今日は10月10日。
ということで1010(千十:せんとお)から語呂合わせで「(特撮・フィクション系)戦闘員の日」ということを、五年前くらいから提唱させていただいておりますです。
ですので、「戦闘員の日」にまつわるSSを一本投下いたしますです。
まあ、どっちかと言うと「戦闘員」というよりも、「ヒロイン悪堕ち」の面が大きくなってしまった感じではありますけど、お楽しみいただけましたら幸いです。
タイトルは「キョーアク獣ブタラードのメスブタ作戦」です。
それではどうぞ。
キョーアク獣ブタラードのメスブタ作戦
「今日は遅くなっちゃったわ……」
人の気配の無くなった夜の道。
一人の若い女性が帰路を急ぐ。
夜道の不安はあるものの、周囲に人の気配が無いことは、逆にほんの少し不安を和らげてくれる。
これがもし背後に人の気配でも感じようものなら、彼女はもっと緊張していただろう。
「とにかく早く家に帰らなくては……」
彼女はやや速足で歩みを進める。
「ヒッ!」
あと少しで家に着くというあたりで、彼女は青ざめて小さく声を上げる。
街灯の下に黒い太った人影が立っていたのだ。
しかも、それはシルエットではなく、本当に躰が真っ黒いのだ。
「ブヒヒヒ……なかなかいい女だブヒ。ボクちんのメスブタにふさわしいブヒ」
ノシッと足を踏み出す黒い姿。
街灯の明かりに照らされたその姿は、太った人間の躰に豚の頭が載ったような化け物だった。
大きな鼻がフゴフゴとひくつき、三角形をした耳が頭に付いているのだ。
「ひ、ひぃぃぃぃ! だ、誰か!」
女性は悲鳴を上げて助けを求める。
だが恐怖のせいか、声はか細く小さくて、この場を逃げ出そうにも膝が震えて動けない。
「ブヒブヒ。おとなしくするブヒ。怖がることはないブヒ。ブヒヒヒ……」
ノシノシと近寄ってくる黒豚男。
その両手も両足も豚のような蹄が付いている。
「いやぁっ! いやぁっ!」
女性は恐ろしさのあまり地面にへたり込んでしまう。
「ブヒヒヒヒ……」
「ひぃぃ!」
黒豚男の豚そのもののような顔が近づき、女性はその強烈な臭いにおいと恐怖のあまりに意識を失ってしまう。
黒豚男はニヤッと笑い、気を失った女性を担ぎ上げると、闇の中へと消え去っていった。
******
「確かにまだブラックズーの仕業と決まったわけじゃないけど……」
周囲を窺うようにしながら夜道を歩いていく若い女性。
栗色の髪をした整った顔立ちをしており、ピンク色のミニスカートとジャケットを身に着け、ピンク色のブーツを履いている。
右手には変身用のブレスレットを装着し、いつでも変身できるように身構えている。
彼女は桜原美愛(さくらはら みあ)。
キョーアク獣を使い世界を恐怖に陥れる悪の軍団ブラックズーと戦う、正義の戦隊アニマルクインテットの一人、アルマジロピンクなのだ。
今、この世界はブラックズーに狙われている。
動物と人間を掛け合わせたようなキョーアク獣という怪人が出現し、街を暴れまわるのだ。
彼らの力は強力で、軍でもなかなか歯が立たない。
そこでブラックズーに対抗するために、こちらも動物の力を取り入れたスーツを開発し、それを身に着けて戦う五人の戦士が選ばれた。
彼らはアニマルクインテットと呼ばれ、それぞれコンドルレッド、バッファローブルー、ジャガーイエロー、アルマジロピンク、マンモスグリーンというコードネームが付けられている。
美愛はこのメンバーの一人だった。
ここ二週間ほどの間に、この付近では立て続けに三人もの若い女性が消息を絶っている。
たまたまということもあり得るものの、美愛はブラックズーが何らかのかかわりがあるのではとにらんでいた。
そのため、何か手掛かりはないかと、こうして出向いてきたのだ。
単独行動という形ではあるものの、他のメンバーとはいつでも連絡は取れるようになっている。
何かあれば、すぐにみんなも駆けつけるはずだった。
「とはいうものの……ふう……」
今のところは何の手掛かりもない。
行方不明の三人も、共通点はこの付近に暮らす若く美しい女性というくらいで、OLだったり女子大生だったり若い主婦だったりと様々だ。
そのため警察ではよくある失踪が偶然重なったとしてしかとらえてなく、ブラックズーの仕業とは考えていない。
「私の考えすぎだった……かしら……」
人気のない夜道に立ち止まる美愛。
辺りは静かで誰もいない。
このあたりは住宅もまばらで、昼間でも人通りは少ないのだろう。
まだそれほど遅い時間でもないのに、まるで深夜のような気分になる。
明かりも街灯以外は少し離れたところにある住宅の明かりぐらいなのだ。
「確かに人をさらうにはいい場所かもしれないけど……肝心の人がいないわよね」
思わず苦笑いしてしまう美愛。
『きゃあっ!』
少し離れたあたりから悲鳴が聞こえる。
「えっ?」
美愛はすぐに反応し、悲鳴の方へと駆け出していく。
おそらくこの付近では、あの悲鳴が聞こえたのは自分だけかもしれない。
急いで状況を確認しなければ!
