先日の「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に続き、昨日はずっと以前に録画してあったものの、しっかりと見たことのなかった「ジャッカルの日」という映画を全編通して見ました。
「ジャッカルの日」は、フレデリック・フォーサイスの小説を映画化したものであり、史実のアルジェリア独立に絡んだフランス国内の混乱とテロ行為をもとに当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールを暗殺しようとする狙撃手と、それを阻止しようとする刑事の対立の映画です。
もう名作という話はずっと昔から聞いており、数々のオマージュやパロにもなっている本作ですけど、実はしっかり見た記憶がなく、録画して安心していたのか、昨日までちゃんと見た覚えがありませんでした。
狙撃手「ジャッカル」を演じるのはエドワード・フォックスで、実にハンサムでスマートでかっこいい殺し屋役を演じてます。
一方で彼を追うルベル警視役にはマイケル・ロンズデールがあたり、実務に優れた有能な警視を好演しております。
二人とそれを取り巻く周囲の思惑などから、ルベルは巧妙にジャッカルを追い詰めていきますが、ジャッカルもまたギリギリのところで彼の手をかわしていく、そのさまがとても面白かったです。
最後、ついにルベルを出し抜いてド・ゴール大統領への狙撃を行うことにこぎつけたジャッカルでしたが、ド・ゴール大統領が勲章の授与に伴い、相手をハグするために身をかがめたことで銃弾は命中せず、そこに踏み込んだルベル警視たちによってジャッカルは射殺されてしまうという結末に。
この、偶然身をかがめたことによって銃弾を回避してしまうというネタは、この作品以外でも時たま見られたりしますよね。
いしいひさいち先生の漫画では、それを逆手にとって、ハグではなく自慢のために胸を張ることで銃弾をかわしてしまうというネタを使ったりしてましたっけ。(笑)
いやぁ、やはり名作という話は確かで、面白かったです。
TVからの録画だったので吹き替えだったんですけど、エドワード・フォックスの声を野沢那智さんがあててまして、さらにカッコよさが増しておりました。
野沢那智さんの声はいいっすなぁ。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2018/09/28(金) 18:53:03|
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>実にハンサムでスマートでかっこいい殺し屋役を
「遠すぎた橋」では陽気なホロックス中将を演じられててだいぶ印象が変わりますね。どちらもかっこいいですが。
>アルジェリア独立に絡んだフランス国内の混乱とテロ行為
植民地を持つと大勢の人間がその利権に絡んでしまい、容易に手放せなくなるんでしょう。フランスでも戦前の日本のような危険な状態だったんですね。
- 2018/09/29(土) 00:22:28 |
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- 富士男 #-
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>>富士男様
ホロックス中将で知った俳優さんでしたねぇ。
あっちもかっこいいですよね。
日本の満州でもそうでしたが、利権というよりも血を流して獲得した地をむざむざ手放すのは戦死した戦友に対し申し訳が立たないという感情も大きかったようで、そのあたり洋の東西を問わずなんだなぁという感じがしますねぇ。
- 2018/09/29(土) 19:58:52 |
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- 舞方雅人 #-
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