fc2ブログ

舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ダークヴォイス(闇月様作)

すごく嬉しいことに、またまた「魔法機動ジャスリオン」に関連するSSをいただいちゃいました。

今回は私のブログとも相互リンクしていただいておりますブログ系サイト「闇月の創作メモ」管理人の闇月様よりいただいたものです。

闇月様も創作ネタを多数発表されている上に、ご自身でもSSを書かれる方で、悪堕ち大好きな方でもおられます。

今回のSSは、「魔法機動ジャスリオン」そのもののストーリーではなく、「魔法機動ジャスリオン」というアニメが存在し、さらにその世界で暗躍する悪の組織があるという設定でのお話です。
ちょっとややこしく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「魔法機動ジャスリオン」というものの世界に新たなる広がりを与えてくださったと思います。

何より、作品そのものがすごく楽しい作品となっておりますので、ぜひぜひ皆様もお楽しみ下さいませ。

なお、このSSは「闇月の創作メモ」様でも同時公開となっております。
覗かれてみてはいかがでしょうか。

あと、今回のSS公開を機に、「魔法機動ジャスリオン」を一カテゴリーとしてまとめました。
見やすくなったかと思います。


「ダークヴォイス」(闇月様作)

「え、私が『魔法機動ジャスリオン』のオーディションに!?」

安住瀬怜奈(あずみ せれな)は同じウエストエイトプロダクションの先輩、志賀波津爾(しが はつじ)からの誘いにびっくりした。

瀬怜奈は声優養成所を卒業して半年の新人で、今までチョイ役しか声をあてたことがなかった。
そんな自分に、志賀は新番組のヒロインオーディションに出ろというのだ。

「安住なら大丈夫だよ。養成所時代から君を見てきて、『コイツは将来大物になる』って思ってたんだ。どうやら監督は経験の浅い若手を主役にしたいみたいだし…」
「でも志賀さん、戸佐又・縁根コンビの作品でしょ? 難しくないかなぁ?」
「心配しなさんな。ま、とにかくやってみなよ。ダメモトでさ…」
「志賀さんがそこまで言うなら…受けてみようかな?」
こうして、瀬怜奈は覚悟を決めたのだった。

オーディション当日。
会場のスタジオに到着した瀬怜奈は唖然とした。
主役オーディションだというのに参加者が数人しかいないのだ。
(もっと大勢いるかと思ったのに…深夜アニメだからかなぁ?)
最近は深夜帯のアニメでもそこそこの視聴率を稼いでいたり、DVD化したところでブレイクする作品もある。
「ま、いっか。ライバルが少ないことはありがたいもんね」

控室に入り、選考方法を聞いた瀬怜奈はさらに驚いた。
なんと、実際のアフレコと同じ方法でやるというのだ。
(これってもしかして即戦力になる人を選ぶわけ?)
現場経験の浅い瀬怜奈は一気に自信をなくしたのだった。

「安住、どうしたんだよ? 元気ないな」
廊下の長椅子で沈んでいる瀬怜奈を見つけた志賀が声をかける。
「志賀さん…私、駄目です。受かりっこありません」
「何言ってるんだよ! 受からない話に俺が君を誘うかよ!? それに俺は、君とこの作品をやりたいんだよ!」
「えっ…志賀さん、それ、ほんとですか?」
「君が俺に憧れてこの世界に入ったのは知っている。だから、君の夢をかなえてやりたいんだよ…」
「志賀さん…ありがとうございます。私、頑張ります」
志賀の励ましを受け、瀬怜奈はいつもの笑顔を志賀に見せたのだった。


『魔法機動ジャスリオン』のオーディション風景は、別の場所でも見られていた。
しかし、それを知るスタッフは誰もいない。

「いかがでございますか、キング・ノワール? 新たな“洗礼対象”は見つかりまして?」
傍らに寄り添う女性に『キング・ノワール』と呼ばれた青年は微笑みながら答えた。
「ええ。今演じていた方の声は素晴らしいですね。おそらく彼女が主役になるでしょう…我が『ノワール・キングダム』にぜひ迎え入れたいですね」
「わかりました。“彼女”にもそう伝えます。ターゲットは“安住瀬怜奈”だと」
女性は青年に恭しく礼をすると、部屋から去っていった。

「この『黒水晶』を身に着けた彼女は、きっとすばらしいプリンセスになるでしょうね…」
部屋に一人残ったキング・ノワールは500円硬貨ほどの大きさの黒真珠のようなものを指で転がしながらつぶやいた。


オーディション翌日、瀬怜奈が主役に決まったという連絡が志賀から入った。
(やった…志賀さんと一緒に仕事ができる!)
瀬怜奈は天にも上るような気持ちだった。

渡された台本を見て瀬怜奈は驚いた。
(きょ、共演者がすごい人ばかりだよぉ…)
瀬怜奈演ずる「雷 純玲」の親友「巻雲 綾」役は戸佐又監督の前作『正義の女戦士クリスタルローズ』で「片場聡美」役だった速水真李亜(はやみ まりあ)、「魔法技術主任エロジーム博士」はベテラン声優 水城真樹夫(みずき まきお)、「魔法参謀ユリジーム」は『クリスタルローズ』で主役の「君嶋麻里子」を演じた鈴村香須美(すずむら かすみ)、そして「地上侵略司令官オルダー王子」は志賀波津爾。皆声優界では名の知れた声優ばかりだ。
(でも…せっかくつかんだ主役なんだ。頑張るもんね!)

そしてキャスト・スタッフ顔合わせの日となったアフレコ初日。
「い、雷 純玲役の安住瀬怜奈です。よ、よろしくお願いしますっ!」
緊張した面持ちで挨拶をした瀬怜奈に皆が温かい拍手を送った。
「君なら大丈夫だと期待しているよ。頑張ってくれよ」
戸佐又監督が瀬怜奈に声をかけた。

いよいよアフレコが始まった。
しかし、緊張のせいかなかなか調子が出ず、NGを連発してしまう。
結局収録予定の7割ほどしか進まず、初日のアフレコは終了した。

(はぁ…やっぱ主役は大変だなぁ)
失敗続きで落ち込む瀬怜奈がスタジオを出ようとした時、速水真李亜が声をかけてきた。
「安住さん、そんなに落ち込まないで。あたしだって、最初はぜんぜん駄目だったんだから」
「速水さんは若いのにすごいですよね。『クリスタルローズ』の『片場聡美』の声なんか特に…」
「あぁ、あれはね。ちょっとした“トレーニング”のおかげなのよ」
「トレーニング…ですか?」
「そう。じつはそのトレーニングに安住さんを誘おうと思って。ね、今から行ってみない?」
そう言って真李亜は半ば無理やり瀬怜奈をを外へ連れ出していった。


瀬怜奈と真李亜のやり取りを陰から見ていた鈴村香須美は、バックから携帯電話を取り出し、どこかへ電話をかけていた。
「……様、マリアと“ターゲット”が例の場所に。はい、よろしくお願いします」
香須美は電話を切ると、ニヤリとほくそ笑んだ。