「待ちなさい!」
悲鳴が聞こえたあたりに駆け付けた美愛は、女性を肩に担いだ黒い影を呼び止める。
気を失っていると思われる女性を担いで、どこに連れて行こうというのか?
「ブヒ?」
「はっ!」
振り向いた黒い影に息をのむ美愛。
その影は太った黒い豚だったのだ。
いや、黒豚男というべきか。
太った真っ黒い躰に豚の頭部を持ち、足には豚の蹄が付いている。
まさに豚と人間が融合したような姿であり、間違いなくブラックズーのキョーアク獣だ。
「やはりブラックズーのキョーアク獣ね! 彼女を離しなさい!」
素早く身構える美愛。
いつでも変身できるようにブレスレットを構える。
「ブヒブヒッ! これまたボクちん好みのメスが来たブヒ。今日は大漁だブヒ」
豚の鳴き声を発しながらニタッと笑っている黒豚男。
「今まで女性たちをさらったのもあなたなのね? いったい彼女たちをどこへやったの?」
美愛は黒豚男をにらみつける。
「ブヒブヒッ、彼女たちなら巣でボクちんの帰りを待っているブヒ。みんなかわいいボクちんのメスブタ兵になったんだブヒ」
「メ、メスブタ?」
思わず声が出てしまう美愛。
女性たちはこのブヒブヒ鳴く黒豚男のメスブタにされているというの?
「ブヒブヒッ、心配しなくてもお前もすぐにメスブタ兵にしてやるブヒ。ボクちんのためなら何でもするメスブタ兵になるんだブヒ」
ニタニタと下卑た笑みを浮かべている黒豚男。
「くっ、ふざけないで! 誰があんたなんかに! いいわ、あんたを倒してみんな助ける! へんし……」
「おっと、変身したらこの女が死ぬブヒ」
美愛がブレスレットを掲げてアルマジロピンクに変身しようとした寸前、黒豚男が抱えていた女性を下ろしてその首に手をかける。
「くっ!」
思わずブレスレットのボタンを押す手が止まってしまう美愛。
「ブヒブヒッ、道理で見たことのある顔だと思ったブヒ。お前はアニマルクインテットのアルマジロピンクだったかブヒ」
うんうんと一人で納得したかのようにうなずいている黒豚男。
どうやら彼女の正体を知っているらしい。
「卑怯者! 彼女を離しなさい!」
「そうはいかないブヒ。この女はボクちんのメスブタ兵になるんだブヒ。メスブタ兵にしてボクちんのハーレムの一員にしてやるブヒ。お前にも一緒に来てもらうブヒ」
黒豚男は女性を抱きかかえてその首に手をかけたまま、ゆっくりと美愛の方へと近づいてくる。
「くっ」
じりじりとあとずさる美愛。
その手はブレスレットのボタンに指をかけたままだ。
「そのブレスレットを外すブヒ。外さないと……」
女性の首にかけた手に力が入る。
「ま、待って……わかったわ……」
美愛はゆっくりとブレスレットを外す。
女性の命には代えられないし、チャンスはきっと来るはず。
それに……
美愛はこっそりブレスレットの緊急ボタンを押す。
これで他の仲間に信号が伝わるのだ。
おそらく10分もすれば誰かが駆けつけてくるはず。
それまでこいつを足止めしておけば……
「ブヒブヒッ、そのブレスレットを遠くに放り投げろ。お前にはもう必要ないものだブヒ」
「えっ?」
さすがに捨てろと言われたら足元にでも落とそうと思っていた美愛も、放り投げろと言われて戸惑ってしまう。
だが、再び黒豚男の手に力が入るのを見て、美愛はあきらめてブレスレットを放り投げる。
信号をキャッチした仲間がブレスレットしかないことに気付き、周囲を探してくれれば何とかなるかもしれない。
とにかく、今は時間を……
「よしよし、それでいいブヒ。さあ、お前も来るんだブヒ」
女性から手を離し、再び肩に担ぎ上げる黒豚男。
そのままさらに美愛の方へと近づいていく。
「その前に彼女を離しなさい!」
ブレスレットは外してしまったものの、美愛とてアニマルクインテットの一人である。
格闘術は身についており、いつでも戦えるように構えを取る。
「ブヒブヒッ、そうはいかないブヒ。この女はボクちんのかわいいメスブタ兵にすると言ったブヒ。そしてお前もそうなるブヒ」
「そんなのごめんこうむるわ!」
近づいてきた黒豚男に渾身の蹴りをお見舞いする美愛。
うまくいけば女性を離すかもしれない。
だが、その願いはむなしかった。
「なっ!」
美愛の躰が地面に転がされる。
蹴り上げた足を跳ね上げられ、バランスを崩してしまったのだ。
見た目とは裏腹に黒豚男の戦闘力はさすがキョーアク獣というべきだろう。
「ブヒブヒッ、おとなしくするブヒ。ふうーっ」
倒れ込んだ美愛に口から猛烈に臭い息を吹きかける黒豚男。
「うっ! げほっ!」
そのにおいに美愛は思わず咳き込んでしまう。
あまりに強烈な臭さは、まるで脳に突き刺さってくるかのようだ。
「げほっ! ごほっ!」
必死ににおいを吸い込まないようにする美愛。
だが、周囲は臭い息で覆われ、頭がくらくらしてしまう。
やがて美愛は意識が遠くなってしまい、その場にぐったりと横たわった。
******
「はっ!」
美愛が気付いた時、そこは固い台の上だった。
周囲には何やら医療器具のようなものがいくつか置かれ、天井には無影灯が輝いている。
手術台?
