺のチンポをしゃぶってくれたことだけ。
それ以外のことなどどうでもいい。
全くどうでもいい。
もう一度・・・
もう一度ゴム女に会いたい・・・
ゴム女にフェラチオをしてほしい・・・

母さんが来て何か言っていた。
俺の額に手を当てて何か言っていた。
父さんも来て何か言っていた。
どうでもいい。
俺が来てほしいのはゴム女だ。
それ以外のことなどどうでもいい。
俺は股間をそっと探る。
もう一度しゃぶってほしい。
もう一度フェラチオしてほしい。
もう一度あのねっとりとした感触を味わいたい・・・

腹が減った気もするけどどうでもいい。
夕方になったのか、夕日が差し込む中で健司が来たような気もするがどうだったろう。
何だか俺の様子を見て青ざめてあたふたと帰っていったような気もする。
どうでもいい・・・

夜が来る。
待ち望んでいた時間。
俺は寝ずに待っている。
そして彼女が現れる。
全身をゴムに包んだ彼女。
真っ赤な唇に笑みを浮かべた彼女。
美しいボディラインを惜しげもなく見せつけてくる彼女。

『アイ・ワント・ザーメン』
なまめかしい唇が動き、そう言葉を紡いでくる。
それを聞いただけで俺のチンポはもうはち切れんばかりだ。
ザーメンを出したくて仕方がない。
俺のザーメンをたっぷりと味わってほしい。
俺のチンポをたっぷりとしゃぶってください。
ああ・・・

ちゅぶっちゅぶっという音がする。
気持ちいい。
たまらなく気持ちがいい。
何度でも出してしまう。
もうすべて出し尽くした感じがするのに、まだ出したい。
彼女が求めるなら俺のすべてを出し切ってもいい・・・

『エイスケの味は好き。アイ・ワント・ザーメン』
マスクで顔が覆われているのに、まるで彼女がほほ笑んでいるかのように感じる。
どうして彼女は俺の名前が栄介(えいすけ)だと知っているのだろう・・・
一瞬そんな疑問も湧くが、そんなことはどうでもいい。
もっと・・・
もっと俺を味わってくれ・・・

                   ******

誰かが何か言っている・・・
ああ・・・
朝なのか・・・
あれは母さんか・・・
ゴム女じゃないんだ・・・
だったらどうでもいい・・・
今の俺に必要なのはゴム女だけだ・・・
彼女にフェラチオしてもらうことだけが俺にとっては必要なことなのだ・・・
ははは・・・
俺のチンポよもっと頑張れ・・・
もっともっとザーメンを出してくれ・・・
そうじゃないと・・・
そうじゃないとゴム女が来てくれなくなるじゃないか・・・
だから・・・
だからもっとザーメンを・・・

夜が待ち遠しい・・・
まだ夜にならないのか?
何もかもがどうでもいい・・・
ただゴム女だけいてくれればいい・・・

もうすぐ夜が来る・・・
夜になれば彼女が来てくれる・・・
チンポはさっぱり大きくならなくなっちゃったけど、彼女がしゃぶってくれればきっと元気になってくれるはず・・・
チンポをしゃぶってくれさえすれば・・・
ゴム女にチンポを・・・

いつの間にか眠っていたらしい
目を覚ました俺の目の前に立っていたのは、全身真っ黒のゴム女だった。
なまめかしい躰のラインを見せつけ、赤い唇に笑みを浮かべている。

『エイスケ、アイ・ワント・ザーメン』
それは俺にとってはアイ・ラブ・ユーと同じ意味。
俺はすぐに躰を起こし、股間のまだ小さなままのチンポを出す。
ゴム女は俺のチンポがまだ小さいままなのが分かったのか、笑みがスッと消えたものの、それでも俺の股間に顔を寄せてくる。

『アイ・ワント・ザーメン』
俺のチンポに吹きかかる吐息。
それだけでもう射精してしまいたいぐらいなのに、俺のチンポは大きくならない。
なんでだよ・・・
大きくなれよ・・・
ザーメン出してくれよ・・・
俺がそう思いながら必死になっているにもかかわらず、相変わらずにチンポは小さいまま。
その小さなチンポに、ゴム女はそっとキスをして、ちゅるっと口にくわえ込む。
その瞬間、俺の意識はどこかへ飛んだ・・・

                   ******

う・・・
あれ・・・
俺は・・・
俺はいったい?