「…『スタジオ・ノワール』、ここがトレーニング場所なんですか?」
都心のビルの地下に連れてこられた瀬怜奈が真李亜に尋ねる。
「そうは見えないでしょうけど、一応れっきとしたスタジオよ。一通りの設備は整っているわ」
(こんなところで、ほんとに上達するのかなぁ?)
瀬怜奈はまだ半信半疑だった。
「ここはね、『クリスタルローズ』の時に鈴村さんに連れてきてもらったのが最初なんだけど、1回のトレーニングで全然違うの。安住さんもきっと気に入るはずよ」
(鈴村さんもここに来てるのか…なら、いいかな。1回くらい)
「でも…トレーニングとかってお金かかりませんか?」
「大丈夫大丈夫。ここは声優なら無料で利用できるから」
真李亜に手を引かれ、瀬怜奈は中に入った。

「こんにちは速水さん、そちらの方は初めてのご利用ですね?」
二人が『スタジオ・ノワール』に入ると、そこのスタッフらしい青年に声をかけられた。
「ええ、“今度の作品の主役”なの。“例のプログラム”、お願いできるかしら?」
「わかりました。ではこちらのブースへ…」
青年が瀬怜奈をいくつかあるブースの一つに案内した。

機器の使い方などひととおりの説明をして、青年はブースから出て行った。
「さて、と…」とつぶやきながら瀬怜奈はブースの中を見回す。
ブースの中には壁掛けの20型液晶テレビとヘッドホン、スタンドマイクが1つずつあるだけだった。
瀬怜奈は最初とまどったが、意を決してヘッドホンを装着し、テレビのスイッチを入れた。

(あれ、おかしいなぁ…何も映らないじゃない…え、この音は…)
ヘッドホンから流れる奇妙な音を聞いたのを最後に、瀬怜奈の意識は闇に沈んだ。


翌日のアフレコは順調に進んだ。
主役の瀬怜奈が昨日とは全く別人のようだったからだ。
監督の指示どおりに修正し、完全に「雷 純玲」になりきっていた。

毎回アフレコが終わると、瀬怜奈は『スタジオ・ノワール』に通い“トレーニング”を受けていた。
瀬怜奈は“トレーニング”の内容はよく覚えていないのだが、“トレーニング”の後は気分がすっきりしているし、ぐんぐん上達しているのがわかっていたのでそんなに気にはしていなかった。

収録が半分ほど終了した頃、『魔法機動ジャスリオン』の放映が始まった。
スタッフ・キャストの豪華さが売りの『ジャスリオン』ではあったが、ストーリーやキャラも評判となり、深夜帯アニメとしては異例の視聴率10%を記録していた。

「安住さん、最近調子いいわね。だいぶ現場にも慣れたでしょう?」
アフレコがひととおり済んだところで鈴村香須美が瀬怜奈に声をかけた。
「はい。鈴村さんと速水さんのおかげです。あの“トレーニング”にすっかりはまっちゃって…」
「そう。じゃあ“もうすぐ”なのね」
「え? 何がもうすぐなんですか?」
香須美の不可解な言葉に瀬怜奈がいぶかしむ。
「…もうすぐ『ジャスリオン』も終わってしまうわね、って話よ」
「そうですね。今日がもう23話ですから、今日を入れてあと2話ですね。最後まで頑張ります」
「お互い頑張りましょうね」
香須美はそう言うと、廊下の向こうからやってきた志賀のほうに歩いていった。

瀬怜奈が二人のほうを見ると、香須美が志賀の耳元に何やら囁いているようだった。
少し遠かったので志賀の表情が良くわからなかったが、気にせずアフレコブースに戻っていった。


23話のアフレコが終わり、瀬怜奈が帰り支度をしていると、香須美がやってきた。
「安住さん、志賀さんからの伝言よ。『大事な話があるから、自宅に来てほしい』ですって」
「あ、はい、わかりました。ありがとうございます。お疲れ様でした」

(志賀さん、なんで直接言ってくれなかったんだろう?)
不思議に思いながらも瀬怜奈は志賀の住むアパートまでやって来た。
2階に上がり、志賀の部屋の戸をノックする。
「待っていたよ、さぁ入って」
志賀は瀬怜奈を中に入れると、そっと鍵をかけた。

「志賀さん、大事な話ってなんですか?」
「……」
瀬怜奈の問いに対し、志賀は黙ったままうつむいている。
(志賀さん…なんか様子がおかしい?)
次の瞬間、いきなり志賀が瀬怜奈の両腕をつかみ、そのままベッドに押し倒した。
「志賀さん、どうしたんですか!? はなしてくださいっ!」
「…瀬怜奈…俺はこの日をずっと待ってたんだ。俺はお前を抱きたくてしょうがなかったんだよ」
志賀はうつろな目でうわ言のようにつぶやく。
「志賀さん、やめてください。私、志賀さんのこと尊敬してたのに…こんなのってないですっ…」
瀬怜奈はショックのあまり後の言葉が続かない。
志賀が自分の腕にこめた力が緩んだ隙に、志賀の手を払いのけると、一目散に玄関の扉に駆け寄り、鍵を開けて逃げ出した。

「瀬怜奈…せれな……あずみ…安住!?」
勢いよく閉まった玄関の扉の音を聞き、志賀はハッと我にかえる。
(俺は今、安住に何をしようとしていた?)


志賀の自宅を飛び出した瀬怜奈はなぜか『スタジオ・ノワール』に来ていた。
入口の戸を開けると、そこには青年と、真李亜、香須美がいた。

「うふふ…志賀さんに襲われたのが相当ショックだったみたいね」
香須美は妖艶な笑みを浮かべている。
「今の貴女の心は絶望で真っ黒く塗りつぶされているでしょうね」
真李亜が瀬怜奈の耳元で囁く。
「でも大丈夫よ。あの御方が貴女を目ざめさせてくれる」
「キング・ノワール様の“洗礼”が貴女を真の姿に生まれ変わらせてくれるわ」
「今までの“トレーニング”はそのための準備」
「そしてさっきの出来事はあなたを“こちら”へ迎えるためのきっかけ」
二人の言葉を、瀬怜奈は虚ろな目をして聞いていた。
今の瀬怜奈は何も考えることができず、ただ呆然とその場に立っているだけだった。

「さぁ、瀬怜奈。こちらへ…」
青年=キング・ノワールが瀬怜奈をスタジオの奥へと誘う。
キング・ノワールが差し出した手を、瀬怜奈は何も考えずにそっと握った。


瀬怜奈は全裸で台座の上に寝かされていた。
あたりは暗黒の闇。何も見えないが不思議と心地よかった。
(黒…闇は素晴らしい。『ジャスリオン』の「巻雲 綾」がダークウイッチになる時もきっとこんな感じだったのね…)

「瀬怜奈、私の声が聞こえますか?」
瀬怜奈の頭の中に声が直接流れてくる。
(はい…聞こえます…あなたは誰?)
「私はキング・ノワール。今から君に“洗礼”を施す」
(“洗礼”…素晴らしい響きだわ。お願いします。キング・ノワール…さま)
「ではそのまま全てを闇にゆだねなさい。次に目覚めたときには君はもう我らが『ノワール・キングダム』の一員だよ」

瀬怜奈が寝かされた台座の前にキング・ノワールが立つ。
キング・ノワールは手に持っていた黒真珠のような石、「黒水晶」を瀬怜奈の胸元に押し込む。
黒水晶はずぶりと胸元に埋まり、黒く輝き始める。
黒水晶から生じた黒い光の帯が瀬怜奈の体に纏わりつき、漆黒のロングドレスを形作る。
ドレスは肩から胸元までを露出させ、埋め込まれた黒水晶が見えるようになっている。
こげ茶色のセミロングだった瀬怜奈の髪は、漆黒に変わり腰の辺りまで伸びていった。