美愛はそう思い、躰を起こそうとしたが、両手首と両足首が固定されてしまっていることに気付く。
「えっ? 嘘……」
しかも美愛の躰は服を脱がされてむき出しになっており、この手術台の上に裸で寝かされているのだ。
美愛の額に汗が浮かぶ。
まさかこうも簡単に捕らえられてしまうとは……
仲間を呼びたくてもブレスレットは外してしまったし、ここがどこかもわからない。
となれば、おそらく見つけてもらえる可能性は低いだろう。
なんとか自分で脱出するしかない。
でも、どうやって……
「ブヒブヒッ、改造の準備が整ったブヒ。先にこっちからブヒ」
数人の足音がして、声が近づいてくる。
それと同時に嗅いだことのある吐き気を催すような臭いにおいまで漂ってきた。
見ると、あの黒豚男とその背後に数人の人影が見える。
えっ?
嘘……
まさか……そんな……
美愛が言葉を失う。
黒豚男の背後にいたのは女性たち三人。
失踪した三人の女性たちだったのだ。
ただ、そのいずれもが異様な格好をしている。
彼女たちの頭には三角の豚の耳が付いており、顔にも大きな豚の鼻が付いているのだ。
両手と両足には黒革の長手袋と膝上までのロングブーツを着けているが、つま先は豚の蹄のように二つに割れており、手にも豚の蹄状の突起が付いていた。
そして胴体部分には黒革のコルセットが着けられているものの、逆に股間と両胸はむき出しでさらけ出されている。
あまりにも恥ずかしい格好をしているというのに、三人はいずれもその顔にうっとりと笑みを浮かべ、黒豚男に付き従っていた。
「彼女たちは!」
「ブヒブヒッ、目が覚めたかブヒ? そう、お前が探していたのはこのメスブタたちだブヒ」
ニタッと笑みを浮かべる黒豚男。
「い、いったい彼女たちに何をしたの!」
確かにメスブタにしたとは言っていたが、まさかこんな格好にされているとは思わず、美愛は愕然とする。
「ブヒブヒッ! こいつらはボクちんのかわいいメスブタ兵にしてやったんだブヒ。そうだな、お前たち?」
黒豚男が三人を振り返る。
「ブヒブヒブヒィッ! はい、私はブタラード様にお仕えするメスブタ兵カズミ。ブタラード様のためなら何でもいたします。ブヒィッ!」
「ブヒブヒィッ! 私はメスブタ兵カナ。ブタラード様の太くて素敵なおチンポ様にご奉仕するために生まれてきたメスブタです。ブヒィッ!」
「ブヒブヒィッ! 私はメスブタ兵マユカです。ブタラード様に身も心もお捧げし、私の卑しいメスブタ穴をお使いいただくのが喜びです。ブヒィッ!」
女性たちが一斉に右手を斜め上に上げ、うっとりとした表情で黒豚男に宣誓する。
その姿にとても信じられないという表情をする美愛。
いったい、彼女たちに何があったのだろうか?