目が覚めた俺は周囲をうかがう。
どうやらまだ夜中なのか真っ暗闇だ。
いや、夜中だって俺の部屋はこんなに暗くはならないはず。
なんというか墨汁の中にいるみたいに真っ黒というか暗闇の中なのだ。
いったいここはどこなんだろう・・・
俺の部屋ではないみたいだけど・・・

だが、何だか気分がいい。
先日までのような搾りつくされたような疲労感は消え失せている。
でも、その代わり何だか躰が圧迫されるような感じがする。
身をよじるたびにぎちぎちと音がする。
それに胸もなんだか重たい気が・・・

(アイ・ワント・ザーメン)
ドクン
心臓が跳ね上がる。
ゴム女の声。
それが頭の中に響いてくるのだ。
(アイ・ワント・ザーメン)
ゴクリと俺は唾をのむ。
嘘だろ・・・
俺はザーメンなんか・・・
でも・・・
でも・・・
何だかのどが渇く・・・

俺は水でも飲もうと起き上がる。
きっとフェラチオしてもらってザーメン出しちゃったからのどが渇いているんだ。
だからあんな言葉が・・・
ぎちぎちぎゅむっ
俺が躰を動かすとゴムがよじれる音がする。
えっ?
どういうこと?
俺は自分の躰を見ようとして、目が見えていないことに気が付いた。
えっ?
俺?
俺目が見えてない?
でも感じている。
周囲が闇の中だということを感じているんだ。
見えなくても感じているんだ。
それににおい。
ゴムの心地いいにおいを感じる。
俺はぺろりと唇を舐める。
自分の唇が真っ赤なことも、そこからピンクの舌が覗くのも感じられる。
なんなんだこれ?
俺はいったいどうなったんだ?

(アイ・ワント・ザーメン)
『アイ・ワント・ザーメン』
ああ・・・
そうか・・・
俺は水なんかが飲みたいんじゃない・・・
ザーメンが欲しいんだ・・・

(アイ・ワント・ザーメン)
『アイ・ワント・ザーメン』
俺の真っ赤な唇が蠢いてそう呟いている。
(アイ・ワント・ザーメン)
『アイ・ワント・ザーメン』
『アイ・ワント・ザーメン』
うふふふふ・・・
ザーメンが欲しい・・・
ザーメンが欲しい・・・
元気のいい男のおちんちんをしゃぶっておいしいザーメンをたっぷりと味わいたい・・・

私は両手で自分の豊かな胸を持ち上げる。
ゴムに包まれた大きな胸がたゆんたゆんと揺れている。
素敵・・・
ゴムに包まれた手とゴムに包まれた胸がこすれあい、ぎちぎちという音を立てる。
ああ・・・
なんて心地いい音。
ゴムは最高。
あとはザーメンを・・・

『アイ・ワント・ザーメン』
私は舌なめずりをする。
挑発するように腰をくねらせ、胸を揺らして男の勃起を促していく。
この姿を見れば、たいていの男はおちんちんを大きくさせておいしいザーメンを出すだろう。
『アイ・ワント・ザーメン』
私においしいザーメンを飲ませてちょうだい・・・
さて、誰のザーメンがいいかしら・・・

ああそうか・・・
私はハッと気が付いた。
ゴム女が私の以前の名前を知っていて、あの部屋を知っていたのは当然だ。
だって・・・
だってあのゴム女はコーイチだったんだもの。
彼も私と同じようにゴム女になったんだわ。
そしておいしいザーメンを出してくれる男として私のところに来てくれたんだ。
うふふふふ・・・

それじゃ私はケンジのところに行こう。
彼ならきっとおいしいザーメンを出してくれるはず。
少なくとも家にいた年老いた男よりはずっとおいしいはず。
私はケンジのザーメンを搾り取ることを思い浮かべて笑みを漏らす。
カツコツとヒールの音を鳴らして、私はケンジの部屋に行くために闇の中へと向かう。
待っててねケンジ。
あなたのおいしいザーメンをいただくわ。
『アイ・ワント・ザーメン』
私はそう呟くと、闇の中へと姿を消した。

エンド

いかがでしたでしょうか?

明日はオーソドックスとも言える怪人改造ものを投下しようと思います。
どうぞお楽しみに。
  1. 2018/07/17(火) 21:00:00|
  2. 異形・魔物化系SS
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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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