「さあ、目ざめよ。新たなる『ノワール・キングダム』の民よ」
キング・ノワールがそう唱えると、瀬怜奈の目が開いた。
「気分はどうだね、『プリンセス・シレーヌ』?」
瀬怜奈だった女性は台座から起き上がり、キング・ノワールに恭しく礼をする。
「はい。とてもいい気分です。私は『ノワール・キングダム』の『プリンセス・シレーヌ』、世界を暗黒の闇に染めるのが我が務め」
瀬怜奈=プリンセス・シレーヌの言葉を聞いたキング・ノワールは満足げにうなづいた。

「シレーヌ、まず最初は力慣らしにお前のやりたいことをやりなさい。そこにいる二人はお前のしもべ。好きに使ってよい」
「ありがとうございます。キング・ノワール様」
シレーヌは下座で深々と頭をたれる「共演者」に声をかける。
「カスミ、マリア、私を生まれ変わらせてくれてありがとう。これからもよろしくね」
「「はい、プリンセス・シレーヌ」」


『魔法機動ジャスリオン』最終話のアフレコも順調に進み、ついにオールアップを迎えた。
「皆さん、お疲れ様でした」
スタッフから出演者に花束が渡される。
「安住くん、頑張ったね。素晴らしかったよ」
戸佐又監督は瀬怜奈の演技にご満悦のようだ。
「ありがとうございます監督。次回作を楽しみにしてます」
瀬怜奈はにっこりと微笑んだ。

「…安住、ちょっと、いいかな?」
ブースから廊下に出たところで瀬怜奈は志賀に呼び止められた。
「志賀さん、お話でしたら手短にお願いします」
「安住、やっぱ怒ってるよな? ほんとすまなかった。あの時俺はどうかしてたんだ…」
「…志賀さん、もういいです。志賀さんのおかげで私は変われましたから」
「…えっ!?」
「志賀さんに御礼をしなくちゃいけませんね」
瀬怜奈はそういって志賀の耳元に口を近づける。
「志賀さん、『ありがとうございました さようなら』」
瀬怜奈の囁きを聞いた志賀から表情が失われた。
志賀はそのままふらふらとあるきだし、外へ出て行った。

瀬怜奈のもとに香須美と真李亜がやって来た。
「今そこで志賀とすれ違いましたが…早速“力”を使われたんですか?」
「ええ。志賀はもうすぐどこかのビルから飛び降り自殺をするでしょうね。そういう命令を“言葉の裏”にのせたから」
「カスミさん、シレーヌ様、さっきスタッフから聞いたんですけど…」
「こらマリア、ここでその名は駄目でしょ!」
「カスミ、誰もいないからいいわよ。で、マリア、話を続けて」
「はい。『魔法機動ジャスリオン』DVD化が決まったんですけど、全編加筆修正して再アフレコなんですって」
「あらら…オルダー王子はどうするのかしら?」
「そのまま使うことになるんじゃない? 志賀はいないんだから…」
クスクス笑いながら3人は会話に華を咲かせていた。

翌日、志賀が飛び降り自殺をしたという記事が新聞に小さく掲載された。
志賀の遺作となった『魔法機動ジャスリオン』の人気はますます上がり、DVDの予約も予想以上となった。

「…で、その『ジャスリオン』のDVDに我が『ノワール・キングダム』の理念を入れるというのだね、プリンセス・シレーヌ?」
「はい、キング・ノワール様。私の“力”でセリフの裏にのせますわ」
キング・ノワールの腕に抱かれ、プリンセス・シレーヌはカスミ、マリアとともに考えた策略の概要を説明する。
「それは面白そうですね。さすがは我がプリンセス。楽しみにしてますよ」
「ありがとうございます。キング・ノワール様」

深夜帯での放映でありながら人気となったアニメ『魔法機動ジャスリオン』
その裏で新たな悪が動き始めようとしていたのだった。

(注:「魔法機動ジャスリオン」は架空の深夜アニメです。)

いかがでしたでしょうか。
闇月様どうもありがとうございました。

それではまた。
  1. 2007/11/09(金) 19:39:43|
  2. 魔法機動ジャスリオン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

「魔法機動ジャスリオン」の二次創作

皆様もきっとご覧になっていたと思うんですが、先日の24話をもって最終回となりましたアニメ「魔法機動ジャスリオン」、私舞方も毎週楽しみに拝見しておりました。

毎週出てくるモンスターのデザインは、さすがスタジオきっしんというものでしたし、時々使われる洗脳ネタや百合ネタはあの脚本家の得意とする分野で楽しませてもらいました。

特に監督の意向が影響したのではないかと思われる綾のダークウィッチ化は、久々にアニメで悪堕ち洗脳が長期にわたって使われたのではないでしょうか。

残念なのは、深夜アニメとは言えやはり正義が勝って終結しなければならないところで、綾も元通りになりますし、デスマドーも崩壊して地上に平和が訪れるという最終回でしたが、個人的には23話でデスマドーの王デスマダーに捕らえられたジャスリオンが、そのまま洗脳悪堕ちしてデスマドーの一員になってエンドというのを見たかったです。

それでまあ、見たい物は作ってしまえということで、ちょっと悪堕ちエンドSSを作ってみました。
よろしければお読み下さいませ。


「リード、マジックワード 『シャイニングスラッシャー!!』」
ジャスリオンブレードを構えたジャスリオンが大きく飛び上がり、巨大な黒い影である魔王デスマダーに切りかかる。
今まで数々の敵を打ち破ってきたジャスリオンの切り札ともいえる必殺技だ。
これに耐えられるモンスターなどいはしない。
先ほどまでデスマダーの瘴気によって再生したモンスターどもを次々と切り伏せていたにもかかわらず、その太刀筋には少しの乱れも無かった。
だが・・・

『おろかな。実体を持たぬ我を切り伏せられると思うてか?』
魔王デスマダーのエコーがかった声が響く。
聞くものに恐怖とおのれの無力さを感じさせるような声だ。
おそらく並の人間であれば、その姿と声だけでその場にへたり込んでしまうに違いない。

シャイニングスラッシャーが巨大な影を引き裂いていく。
揺らめく巨大な影が真っ二つに分かれて行く。
「やった・・・」
純玲は自分の手に感じる手ごたえに勝利を確信した。
これでデスマダーは倒れる。
そう思ったのだ。

「えっ?」
しかし次の瞬間、デスマダーの揺らめく姿が再び元に戻って行く。
それどころか切り裂いていくジャスリオン自体を、デスマダーの揺らめく姿が取り囲んで中に封じ込めようとしているのだ。

「純玲ちゃん!」
近くのビルの屋上でジャスリオンとデスマダーの戦いを見守っていた綾が思わず声を上げた。
つい先日まではダークウィッチアヤとしてジャスリオンと死闘を繰り広げていた綾。
今はジャスリオンのおかげで元の巻雲綾に戻れたとは言え、何もできない自分が恨めしい。

「くそっ!」
何とか態勢を立て直してデスマダーから逃れようとするジャスリオン。
だが、デスマダーの躰はみるみる再生してジャスリオンを取り込んでしまう。
「しまったぁ・・・」
完全に闇の中に捕らわれてしまった中で、純玲はほぞを噛んだ。