「彼女たちに何をしたの?」
「ブヒブヒッ! 言っただろ、ボクちん好みに改造したんだブヒ。こいつらはボクちん専用の戦闘員として、ネズネズ兵と同等の強さを獲得させているブヒ。だから強いんだブヒ」
「ふあぁぁぁん……ブタラード様ぁ……ブヒィ……」
黒豚男ブタラードに抱き寄せられて甘い声を上げるメスブタ兵マユカ。
確か彼女には家で心配して帰りを待っている旦那さんがいたはずなのだ。
それが豚のように鼻を鳴らしてブタラードにしなだれかかっている上に、ブラックズーの戦闘員であるネズネズ兵と同等の強さがあるなんて……
「私を捕らえたからといっていい気にならないようにね。すぐに他のアニマルクインテットが来てくれるわ。そうなればもうお前はおしまいよ。それが嫌ならすぐに私と彼女たちを解放することね」
美愛は精いっぱいの虚勢を張る。
もちろんそれがほぼ無理であることは美愛自身が一番わかっているし、このブタラードとか言うキョーアク獣が彼女を解放することもあり得ないだろう。
だが、なんとか時間を稼いで隙を見つけるしかないのも事実。
その間に仲間が救出しに来てくれるのを願うしかないのだ。
お願い……
コンドルレッド、ジャガ―イエロー、マンモスグリーン、バッファローブルー。
早く来て……
「ブヒブヒッ! 確かにそうだなブヒ。いつ奴らが来るかわからんブヒ。その前にお前をボクちんのメスブタ兵に改造してしまおうブヒ」
「クッ……」
強烈な臭気を発しながら近づいてくるブタラードに、美愛は顔をそむけたくなるのを必死にこらえてにらみつける。
「そう怖い顔をするなブヒ。すぐにお前もボクちんのことが好き好き大好きブタラード様と思うようになるブヒ」
「絶対にならないわ! なるもんですか! あんたみたいな臭いやつはお断りよ!」
ガチャガチャと手足の拘束を何とか外そうとする美愛。
だが、やはり彼女の力では外れない。
「ブヒブヒッ、まずはお前の躰からだブヒ」
ブタラードが機器類のスイッチを押す。
ウィンウィンと機器類がうなり始め、いくつかのアームが美愛に向かって伸びていく。
「いやっ! いやぁっ!」
美愛は身をよじってなんとか逃れようとするが、アームは正確に美愛の動きに追随し、彼女の躰に針を突き立てていく。
「あうっ!」
薬剤が注入される痛みと熱さのようなものを感じる美愛。
すぐに躰がほてってきて、全身が焼けるように熱くなる。
「ああっ……あああっ……」
灼熱の暑さに身を焼かれるように感じる美愛。
その躰がだんだん変化し始める。
「い……いやっ……躰が……躰が熱い……フ……フゴッ」
鼻がじょじょに大きくなって上を向き、まるで豚の鼻のように変化する。
頭からも黒い豚耳が生え、人間の耳は小さくなって髪に隠れていく。
お尻の尾てい骨部分からはクルリと丸まった豚のシッポが生え、腹部が黒革のコルセット状のものに覆われていく。
足も太ももから下の部分が黒革のロングブーツを履いたような形へと変化し、つま先も豚の蹄のように二つに割れていく。
両手も二の腕までの黒い手袋をはめたような形へと変化し、手の甲部分に豚の蹄のような突起が作られる。
それはまさにブタラードの背後にいた三人の女性たちと同じ姿に他ならなかった。
「ブヒブヒッ、いつ見てもボクちんのかわいいメスブタ兵ができていくところは楽しいブヒ」
「ブヒィッ! 自分がメスブタ兵になった時のことを思い出してしまいますぅ」
「ブヒブヒィ! 彼女の体臭も私たちのようにかぐわしくなってきましたわぁ」
「ブヒィ……あん……なんだかおマンコが濡れてきちゃいますぅ」
ブタラードと三体のメスブタ兵が美愛の変化を見つめていく。
「ああ……いやぁ……いやぁ……こんなのいやぁ……」
躰の熱がじょじょに引き、目を開けた美愛は、自分の躰の変化に愕然とする。
「ひどい……元に……元に戻して! ブヒィィィィッ」
思わず豚の鳴き声を上げてしまったことに驚く美愛。
「そんな……わ、私は……」
「ブヒブヒッ、お前の躰はもうメスブタ兵になったんだブヒ」
「ひぃぃぃぃぃっ! いやぁぁぁぁぁっ!」
首を振って泣きわめく美愛。
よりにもよって豚にされるなんてひどすぎる。
「ブヒブヒッ、嘆くことはないブヒ。すぐにお前の思考を変えてやるブヒ。そうすればお前はメスブタ兵となった喜びに包まれるんだブヒ」
「いやよぉ……そんなのいやぁ……ブヒィッ!」
泣きわめく美愛を尻目に新たなスイッチを押すブタラード。
「ひぐっ!」
美愛の両目がカッと見開かれる。
彼女の頭に新たな針が突き立てられたのだ。
「あ……あああ……」
脳がかき混ぜられるかのように感じる美愛。
目の前がぐるぐると回り、何も考えられなくなっていく。
まるで頭の中で台風が吹き荒れているかのようなのだ。
「ああああ……」
瞬きすらできずに目を見開いている美愛。
その口からはよだれが一筋垂れていく。
やがて、美愛の目がとろんとなり、うっとりとした目つきに変わっていく。
口元にも笑みが浮かび、幸せそうな表情になる。
「フゴッ……フゴッ……ブヒィ……」
鼻を鳴らして鳴き声を上げるようになっていく。
先ほどまでは悪臭としか感じなかったブタラードの体臭も、とてもかぐわしく甘美なにおいに感じてくる。
豚であることの喜びが湧き、豚ではない人間たちが下等に思えるようになってくる。
美愛の思考は変えられ、メスブタであることが誇らしく感じてくる。
「ブヒッ……ブヒィィィィッ!」
鳴き声を上げることが当たり前になり、鳴き声を上げないなどあり得ないことに感じていく。
美愛はメスブタへと変わっていた。
美愛の頭から針が抜き取られる。
「ブヒィィィィィッ!」
ひときわ高らかに鳴き声を上げる美愛。
その手足の拘束が外されると、すぐに美愛はブタラードの前に土下座をする。
「ブヒブヒィィィッ! ああ……ブタラード様……私をメスブタ兵にしてくださり心から感謝いたします。私はもうアルマジロピンクの桜原美愛などではありません。ブタラード様にお仕えするメスブタ兵ミアでございます。どうぞ何なりとご命令を。ブヒブヒブヒィィィッ!」
まるで床に頭をこすりつけるかのように頭を下げる美愛。
もはや彼女はブタラードのしもべであるメスブタ兵ミアへと生まれ変わってしまったのだ。
「ブヒブヒッ、それでいいブヒ。これからはお前もボクちんのために働くんだブヒ」
「もちろんです。私の身も心もブタラード様のもの。私のすべての穴をブタラード様に捧げ、ブタラード様のためなら何でもいたします。ブヒィィッ!」
「ブヒブヒッ、いい子だブヒ。立ってその姿をボクちんに良く見せるブヒ」
「ブヒィッ! はい、かしこまりました」
ブタラードの前にゆっくりと立ち上がるメスブタ兵ミア。
頭には豚耳が付き、鼻は大きな豚の鼻をしていて、両胸は惜しげもなくさらされ、腰には黒革のようなコルセットが締められている。
股間は陰毛がすべてなくなって性器がむき出しとなっているが、今のミアはそれを恥ずかしいと思うことはない。
それどころかいつでもブタラードにおチンポをはめてもらえるという喜びを感じてしまうのだ。
そしてお尻には豚のシッポが生え、両手と両足は黒革の手袋やブーツを着けたようになっている。
ブタラードの背後に控えるメスブタ兵たちと同じ姿になっていた。
「ブヒブヒッ、あのアニマルクインテットの一人アルマジロピンクが、こうしてボクチンのメスブタ兵になるのは最高だブヒ。今日からお前にはメスブタ兵の指揮を任せるブヒ。アルマジロピンクだったお前ならできるだろうブヒ?」
「ブヒィィィィッ! 本当ですか? ありがとうございます! もちろんです。メスブタ兵たちの指揮を執り、ブタラード様に歯向かうおろか者たちはすべて私たちメスブタ兵が排除いたします。ブヒィッ!」
ブタラードの言葉に感激するミア。
これからは彼女が指揮を執り、ブタラード様のためにメスブタ兵を動かすのだ。
ミアは最高の喜びを感じてしまう。
「ブヒブヒッ、ではさっそくお前に最初の命令を下すブヒ」
「ブヒィッ! ハッ、なんなりと!」
姿勢を正し、右手を上げて敬礼するミア。
今の彼女にとってはブタラードの命令は絶対なのだ。
「お前と一緒に連れてきたもう一人の女。これをお前の手でボクちんのかわいいメスブタ兵に改造するんだブヒ。いいなブヒ」
にたりと笑うブタラード。
「ブヒィッ! かしこまりました。私とともに捕えられたあの女を、私の手でブタラード様にお仕えするメスブタ兵に改造いたします。お任せくださいませ。ブヒブヒィィッ!」
ためらいもなく答えるミア。
もはや捕らわれた女性を助けようとしていたことなど消え去っているのだ。
それどころか、命令を受けた喜びに彼女の股間はじんわりと濡れてくる。
ブタラードの命令を受けるということは、それだけメスブタ兵にとっては快感なのだ。
「ブヒィッ!」
ミアは喜びに頬を染め、すぐにとらわれた女性をメスブタ兵にするための準備をし始めるのだった。
******
手術台に寝かされている一人の女性。
ミアと一緒にさらわれてきた女性だ。
すでに衣服は脱がされ、手足も固定されて、いつでも改造できるようになっている。
あとはスイッチを押すだけと言っていい。
「う……」
ミアが近づくと女性が顔をしかめる。
彼女のにおいに反応したのだろう。
今のミアはブタラードに劣らぬ臭い体臭を発しているのだ。
無意識にその臭さに顔をしかめてしまったのかもしれない。