『クククク・・・おろかな娘よ。このチャンスを待っていたとも知らずに切りつけてきおったわ』
純玲の頭にデスマダーの声が響いてくる。
「何ですって?」
『雷純玲よ。マジカルクロノブックを手にいれ、魔法機動ジャスリオンとして我に歯向かい、よくもオルダーやエロジーム、そして数々のモンスターを倒してくれたもの』
苦々しそうなデスマダーの声に怒りを感じる。
「黙れ! お兄ちゃんを利用して地上侵略をさせ、最後にはお前がお兄ちゃんを殺したんだ! お前だけは絶対に赦さない!」
純玲の脳裏にオルダーの最後が思い浮かぶ。
『あ奴は優秀な手駒であった。過去のことなど思い出さねば我が配下として生きながらえたものを』
「黙れー!」
ジャスリオンブレードを周囲に向かって振り回す。
だが、先ほどまであった手ごたえが今はまるで感じられない。
漆黒の闇の中で右も左もわからなくなり、今自分の頭が上にあるのか下にあるのかさえわからないのだ。
虚無の空間にただ浮かんでいる。
純玲はぞっとするものを感じていた。
『ククク・・・さすがはあ奴の妹よ。いい手駒になりそうだ』
「なっ」
純玲の頬を汗が伝う。
デスマダーは兄と同様に純玲をも手駒としようというのか?

「そんなことにはならない! 以前エロジームが暗黒魔力で私を操ろうとしたわ。それ以来マジカルクロノブックが私を守ってくれている。私には二度と暗黒魔力は効かないわ。お前の手駒になんて誰がなるものか!」
グッとこぶしを握り締める純玲。
そうだ。
暗黒魔力などに負けるはずが無い。
今の自分には兄や綾、それにクラスのみんなも応援してくれている。
負けるはずが無いのだ。

『ククク・・・確かにマジカルクロノブックによってお前は守られている。だが、そのマジカルクロノブックを作り変えればどうなるかな?』
「えっ?」
純玲は驚いた。
マジカルクロノブックを作り変える?
まさかそんな・・・
『マジカルクロノブックはもともと魔法世界のもの。魔法世界のものであれば我が影響を及ぼすことなど造作も無い。オルダーもユリジームもエロジームも知らなかったようだがな』
「じょ、冗談じゃ」
必死になってジャスリオンブレードを振るい、何とか脱出しようとするジャスリオン。
そのジャスリオンスーツの下で純玲は青ざめていた。
嘘でしょ・・・
冗談よね・・・
マジカルクロノブックは私を守ってくれるよね・・・

『クローズドクロノブック!』
いきなり純玲の纏っていたジャスリオンスーツが光の粒子となって散っていく。
手にしていたジャスリオンブレードも、純玲の頭部を守っていたヘルメットも、みんな光の粒子になって飛び散ってしまう。
残されたのはいつものセーラー服姿の雷純玲だけ。
そしてその目の前にマジカルクロノブックが浮かんでいた。
「ど、どうして・・・あ、マジカルクロノブック」
唖然としてセーラー服に戻ってしまった自分を見つめていた純玲だったが、ハッと気がつくとマジカルクロノブックに手を伸ばす。
だが、マジカルクロノブックは目の前からすうっと遠ざかってしまい、純玲の伸ばした手は空しく宙を掴んでしまった。
「マジカルクロノブック! 待って!」
追いかけようとしても脚が宙をかくだけで躰は前には進まない。
マジカルクロノブックには届かないのだ。
「返して! 私のマジカルクロノブックを返して!」
必死になって手を伸ばす純玲。
まるで自分の半分を失ったかのようだ。
『返してやるとも、今すぐにな』
デスマダーの声が闇の中に響き、マジカルクロノブックが闇の中に消えて行く。
いや、闇の中に消えて行くのではなかった。
マジカルクロノブックが黒く、そう、漆黒のごとく黒く染まって行っているのだ。
そのために傍目から見ると闇の中に消えてしまったように見えたのである。
「ああっ、マジカルクロノブックが・・・」
『クククク・・・これでこの本はマジカルクロノブックではなくデスマドークロノブックへと生まれ変わった。さあ、返してやろう』
表紙も留め金も全て漆黒に染まり、金で刻印されていた文字も銀色に変化したマジカルクロノブックが純玲の手元に戻される。
表題もマジカルクロノブックではなくデスマドークロノブックと書いてあった。
「そ、そんな・・・」
愕然としながらも純玲は思わずその本を手に取る。
ずっしりとした重さが懐かしいものの、すでにそれはかつてのマジカルクロノブックではなかった。
「そんな・・・」
純玲の頬を涙が伝う。
あれほど自分を助けてくれ、ともに戦ってきたマジカルクロノブックが失われてしまったのだ。
悲しくて涙があふれるのを止めることはできなかった。

『雷純玲よ、悲しむことは無い。お前もすぐにその本の素晴らしさを知ることになる』
「えっ?」
顔を上げる純玲。
『オープンクロノブック! リード、デスリオン!』
「きゃぁーっ」
本が開いて黒い粒子が噴き出すと、見る間に純玲のセーラー服に纏わり着いていく。
そしてすぐに黒い粒子はセーラー服を漆黒のバトルスーツに変化させ始めた。
それは光の粒子がセーラー服をジャスリオンスーツに変化させたのとまったく同じ作用であった。
違うのは銀と青を基調としたジャスリオンスーツではなく、黒と紫を基調としたまがまがしいバトルスーツであったということだ。
純玲の首から下を黒いバトルスーツで覆った黒い粒子は、次に純玲の頭部を漆黒に輝くヘルメットで覆って行く。
魔物が笑みを漏らしたかのような意匠のヘルメットが純玲の頭部を完全に覆い、純玲は全身を漆黒のバトルスーツに全て覆われてしまった。
「あ・・・あああ・・・」
自分に起こった変化に戸惑う純玲。
だが変化は外見だけにとどまらなかった。
デスマドークロノブックとなった魔法の書は、純玲の心までも侵食して行ったのだ。
今までもっていた純玲の暖かくやさしい心、それに正義を愛する芯の強さがデスマドークロノブックによって塗り替えられていく。
マジカルクロノブックを自分の半身と思い込むまでに同調してしまっていた純玲にとって、デスマドークロノブックの邪悪な意思が流れ込んでくることは止めるすべが無かったのだ。
「うあ・・・あああ・・・」
ヘルメットの上から頭を抱えて、何とか邪悪な意思に対抗しようとする純玲。
だが、悪の意思は容赦なく純玲の心を染めて行く。
「あああああああああ・・・」
やがて純玲は意識を失ったかのようにその場に崩れ落ちた。