思えば今の自分があるのは彼女のおかげではないだろうか……とミアは思う。
彼女が悲鳴を発してくれたことで、ミアはブタラード様の行動に気付き、彼に捕えられることになったのだから。
彼女が悲鳴を発してくれなかったとしたら、ミアはまだおろかにもアニマルクインテットなどの一員として行動し、ブタラード様と戦っていたかもしれないのだ。
そう思うとミアはゾッとする。
ブタラード様と戦うなんて……あり得ない……
でも、そうならずに済んだのは、彼女が悲鳴を発してくれたおかげ。
そう思えば感謝してもしきれないくらい。
だから、彼女が自分と同じメスブタ兵になるのはとてもうれしい。
一緒にブタラード様にお仕えできるのよ。
ともにブタラード様のために働きましょうね。
「う……うん……臭い……」
目を開ける女性。
「ひっ!」
目の前にミアがいることに気付き、小さく悲鳴を上げてしまう。
「ブヒィィィッ! 目が覚めたかしら? ちょうどよかったわ。すぐにあなたもメスブタ兵に改造してあげる」
おびえた表情の女性に、ミアはゾクゾクしてしまう。
うふふ……なんだか気持ちいい……
人間の怯える顔を見るのって気持ちいいわ……
「こ、ここは? あなたはいったい?」
「ブヒィッ! 私はブタラード様にお仕えするメスブタ兵のミア。あなたもメスブタ兵になるのよ」
そう、これからミアは彼女を自分と同じメスブタ兵にしてあげるのだ。
下等な人間であることをやめ、メスブタ兵としてブタラード様にお仕えするのだ。
「い、いやっ! そんなのいやです! 家に返して!」
強烈な臭いにおいに思わず息がつまりそうになりながらも、彼女は泣きそうな顔で必死に首を振る。
「ブヒブヒッ、臭い? 私のにおいを臭く感じるのはあなたがまだ人間だからよ。私たちメスブタ兵はブタラード様の体臭と同じように臭い体臭を持っているの。でもそれは私たちが常にブタラード様に忠実にお仕えするメスブタ兵である証の体臭でもあるのよ。すぐにあなたもこの体臭をかぐわしいと思うようになるわ。そしてブタラード様を見るだけで発情するようになるのよ」
それはミア自身が感じていること。
こうしてブタラード様の名を口にするだけで、ミアはおマンコが感じてしまうくらいなのだ。
「そ、そんな……いやぁっ!」
必死に手足を動かして逃れようとする彼女。
ミアはそんな彼女を哀れに思う。
彼女はまだ下等な人間なんだわ……
早く私と同じメスブタ兵にしてあげないと……
「おしゃべりはここまでね。改造を始めるわ」
ミアは手術台の脇にあるスイッチを押す。
「いやぁっ!」
女性の躰に向かってアームが何本も伸びて行った。
******
「ブヒブヒッ、美味い美味い」
メスブタ兵たちが差し出す食い物を次々と平らげていくブタラード。
彼にしなだれかかるように三匹のメスブタ兵たちが寄り添っている。
一匹はワインの入ったグラスを持ち、また一匹は肉の盛られた皿を持っている。
もう一匹はチーズの載った皿を持ち、交互にブタラードの口へとそれらを運んでいるのだった。
「ブヒブヒッ、かわいいメスブタ兵たちだブヒ」
ブタラードは空いた両手で彼女たちの胸や尻を揉み、その感触を楽しんでいた。
カツカツと足音が響き、二匹のメスブタ兵たちが入ってくる。
「ブヒブヒィィィッ! ブタラード様、新たなメスブタ兵を連れてまいりました。ブヒィッ!」
二匹はブタラードの前までやってくると、スッと右手を上げて敬礼する。
「ブヒブヒッ、終わったようだな。よくやったぞ、メスブタ兵ミア」
「ブヒィィィッ! お褒めのお言葉ありがとうございます。さあ、メスブタ兵ルミ、ブタラード様にご挨拶なさい」
ブタラードの言葉に喜びを感じつつ、背後のメスブタ兵に指示を下すミア。
「ブヒィィッ! 私はブタラード様にお仕えするメスブタ兵ルミです。私をメスブタ兵にしていただき、ありがとうございます。ブヒィィッ!」
挨拶をしている間にも、ルミの股間はじんわりと濡れてくる。
改造前にミアが言ったとおり、ブタラードの姿を見、その体臭を嗅いだだけで発情してしまうのだ。
メスブタ兵になった今、彼女にとってはそれは当たり前のことだった。
「ブヒブヒッ、それでいいブヒ。あとでたっぷりとかわいがってやるから、これからはボクちんのために働くブヒ」
「ブヒィッ! もちろんです。私の身も心もブタラード様のもの。何なりとご命令ください」
ルミが嬉しそうに答える横で、ミアはもじもじと切なそうな表情を浮かべる。
「ブヒブヒッ? どうしたブヒ?」
「あ……はい……私も……私もかわいがっていただきたいです……ブヒィッ!」
ミアはまだブタラード様のおチンポ様を味わっていないのだ。
ルミだけじゃなく、自分もかわいがってほしかった。