ピクリと手の指が動く。
ゆっくりと姿勢を正して起き上がる漆黒のバトルスーツ姿の純玲。
上下もわからない空間だというのに、何の問題も無く立ち上がったのだ。
そしてその目の部分が妖しく輝いたかと思うと、純玲は闇の奥に対して跪いて一礼する。
『クククク・・・どうやら目が覚めたようだな。お前が何者なのか我に言ってみるがいい』
闇の中にデスマダーの重厚な声が響く。
漆黒のバトルスーツ姿の純玲はゆっくりうなずくと、おもむろに顔を上げた。
「はい、デスマダー様。私はデスマドーの戦士暗黒機動デスリオン。デスマダー様の忠実なしもべです」
よどみなく答える純玲。
変わってしまったマジカルクロノブックと同様に、純玲の心もデスマダーによってゆがめられてしまったのだ。
今の純玲は正義の魔法機動ジャスリオンではなく悪の暗黒機動デスリオン。
デスマダーのために暗黒魔界デスマドーの一員として働くことに喜びを感じるように変えられてしまったのだった。
『クククク・・・デスリオンよ、我を裏切りしユリジームを始末し、ダークウィッチアヤを再び取り戻すのだ。よいな』
「はい、デスマダー様。このデスリオンにお任せ下さいませ。裏切り者ユリジームの始末とダークウィッチアヤの復活は、必ず成し遂げてご覧に入れます」
『うむ、楽しみにしておるぞ』
「ハハッ」
再び一礼すると、デスリオンは立ち上がり闇の外へ向かって行く。
その手で世界を闇に染め、暗黒魔界デスマドーの支配する世界にするために。
純玲はこれから待っている破壊と殺戮に心を弾ませていた。


いかがでしたでしょうか?

ご存知の通り本編では、捕らえられたジャスリオンがマジカルクロノブックを奪われそうになる直前に、綾とユリジームのコンビによってデスマダーの体内からジャスリオンは救出されてしまいます。
あそこはぜひともそのまま洗脳まで行ってくれーって思ったものですよね。
その思いをちょっとぶつけてみました。
楽しんでいただければ幸いです。

それではまた。

(注:「魔法機動ジャスリオン」は架空の深夜アニメです。この記事はそのアニメがあったものとして書いた架空の作品の二次作品です。混乱させてしまい申し訳ございませんでした。「魔法機動ジャスリオン」の詳細は10/12の記事参照)
  1. 2007/11/03(土) 19:21:00|
  2. 魔法機動ジャスリオン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

魔法機動ジャスリオン第八話(xsylphyx様作)

当ブログと相互リンクさせていただいておりますサイト、X-onlyの管理人xsylphyx様より、なんとなんと「魔法機動ジャスリオン」のSSをいただきました。
しかも本編第八話という形です。
もう感謝感激です。
お遊びで作った企画書がこうして形になるなんて・・・
xsylphyx様ありがとうございました。

公開のご許可をいただきましたので、ここに掲載させていただきますね。
皆様もどうぞお楽しみ下さいませ。
(xsylphyx様よりの申し出により、一部文章を追加したバージョンに差し替えさせていただきました。10/15 22:07)



「ウムムム… こう失敗続きじゃと
  オルダー様の怒りに触れるのは時間の問題…」

暗黒魔界デスマドー魔法技術主任エロジームは研究室で頭を抱えていた。

「オルダー様はジャスリオンは女子高生だと仰っていた。
  ならば、ダークウィッチが通う学校を襲ってみるかの。
   下手な鉄砲も数を撃てばなんとやら…
    女子高生でモンスター軍団を作るのも悪くない
     ヒヒッ… ヒィヒッヒッヒッヒッ…」




第八話『私がモンスターに? エロジームの最後!』




「遅刻だぁ!! 千尋、先生まだ来て…」

朝、教室に飛び込んだ雷純玲(イカズチ スミレ)はその異様な空気に足を止めた。

「み、みんな? ど、どうしたの…かな?」

大人しく席に着いたまま微動だにしない友人たち。
純玲の心に言い知れない不安が湧きあがる。

「おやおや まだ1人、残っておったか」

佇んでいる純玲に教壇の方向から訳の分からない言葉が飛んで来る。
そこに立っているのは担任教師大河内真奈美だったが
その声は真奈美の声ではなく、聞き覚えのある年老いたしわがれた声。

「真奈美先生? !? そ、それは!! そのペンダントは!!」

大河内真奈美の首に掛けられている
見慣れた紋様が刻まれた金のペンダントに純玲の声に力が入る。

「ホォ 『デスマドー』の紋様を知っているとは ただの小娘ではないようじゃな」

真奈美の背後から白衣を着た老人
暗黒魔界デスマドーの老博士エロジームが姿を現す。

「デ、デスマドー エロジー…ハッ!」

思わず老博士の名前を口にしてしまった純玲は慌てて口を押さえた。

「ホホォ ワシの名を知っているとは ヒィヒッヒッヒッ…
  よもや いきなりカードを引き当てるとは思わなかったわい。
   我らを知る小娘、お前がジャスリオンじゃな」
「な、なにを言ってるのかしら この」
「我がシモベたちよ その小娘を捕らえよ」
「エッ!? な、なに、止めて、どうしたのよ!
  ウ、ウソ!! みんなにもペンダントが
   みんなエロジームに操られて! 放して、みんな手を放して!!」

背後から首を、左右から両腕を女子高生とは思えない力で掴まれ
体を捩るくらいでは振り解けなかった。

「無駄じゃ その娘たちにはデスマドーの魔力を分け与えておる」
「ペンダント! ペンダントでみんなを操ってるのね!!」
「ヒッヒ 魔力を纏っている限り、我らデスマドーの忠実なシモベじゃて」

嫌らしい陰湿な笑いを浮かべ近づいてくるエロジームはポケットから
金のペンダントを取り出していた。

「変身されてはたまらんからの
  ワシの研究室まで大人しくして貰おうかの ジャスリオン」
「や、止めろ!! 来るな、近づくな!! 止め あぁっ…ち、ちから…が」

デスマドーの紋様が刻まれた金のペンダントを首に掛けられた純玲の瞳から光が失せた。

「ヒッヒッヒ ゆっくりとジャスリオンの秘密を聞き出して
  その後で、お前を魔界モンスターに改造してやるわい」



「うっ…う~ん… ここは…」
「やっと、お目覚めのようじゃな ジャスリオン」
「エ、エロジーム!!」
「お前が眠っている間にほれ お友達の改造は終わっておるわい」

エロジームの直ぐ後ろにいる2人と
薄暗い壁際に整列しているシルエットを目を細めて見やる純玲。
それがクラスメートに間違いないことが純玲には分かった。

醜いモンスターにされていない事に胸を撫で下ろした純玲だったが
彼女たちが身に着けている服、光沢を帯びた赤紫色のレオタード
蒼ざめた紫のショートブーツとグローブ、彼女たちの顔を飾る
目尻と鼻梁が尖り気味のアイマスク、その眉間には金色の
デスマドーのエムブレムが輝いている。
そしてエロジームの後ろに立っている2人だけは、マスクの隙間から
見えている目元と唇に赤紫のメイクが施されていた。

彼女たちのその姿が何を意味しているのか、純玲は十分過ぎるほど理解できた。

「みんな デスマドーに!」
「モンスターにするには、ちと勿体無い気がしたでな
  『デスマドー少女隊』デスマドーの戦闘員にしてみたわい。
   特に、この少女というにはちぃーと、年を食った女とこの娘はワシの好みでの ヒヒ…
    特別に手を加えてやったわい。 ヒィヒッヒ… のぉ、お前たち」
「「ハイ エロジーム様 何なりとお申し付け下さいませ」」

淫靡に微笑んだ2人はエロジームに歩み寄ると両膝をついて傅いた。

「千尋、真奈美先生、どうしたの! 何をされたの!!」

真奈美は勿論だったが、もう1人が親友の山咲千尋(ヤマサキ チヒロ)で
あることは、千尋自慢の美しく長い黒髪を見れば一目で分かった。

「この2人はワシの奴隷じゃ ヒィヒッヒッ… 特にこっちの年を食った方の」
「あ…あぁん…… エロジームさまぁ」
「この熟れた体、そそられてたまらんわい ヒィヒッヒッヒッヒ…」

真奈美の頭を掴み、自分の股間に真奈美の胸を押し付けると
真奈美は甘く濡れた声を上げ、嬉しそうに両手で胸を持ち上げて
エロジームの股間に奉仕をはじめていた。

「こっちの小娘も、ワシが躾けてやれば… ん?靴が汚れてしまったわい」
「わたくしにお任せ下さいませ、エロジーム様  綺麗にぬぐわせて頂きます」

陶酔した眼でエロジームを見上げた千尋は、色っぽく髪をかき上げると
エロジームの足元に平伏して嬉しそうに靴を舐めた。

「千尋、先生、そんなことしないでェ!!  このぉエロジジィー!!!
  2人に酷いことして…許さない、絶対に許さないから!!!」
「エ、エロジジィ…… ヒィヒッヒッヒ 負け犬がよく吼えよるわい
  安心せい、お前はワシの好みでないわい」

顔を引き攣らせたエロジームの手が黒く光り
純玲が磔られている台に刻まれたデスマドーの紋様が怪しく輝き出した。

「お前を魔界モンスターに改造するつもりじゃったが止めじゃ
  他の者たちと同じように心だけをデスマドーに改造してやるわい
   そうすれば、お前をデスマドーの戦士、悪のジャスリオンに出来るからのぉヒッヒ」
「うぐぅあ… だれがデスマドーに何か… うぅわぁぁぁ…頭が…頭が痛い…
  頭が割れる…割れちゃう…止めてぇ……」



そして、この施術を垣間見る二つの影があった。

「この呪符をジジィに気づかれないように貼ってくるのよ」
「ハイ かしこまりました。
  ですが、これは呪文破壊の呪符 本当に宜しいのですか?」

濃い紫のローブに身を包んだ人影に白い仮面を着けた少女が恭しく言葉を返す。

「構わないから 言われたとおりに…ね」

人影は少女と同じ紫色をした唇を重ね合わせる。

「ハ…ハイ… 全て仰せのままに…」





磔台から生み出された金色に輝くリングが純玲の頭に嵌まり
純玲の心をデスマドーの暗黒の心に塗り変える。

「ヒッヒッヒ 散々邪魔をしてくれたジャスリオンの情けない姿、これは愉快じゃて」
「エロジーム様 私も何かお手伝いを…」

白とピンクで統一されたヒダと飾り布が多くあしらわれた衣装を
纏った少女が施術を受ける純玲に近づき、何気に磔台に触れた。

「止めい! 触る出ない、ダークウイッチ!!」
「ハッ 申し訳ございません」

頭を垂れるダークウイッチの紫に塗られた口元が小さくつり上がる。

純玲の親友だった巻雲綾(マキグモ アヤ)はデスマドーに捕らえられ
エロジームに魔に対する適応能力の高さを見出されると
ジャスリオンと戦う悪の戦士ダークウィッチアヤとして洗脳された。

綾は清らかな心を闇に染められ、エロジームへの忠誠心と絶対服従のシモベとして
赤紫色の支配印紋のメイクを施され、エロジーム好みの衣装を着せられている。
ダークウィッチとメタルカラーのジャスリオンが戦うところは
何も知らない者が見れば、正義の魔法戦士を悪のロボットがいたぶる情景にしか
見えないくらい、清楚で華麗と言う言葉でしか表現できない姿だった。
だが、その愛らしい胸元を飾る邪悪なデスマドーの紋章こそが
彼女が暗黒魔界デスマドーのシモベ、ダークウィッチアヤであることを証していた。

そして綾に掛けられた正体隠蔽の魔法のせいで、純玲もまた
ダークウイッチの正体には気がついていないのだった。

「お前ごときが、どうこうできる施術ではない! ワシが命令するまで!?
  ダークウイッチ、その仮面は何じゃ、何ゆえそのような物を着けておる」
「ハイ なぜか分かりませんが、この者に顔を見られてはいけないような…」
「何を訳の分からんことを言っておる もうよい、下がれっ!」
「ハッ 失礼致します」

立ち去るダークウイッチが口元に浮かべた妖しい微笑みと
自らが施した支配印紋の一部、唇の赤紫が書き換わっている事に
純玲の施術に気をとられていたエロジームは気づいていなかった。



「ただいま戻りました」

顔の半分を隠す真っ白なのっぺら仮面を着けたダークウイッチアヤが
足を組んで腰掛けている人物の前で片膝を折る。

「ご苦労様 ちゃんと私の言いつけどおり出来ましたね」
「ハイ 仰せのとおり、呪文破壊の呪符を…」

笑みを浮かべるアヤの唇が紫に輝く。
それはアヤが目の前の人物の支配を受けている証の色だった。

「ウフフフッ 後はこのマスクを調整して…
  フフ… 今のこと、全て忘れるのよ ダークウイッチアヤ」

立ち上がった人物は自分を見上げ跪いているアヤの顔からマスクを外した。

「ハ…ィ……………ーム…さ…ま…」

アヤの唇が元の赤紫に戻り、虚ろな眼がゆっくりと閉じられる。
そしてアヤが覚醒したとき、紫のローブの人影は消えていた。




「やめ…て… あたまが…あたまがぁぁ……あぁ………あ…」

苦痛に顔を歪めていた純玲の顔が無表情になり瞳が闇色に濁る。

「わたしは…デスマドーの…シモベ……暗黒魔界が…地上を…支配する…お手伝いを…」

純玲が弱々しく漏らした言葉で純玲の心がデスマドーに変わり始めたことを
見取ったエロジームは嫌らしい笑いを浮かべた。

「ヒッヒッヒ そうじゃ、お前はデスマドーのシモベじゃ」
「ハイ…デスマドーのシモベです…」
「そして ワシの、このエロジームの奴隷じゃ」
「わたしは…エロジームさまの…奴隷です…」
「ワシはお前のあるじ 奴隷はあるじの、どのような命令にも服従するのじゃ」
「奴隷は…あるじの命令に…服従します…」
「ヒッヒッヒ 幾つか質問した後で
  先ほどの、無礼な物言いの仕置きをしてやるわい」
「ハイ… ありがとうございます…」

エロジームは虚ろな笑みを浮かべて答える純玲に近づく。

「お前はどのようにして、ジャスリオンに変身するのじゃ」
「…それは……」
「どうした 奴隷はあるじの命令にどうするんじゃ」
「奴隷はあるじの命令に…服従します」
「ならば答えるのじゃ どのようにしてジャスリオンに変身するのじゃ」
「…ハイ…… ポケットの…マジカルクロノブックで…」