「私も……」
「私もお願いしますブヒィッ!」
ミアに続き他のメスブタ兵たちも口々に願い始める。
「ブヒブヒッ、わかったわかったブヒ。全員まとめてかわいがってやるブヒ」
「わあ……」
「ありがとうございます。ブヒィッ!」
「ブヒッ! ブヒィッ!」
ミアもカズミもマユカもカナもみんなが喜びの声を上げていた。
******
「ブヒブヒィッ! やぁっ!」
「ブヒブヒッ! とうっ!」
気合の入った声と金属のこすれ合うような音が響く。
「ブヒブヒィッ! ほら、気を抜かない! 私たちはブタラード様にお仕えするメスブタ兵なのよ! ブタラード様のためにももっともっと強くならなくてはいけないわ!」
「ブヒブヒィッ! はい!」
「わかりました! ブヒィッ!」
四匹のメスブタ兵たちが二組に分かれ、お互いに格闘し合っている。
こぶしでの一撃、足の蹴り、手の蹄による打撃など、いずれもが一撃で人間を即死させることのできるものばかりだ。
見た目は露出癖のある変態女性のような恰好でありながら、その強化された肉体は人間を大幅に超えている。
まさに兵士と呼ぶにふさわしい。
その四匹のメスブタ兵を指揮し、訓練しているのがメスブタ兵ミア。
彼女はアルマジロピンクだった過去を振り払うかのように、その戦闘技術を他の四匹にレクチャーしているのだった。
「ブヒブヒッ、だいぶ激しくやっているようだなブヒ」
その巨体の腹を揺らしてトレーニングルームにやってくるブタラード。
「ブヒィィッ! 訓練止め! ブタラード様に敬礼!」
「「「ブヒィィッ!」」」
ミアの号令ですぐさま整列し、右手を上げて敬礼するメスブタ兵たち。
「ブヒブヒッ、いいねいいね。さすがはボクちんのかわいいメスブタ兵たちだブヒ」
「ああ……」
「はぁん……」
メスブタ兵たちの表情がうっとりとなる。
ブタラードにかわいいと言われただけで、もう発情してしまうのだ。
ミアにしてもその顔をとろけさせ、今すぐにでも彼のおチンポ様をはめてほしくて仕方なくなってしまう。
「ブヒブヒッ、仕上がりはどうだブヒ?」
「ブヒィッ! はい、今すぐにでもブタラード様のために働けます。私たちメスブタ兵に何なりとご命令を……ブヒィッ!」
ブタラードの息を嗅ぐだけでイってしまいそうになるほどの快感。
ああ……
なんて素敵なの……
ミアは心からそう思う。
「ブヒブヒッ、それじゃお仕事してもらうブヒ。ブラックズーにはまだまだ邪魔者が多いブヒ。お前たちはそういう邪魔者を一人ずつ始末していくんだブヒ。まずはこいつだブヒ」
ブタラードが一枚の写真を見せる。
それは中年の男性だったが、ミアはその顔に見覚えがある。
確かアニマルクインテットの武装にその知識を生かした男。
ミアの心に憎しみが湧いてくる。
アニマルクインテットの協力者はブタラード様の敵なのだ。
「ブヒブヒッ、こいつの超音波研究はブラックズーにとっては目障りだブヒ。始末するブヒ」
「ブヒィィッ! かしこまりました。ただちにこの男を私たちで始末してまいります。お任せ下さいませ。ブヒィッ」
ブタラードの命令を受けて喜びの鳴き声を上げるミア。
彼女にとってはもはや人間など下等な存在で獲物にすぎない。
「さあみんな、ブタラード様のご命令よ。行きましょう。ブヒィッ!」
「「「ブヒィィッ!」」」
五匹のメスブタ兵たちは喜んでトレーニングルームを飛び出していった。
******
美愛……どうしてしまったのかしら……
ついそのことを考えてしまう猪羽智惠(のわ ちえ)。
「ん? どうかしたかね?」
その浮かない表情に隣を歩いていた男性が気付く。
「あ、いえ、なんでもありません……」
慌てて首を振る智恵。
いけないいけない……
今は任務中……
防衛隊の一人として、この男性のボディガードを務めているのだ。
とはいうものの、音信不通となってすでに四日となる美愛のことは、アニマルクインテットのメンバーたちばかりではなく、同じブラックズーの魔手から世界を守ろうとする防衛隊の間でも心配なことには違いないのだ。
ましてや知恵と美愛は訓練所では同期だったこともあり、片やアニマルクインテットのメンバー、片や防衛隊の女性士官となった今でも、時折連絡をかわし合う仲だったのだ。
「うっ、なんだこのにおいは?」
周囲にいる男たちが鼻を押さえはじめる。
強烈な臭気が漂ってきたのだ。
それと同時に数人の人影が現れる。
「博士、下がって」
智恵はすぐに男性を下げてカバーする。
男たちもすぐに博士と呼ばれた男性をを囲むように展開してガードする。
「ブヒブヒィッ! 巧妙字(こうみょうじ)博士、お前は我がブラックズーのキョーアク獣ブタラード様にとっては目障りな存在。私たちメスブタ兵が始末するわ。ブヒブヒブヒィッ!」
現れた人影に絶句する男たち。
智恵も思わず目が丸くなる。
それもそのはず。
現れたのは黒い長手袋やブーツを履き、胴には黒いコルセットのようなものを着けてはいるものの、肝心の両胸や股間は全く隠されずに露出した女たちの姿なのだ。
そのいずれも豚のような耳と鼻を持ち、お尻からは豚のシッポが生えている。
手袋やブーツも豚の蹄のように先が割れたりしていた。
しかも、先ほど声を発した中央にいる女性は、豚鼻や豚耳を付けてはいるが、智恵の見知った人物だった。
「そんな……美愛……」
智恵はわけがわからないままに博士のガードに専念せざるを得ない。
なぜなら、豚の姿をした女性たちが、いっせいに襲い掛かってきたのである。
女性たちの力は強く、鍛え抜かれた防衛隊の男たちが、次々と倒されていく。
格闘術も優れている上に、どうしても露出している胸や股間に目が捕らわれてしまうのかもしれない。
拳銃で応戦しようにも、動きが素早くすぐに懐に入り込まれ、一撃を食らってしまう男たちばかりだった。
「クッ!」
街中ゆえに発砲を一瞬ためらってしまった智恵は、腕に強い衝撃を受けて拳銃を取り落としてしまう。
先ほどから漂う耐えがたい臭気も智恵を悩ませていた。
思うように呼吸がしづらいのだ。
これが目的の臭気だとしたら、相手は相当に手ごわいことになる。
智恵はすぐに格闘に切り替えて相手に拳を叩きこむ。
並の相手であればこれで動きを封じるくらいはできただろう。
だが、智恵の前に現れたのは並の相手ではなかった。
悪の軍団ブラックズーのキョーアク獣であるブタラードによって、メスブタ兵へと改造された美愛だったのだ。
「ブヒブヒッ! 久しぶりね、智恵」
「あなた! やっぱり美愛!」
かろうじて相手の蹴りをよけながら、智恵は聞き慣れていた声に衝撃を受ける。
「ど、どうして……」
ともすれば意識が会話に向いてしまいそうになるのを、智恵は必死に戦いに向けさせる。
彼女の攻撃は本気なのだ。
本気で智恵を殺しに来ている……
「ブヒブヒィッ! ええ、私はミア……でももう以前の桜原美愛なんかではないわ。私はブタラード様の改造を受け、メスブタ兵ミアとして生まれ変わったの。今の私はブタラード様の忠実なるしもべ。ブタラード様の邪魔者は私が始末するわ。あなたも邪魔をするなら殺すわよ。ブヒィッ!」
強烈な攻撃を繰り出してくるミアに、智恵は防戦一方となる。
「くっ、そんな……あなたはアニマルクインテットの一人だったはず! しっかりしなさいよ!」
「ブヒブヒッ! それは思い出したくもない過去よ! ブタラード様はそんなおろかだった私をこうしてメスブタ兵にしてくださった。だからこそ私はブタラード様のためなら何でもするわ! ブタラード様こそ私のすべてなの。ブヒブヒィッ!」
「うああっ!」
ミアの蹴りを避けきれずに食らってしまう智恵。
路上にたたきつけられ、気が遠くなりかける。
「くっ……」
必死に意識をつなぎとめる智恵。
「ブヒブヒッ、いいことを思いついたわ。智恵、あなたもブタラード様にお仕えするメスブタ兵になりなさい。そうすればブタラード様がどんなに素晴らしい方なのか、メスブタ兵としてお仕えすることがどんなに素敵なことなのかがわかるわ。それに……」
ゆっくりと近づいてくるミアを見上げる智恵。
その智恵にミアは一方向を指さす。
「ぐわぁっ!」
博士の悲鳴が上がり、数体のメスブタ兵が博士を取り囲んでいたことがわかる。
「博士……」
智恵は任務の失敗を悟らざるを得ない。
「ブヒィッ! あなたが護ろうとしていたものは死んだわ。もう戦う必要はないの。これからはブタラード様のために戦うのよ」
「ふ、ふざけないで! そんなのはごめ……がはっ!」
腹部に強烈な蹴りを入れられて気を失う智恵。
「ブヒブヒッ、あなたの意思など関係ないわ。すぐにあなたもブタラード様の忠実なメスブタ兵にしてあげる。うふふ……」
ミアは智恵の躰を担ぎ上げ、他のメスブタ兵たちに撤収の合図をする。
「うふふふ……さあ、一緒に行きましょう智恵。これからはあなたも一緒にブタラード様にお仕えするのよ。また仲良くしましょうね。楽しみだわ。ブヒブヒブヒィッ」
ミアのうれしそうな鳴き声が空に響く。
やがて、女たちの姿は消え、あとには男たちの死体だけが残っていた。
END
いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2021/10/10(日) 19:00:00|
- 女幹部・戦闘員化系SS
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