エロジームがベタベタと純玲の体にさわり
胸のポケットに収まっていたマジカルクロノブックを取り出した。

「これがジャスリオンの変身アイテム『マジカルクロノブック』じゃな
  で、これをどうするのじゃ」
「ハイ……マジカルクロノブックを胸の前にかざして…」

安心し切ったエロジームが手の平に乗せたマジカルクロノブックを
純玲の胸の前に持って行く。

「こう唱えるのです…」

純玲の口角が邪悪につり上がり。

「オープンクロノブック…  リード…  ジャスリオン!!」

その言葉と同時にマジカルクロノブックが開かれ
光の粒子が溢れ出すと純玲のセーラー服に付着してゆく。
シルバーメタリックに輝くセーラー服は純玲の体に纏わり付くように
その姿を変え、首から下の全てをメタルスーツで覆い尽くすと
頭にはフルフェイスヘルメットが装着された。

ジャスリオンは磔台の拘束を引き千切り、エロジームの前に降り立つと
挨拶代わりのパンチを老博士エロジームの腹に打ち込んだ。

「時空の戦士 魔法機動ジャスリオン、ここに見参!!」
「グエェェェ… ど、どうしてじゃ…
  心をデスマドーに作り変えたハズじゃ グエッ…」
「危なかったわ あと少し、あのまま暗黒魔力を送り込まれていたら
  完全に心をデスマドーに作り変えられていたわよ!!」

自分が暗黒魔力に抗えた本当の理由に純玲が気づくハズも無く
ジャスリオンの怒りの拳はエロジームの顔面を捕らえ
老博士の小さい体は激しく壁に叩きつけられた。

「ゲフッ… お、おのれ小娘… ワシを騙しおったな…
  お前たち! 何をしておる、ジャスリオンを取り押さえるじゃ!!」
「「「マドー!!」」」

エロジームの命令を受けて
壁際で並んで立っていたデスマドー少女隊がジャスリオンを取り囲む。

「みんな止めて!!」
「今度は魔界モンスターに改造してやるわい! やれ、デスマドー少女隊!!」
「「「マドー!!」」」

四方から一斉にパンチや蹴りがジャスリオンに向けて放たれる。
が、ジャスリオンは全ての攻撃を難なくかわす。

「ごめんね… ちょっと痛いけど我慢してね」

ジャスリオンは攻撃してきた少女隊の鳩尾に拳を当て気絶させると
1分もしない内にデスマドー少女隊は床の上で重なりあっていた。

「リード マジックワード『リセット』!!」

床の上に倒れているデスマドー少女隊が魔方陣で囲まれ、光の粒子に包まれると
着せられていた戦闘服が消えてなくなり、元のセーラー服姿の女子高生に戻った。

「やっぱり… デスマドーアイテムで操られていたのね」
「よくも、わしのデスマドー少女隊を!」
「うるさい! 千尋と真奈美先生も返して貰うから!!」
「それはどうかのぉ ヒッヒィ この2人は特別じゃからな、行け!」
「ふん! 負け惜しみ言っちゃって
  リード マジックワード『リセット』!!」

エロジームの命令で身構える千尋と真奈美に
ジャスリオンはデスマドー少女隊を開放した魔法呪文を唱える。
がしかし、光に包まれた2人の姿に変化は現れなかった。

「エッ!? どうして!!」
「ヒッヒィ 言ったはずじゃ、2人は特別じゃと」

エロジームの両手が黒い光を放つと
千尋と真奈美の全身に赤紫の支配印紋が浮かび上がる。

「支配印紋!! エロジーム、千尋と真奈美先生にそんな高位魔法を…
  そんな高位魔法に2人の体が耐えられるはずがないでしょう!!」
「ヒッヒッヒ ならば、お前が大人しく捕まればいいだけじゃ
  奴隷として仕える程度の魔力ならば、この2人も壊れんわい。
   じゃが、お前が抵抗すると言うなら ヒッヒ…」
「あぁ…」

エロジームの手の光が増し、大量の魔力が千尋と真奈美に送り込まれると
2人が苦悶の表情を浮かべた。

「ダメッ!! 止めて、エロジーム!
  わ、分かったから… 大人しく捕まるから、千尋と真奈美先生にそれ以上…」
「ヒヒッ 他愛無いのぉ お前たち、ジャスリオンを捕らえるのじゃ」
「「ハイ エロジーム様」」

千尋と真奈美はジャスリオンに歩み寄り、両手をしっかり掴んだ。

「何をしておる、ジャスリオン お前は元の姿に戻らんか!!」
「千尋、真奈美先生 ちょっとだけ我慢してね
  リード マジックワード『オーバーロード』!!」
「「キヒィ!」」

白い雷撃に包まれた千尋と真奈美の体がガクガクと震える。

「なっ! 何を考えておるのじゃ、ジャスリオン!!」
「一瞬で決めないと2人の体が危ないのに…
  2人一緒にオーバーロードされるにはやっぱりパワーが足りない」
(リミッター解除… 2人を助けるにはこれしか でもこのワードは…)
「ヒヒッ ヒィヒッヒ 一度に大量の魔力を送り込んで
  オーバーロードさせるつもりじゃったか…
   じゃが、そうはいかなんだようじゃな ジャスリオン」
「ええい、迷ってる暇はない!!
  リード シークレットワード『リミッターキャンセル』!!」
「なんじゃと!」

ジャスリオンの全身が白く輝き
千尋と真奈美を包み込んでいる雷撃が激しくなった。

「「ギャヒィィ」」

ビクンと大きく仰け反った千尋と真奈美が力なくその場に崩れ落ちると
全身の支配印紋が蒸発したように消え、纏っていた戦闘服が元の衣服に戻った。

「千尋! 真奈美先生!」

呼びかけに小さく声を漏らした2人に
胸を撫で下ろした純玲は腰のソードユニットを掴んだ。

「リード 『ジャスリオンブレード』!!」

ユニットに青白い光の刃が生まれ、纏っているジャスリオンスーツの
パワーがジャスリオンブレードに集束される。
そしてリミッター解除されたジャスリオンパワーが、ブレードの刃を青から紅蓮に変えた。

「絶対許さないからね、エロジジィィ!!」

壁の隅に逃げ込んで、両手を顔の前でクロスさせたエロジームが怯えて命乞いをする。

「や、止めるんじゃ! 取引じゃ、取引しようではないか」
「リード マジックワード『キャプチャー』!」

宙に浮かぶように現れた白い十字架にエロジームの体が固定される。

「ま、待て、やめろ! 命だけは、命だけは助けてくれ!!」
「問答無用!! 閃け、ジャスリオンブレード!!」
「やめろォォォウギャァァァ」

エロジームの体は瞬時にシャボン玉のように弾け、光の粒子となって消滅した。

「ふぅぅ… 千尋、真奈美先生、みんな!」

床で倒れているクラスメートに回復魔法を施そうと純玲が足を踏み出したとき

― マジカルパワーオーバーロード システムダウン ―

「エッ?」

ヘルメットの内部に音声が響き、目の前が真っ暗になると
いつもなら解除呪文で光の粒子となり解除されるジャスリオンスーツが
純玲の体の上で透明になり、消えてしまった。

「な、なに? どうして勝手に変身が…
  マジカルパワーオーバーロードって システムダウンって何よ…」

手の上で辛うじて形を留めているが
マジカルクロノブックは燃え尽きた灰のようになっていた。

「まさか… うそでしょう…
  オ、オープンクロノブック…  オープンクロノブック!」

純玲の言葉にマジカルクロノブックは全く反応する気配はない。

「パワーを使い過ぎたってこと?
  マジカルパワーもオーバーロードしちゃったの?」

床の上に崩れ落ちる純玲の頬を涙が伝う。

「そんな… どうすんのよ…
  これからどうやってデスマドーと戦うのよォ!!」


次回予告
パワーを失ってしまったマジカルクロノブック。
それを見透かしたかのようにデスマドーの攻撃が!
純玲は再びジャスリオンに変身できるのか?
次回、魔法機動ジャスリオン第九話。
「再変身? 闇を切り裂く乙女の祈り!」にリード! ジャスリオン!

いかがでしたでしょう?
最後に予告だけ私の方で付けさせていただきましたが、まさにイメージどおりのジャスリオンを作っていただいたことに驚くとともに、あらためてxsylphyx様に感謝を述べさせていただきます。
本当にありがとうございました。


現在「海」祭り開催中です。
会場はリンク先から行けますので、どうぞ足を運んで下さいませ。

現在一般の方々のご参加も受付中です。
ぜひぜひ皆様の作品をお寄せ下さい。
お待ちしております。

それではまた。
  1. 2007/10/15(月) 20:24:03|
  2. 魔法機動ジャスリオン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

新番組 「魔法機動ジャスリオン」

昨日まで行なっておりましたアンケートへの回答、皆様どうもありがとうございました。
今後の創作活動において参考にさせていただきます。
どうもありがとうございました。

先日投下した「ナイロンウーマン増殖編その3」におきまして、何の気なしに作中に登場させました深夜アニメ「魔法機動ジャスリオン」が、予想以上に皆さんの気を惹いたようで驚きました。

本当に何も考えずに、ただ麻里子の夜更かしの理由として出した深夜アニメでしたが、こうして皆様の気を惹いたということで、ちょっと企画書めいたものを作ってみました。

冗談企画ですが、楽しんでいただければ幸いです。


新番組 「魔法機動ジャスリオン」

魔界より飛来した謎の魔道書「マジカルクロノブック」により、突如正義のヒロイン魔法機動ジャスリオンにされてしまった女子高生のストーリー。

毎週魔界より現れる魔界モンスターを、持ち前の明るさとジャスリオンスーツのパワーで倒して行く。
ジャスリオンスーツは宇宙刑事のスーツっぽいもの。
マジカルクロノブックによりセーラー服(普段着も可)が変形する。
「オープンクロノブック!」
「リード、ジャスリオン!」
「時空の戦士、魔法機動ジャスリオンここに見参!」

ヒロイン
雷 純玲(いかずち すみれ)
高校二年の女子生徒。偶然マジカルクロノブックを手に入れたことから魔法機動ジャスリオンに変身する。
明るく元気な女の子。

巻雲 綾(まきぐも あや)
純玲の親友。優しい女の子。将来の夢は看護師。
第3話で捕らえられ洗脳されてしまい、以後はダークウィッチアヤとしてヒロインと戦うことに。

暗黒魔界デスマドー
地上を支配しようとする魔界よりの侵略者。
暗黒魔法を使い、人類に害をなす一味。
魔王デスマダーが率いている。

地上侵略司令官オルダー王子
デスマドーの侵略部隊司令官。
まだ若いものの冷酷な上に魔力のパワーは一級品。
ジャスリオンとも互角以上の勝負ができるが、王子という立場のため前線に出ることはまれ。
魔界モンスターを使い地上侵略を進めて行く。
実はヒロインとは・・・

魔法技術主任エロジーム博士
白衣を着た老博士。
魔法手術により魔界モンスターを作り出す。
オルダー王子とは以前からの知り合いであり、エロ爺と呼ばれている。
(無論本人は怒る)

魔法参謀ユリジーム
チャイナドレスの妖艶な美女。
エロジームの孫であり、その卓越した頭脳で侵略作戦のアイディアを練る。
ダークウィッチとなった綾が可愛くて仕方ない。
その名の通りのユリ嗜好。

魔界モンスター
魔界の生物をエロジーム博士の手術により強化したもの。
人間並みの知能を持ち、地上侵略の尖兵となる。

サブタイトル(仮)
第一話:私が戦士? 乙女パワーよ、ジャスリオン!
第二話:宿敵? オルダー王子の甘い罠!
第三話:綾が失踪? 卑劣なエロジーム!
第四話:ダークウィッチ? 忍び寄る黒い影!
第五話:私は綾? 私はダークウィッチ!
第六話:全員が遅刻? 時間魔法で逆転よ!
第七話:ばれちゃった? ジャスリオン対オルダー王子!
第八話:私がモンスターに? エロジームの最後!
第九話:再変身? 闇を切り裂く乙女の祈り!
第十話:ユリジーム? 綾を誘う(いざなう)悪の華!
第十一話:仮面が綾なの? 砕け散る友情!
第十二話:あの人は? 影の戦士ジャストカイザー!
第十三話:ほんとなの? オルダー王子がお兄ちゃん!
第十四話:どうして? 必殺技が跳ね返された!
第十五話:悪魔の旋律? 仕組まれた演奏会!
第十六話:これはチャンス? ユリジームとダークウィッチの仲たがい!
第十七話:三代目はクリスチャン? 伯爵の絶叫屋敷!
第十八話:嘘でしょう? ユリジームの洗脳エステ!
第十九話:見えないの? 学園はダークウィッチの花園!
第二十話:綾が死ぬ? ダークウィッチと決戦よ!
第二十一話:やはり兄? オルダー王子愛に死す!
第二十二話:時間切れ? 魔王デスマダーの目覚め!
第二十三話:倒せない? ジャスリオン絶体絶命!
第二十四話:祈りは天に? ジャスリオン最後の輝き!

以上全二十四話を予定。

監督は最近円熟味とお腹の出てきた戸佐又海馬(とさまた かいま)を起用し、脚本には定評のある縁根百合子(ふちね ゆりこ)を抜擢。
キャラクターデザイン及びモンスターデザインにはスタジオきっしんが携わるという豪華メンバーで、深夜帯という状況に関わらず視聴率を確保する。

なお、主役のジャスリオンのCVはオーディションで選定の予定だが
オルダー王子のCVには熱い演技で定評のあるウエストエイトプロダクション所属の志賀波津爾(しが はつじ)を起用。
オルダー王子に熱い魂を吹き込んでいただく。

スポンサーはS.S.B食品。


企画書作りに参加していただいたEnneさん、g-thanさんありがとうございました。

現在「海」祭り開催中です。
会場はリンク先から行けますので、どうぞ足を運んで下さいませ。

現在一般の方々のご参加も受付中です。
こがねむし様の素晴らしい作品も投下されました。
ぜひぜひ皆様の作品をお寄せ下さい。
お待ちしております。

それではまた。
  1. 2007/10/12(金) 21:34:34|
  2. 魔法機動ジャスリオン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
前のページ

カレンダー

03 | 2023/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

時計

プロフィール

舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

ブログバナー


バナー画像です。 リンク用にご使用くださってもOKです。

カテゴリー

FC2カウンター

オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理人にメールなどを送りたい方はこちらからどうぞ

ブログ内検索

RSSフィード

ランキング

ランキングです。 来たついでに押してみてくださいねー。

フリーエリア

SEO対策: SEO対策:洗脳 SEO対策:改造 SEO対策:歴史 SEO対策:軍事

フリーエリア